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2009年3月1日(日)
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●雑誌 | |||||
月刊コミックブンブン 3月号 | |||||
3月15日 ポプラ社 第6巻第3号(通巻63号) A5判 610ページ 本体457円 |
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少年探偵団BD やまざきまこと | |||||
漫画 p273−304 原作:江戸川乱歩「怪人二十面相」 まんが:やまざきまこと |
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連載第二回までは原作に忠実な漫画化が進められ、小林少年が大活躍する羽柴邸事件の顛末が描かれました。そのあとの伊豆の事件は省略されて、第三回は原作でいえば「巨人と怪人」の章から始まります。しかし設定には変更が加えられていて、東京駅の鉄道ホテルで外務省の役人に化けた怪人二十面相と対峙したのは、帰国したばかりの明智探偵ではなくて小林少年です。ここでも小林君、堂々の活躍。そして、小林君が二十面相の変装を見破った決め手は少年探偵団の紅一点、花崎マユミさんのこのひとことでした。 | |
二十面相の左耳にはピアスの穴があったというわけです。この漫画、時代設定は昭和初期ということになっていますから、当時の日本にはピアスをした男性どころかピアスという言葉さえ存在していなかったはずなのですが、いやまあいいでしょう。昭和11年に発表された小説を現代のお子供衆に提供するための試みとして、こうした書き替えは全然OKであると申しあげておくことにいたしましょう。ピアッシング二十面相、なかなかおしゃれだと思います。
ちなみに、日本でピアスという言葉が一般化したのはいつごろのことなのか。日本国語大辞典の精選版をひもとくと、島田一男の「女捜査官」(1981年)に「耳タブへ穴をあけるピアスですわ」とあるのが、同辞典編集部がチェックした範囲においてもっとも古い用例であったようです。これ、豆知識な。 |
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