RAMPO Entry 2009
名張人外境 Home > RAMPO Entry File 2009 > 03-01
2009年2月28日(土)

テレビ
妄想姉妹 EXILE GENERATION
3月1日午前0時55分−1時55分 日本テレビ
サタデーTVラボ
妄想姉妹 第七話 お勢登場
ドラマ
出演:吉瀬美智子、紺野まひる、高橋真唯
監督・演出:永田琴ほか
原作・脚本:三浦有為子
制作著作:DNドリームパートナーズ、アミューズソフトエンタテイメント

 「サタデーTVラボ」は深夜放送枠の一時間番組。三十分番組の二本立てで、前半はドラマ、後半はバラエティ。ドラマの枠で1月18日に「妄想姉妹」がスタートし、第七話に乱歩作品がとりあげられます。公式サイトから適宜無断転載して記録しておきます。
 
イントロダクション

スタッフ

キャスト

長女 市川晶子
吉瀬美智子

まるで母親のように、
妹たちの面倒を見ているのは長女、30歳。
家事から、家や庭の手入れまで完璧にこなしている。
主婦として生きることは彼女の天職のように見える。
だが、彼女は結婚しない。
あくまでも、この家の中で主婦であり続けようとする。

次女 市川藤尾
紺野まひる

奔放な次女、27歳。
高校もまともに卒業していない彼女は、
次から次へと職を転々としている。
彼女が外で何をしているのかは、姉妹たちも知らない。
とにかく、ありとあらゆる仕事を経験しているようだ。
転々としているのは仕事ばかりではない、男も…。
妖艶で色っぽい次女は男が途切れることがない。
だが、彼女自身は、
誰一人として真剣に愛していないように見える。
男たちの中には、
次女の生活の面倒を見たいというものもいる。
だが、次女は家を出て行かない。
あくまでも、この家の中で
妖艶で奔放な女でいようとし続ける。

三女 市川節子
高橋真唯

病弱な三女、23歳。
色白で細身の彼女は年齢よりはるかに幼く見える。
大学の図書館でアルバイトをしているが、
病弱なので休みがち。
幼い頃に父親を亡くしたせいもあり、
かなり年上の男性に惹かれがち。
だが、相手が本気になると引いてしまう。
家にいるのが大好き。特に亡くなった父親の書斎で、
本を読むのが幸せ。
病弱な彼女の健康のためには、
もっと外に出て日に当たった方がいいのに…。
だが、三女は家を出ない。
体を病みながら、この家の中で過ごすことを選ぶ。

ストーリー 第七話 「お勢登場」

 晶子(吉瀬美智子)が家にいるときとは違うオシャレをして外出した日の夜、草太郎(田中哲司)の書斎に集まった三姉妹。7冊目の本は、江戸川乱歩が書いた『お勢登場』だった。節子(高橋真唯)は、グロテスクな人間の本性を描いた乱歩の作品のひとつで、主人公は夫を殺す悪い女だったと、藤尾(紺野まひる)に説明する。3人は、前回の本である『白痴』で浮かび上がった誰の母親でもない“白い女”の存在を知って嫉妬した妻の誰かが草太郎を殺した可能性もある、と推理。

 この本を手に取った晶子は、本の世界に入り込んでいく。

 肺病の夫・格太郎(高橋和也)と暮らすお勢(吉瀬美智子=二役)は、白い肌がなまめかしい妖艶な女だった。格太郎が自分にメロメロだと知っていたお勢は、大きな長持ちの中に誘い込んでは、フタを閉めて情事にふける。だが、そんなお勢には、若い書生(山中雄輔)の愛人がいた。そして、そのことを格太郎も、感づいていた。

 そんなある日、お勢が逢引きしている間、息子とかくれんぼをして例の長持ちの中に隠れた格太郎は、情事を思い出して悶々としていた。ところが、長持ちから出ようとした格太郎は、蓋の鍵が掛かってしまったと気付くが、中からは開けること出来ない。息子も格太郎を見つけることが出来ず、かくれんぼのことを忘れてしまった。夕暮れになり、書生との逢引きから戻って来たお勢は、長持ちの中に格太郎がいることに気付いて蓋を開けるが、再び閉めて鍵を掛け、殺してしまうのだ。

 物語を読み終えた晶子は、お勢を擁護する発言をする。もし、長持ちの一件がなければ、ずっと肺病の夫の面倒を見て、若さを持て余すはずだ、という晶子。3人は、いつしか結婚という束縛と女の自由についての話を始めて−。

文学作品紹介

第一話  「みだれ髪」 与謝野晶子
第二話  「虞美人草」 夏目漱石
第三話  「風立ちぬ」 堀辰雄
第四話  「外科室」  泉鏡花
第五話  「智恵子抄」 高村光太郎
第六話  「白痴」   坂口安吾
第七話  「お勢登場」 江戸川乱歩
第八話  「女生徒」  太宰治
第九話  「にごりえ」 樋口一葉
第十話  「藪の中」  芥川龍之介
第十一話 「瓶詰地獄」 夢野久作

 
 妄想姉妹:Home
 第2日本テレビ:妄想姉妹 第七話[2009年3月2日追記]