RAMPO Entry 2009
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2009年3月22日(日)

書籍
小川洋子の偏愛短篇箱 小川洋子
3月30日初版 河出書房新社
B6判 カバー 357ページ 本体1900円
編著:小川洋子
私の偏愛短篇箱 小川洋子
序文 p1−7
押絵と旅する男 江戸川乱歩
作品収録 p29−59
初出:新青年 昭和4年6月増大号
押絵と機関車トーマス 小川洋子
エッセイ p60−61

 小川洋子さんの編によるアンソロジー。「奇」「幻」「凄」「彗」という四つのラベルのもとに日本人作家の十六作品が収録され、それぞれに二ページずつ小川さんの「解説エッセイ」がついているという構成。「つまりこの本は、私にとって大事な作品を十六集め、十六の仕切りに納めた収集箱なのである」(私の偏愛短篇箱)とのことですが、版元のサイトでは収録作品が紹介されておりませんのでここに一覧を掲げておきます。
 
【奇】
件           内田百
押絵と旅する男     江戸川乱歩
こおろぎ嬢       尾崎翠
兎           金井美恵子

【幻】
風媒結婚        牧野信一
過酸化マンガン水の夢  谷崎潤一郎
花ある写真       川端康成
春は馬車に乗って    横光利一

【凄】
二人の天使       森茉莉
藪塚ヘビセンター    武田百合子
彼の父は私の父の父   島尾伸三

【彗】
耳           向田邦子
みのむし        三浦哲郎
力道山の弟       宮本輝
雪の降るまで      田辺聖子
お供え         吉田知子

 
 河出書房新社:小川洋子の偏愛短篇箱