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2009年3月8日(日)

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毎日jp
3月7日 毎日新聞社
3月7日付伊賀版掲載
名張市政功労者:映画「悪名」の故田中監督を特別表彰へ 文化振興に寄与 /三重 渕脇直樹
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名張市政功労者:映画「悪名」の故田中監督を特別表彰へ 文化振興に寄与 /三重

 ◇映画「悪名」「眠狂四郎」

 名張市は、人気映画「悪名」「眠狂四郎」シリーズで知られ、一昨年87歳で亡くなった映画監督、田中徳三氏に市政功労者表彰の特別表彰を贈る方針を固めた。遺族から受諾の意向を得ており、31日午後1時半から、市武道交流館いきいき(蔵持町里)で表彰式を開く。

 特別表彰は市制施行50周年を記念して制定した。5年おきに表彰しており、55周年の今年は、文化振興に寄与したとして、田中監督のほか、芥川賞作家の伊藤たかみ、大蔵流狂言師の茂山七五三、江戸川乱歩長男の平井隆太郎の3氏を表彰する。

 田中監督は大阪市生まれ。大映に入社し、助監督時代は溝口健二や伊藤大輔、黒澤明らに付いた。監督昇進後、勝新太郎主演の「悪名」「座頭市」、市川雷蔵主演の「眠狂四郎」シリーズなど娯楽作品を多数手がけた。

 約20年前に名張市に移住。06年11月には「田中徳三映画祭」が地元で開かれ、藤村志保さんと対談するなど話題を呼んだ。劇場用として38年ぶりに手がけた「少年河内音頭取り物語」(07年)が遺作となった。【渕脇直樹】

〔伊賀版〕

毎日新聞 2009年3月7日 地方版

 
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