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江戸川乱歩「幻影城」を特別公開
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江戸川乱歩「幻影城」を特別公開

2009.6.29 21:04

特別公開される乱歩が「幻影城」と呼んだ土蔵=東京都豊島区西池袋(豊島区提供)

 日本の探偵小説の草分けで、推理小説専門の評論家としても活躍した江戸川乱歩(1894−1965年)の旧邸(豊島区西池袋)と書庫兼書斎だった土蔵が31日と8月2、3、5日の4日間、特別公開される。

 乱歩は生前、46回も転居を繰り返したとされるが、昭和9(1934)年に旧乱歩邸に移ると、40年に亡くなるまで過ごした。「怪人二十面相」「少年探偵団」シリーズも旧乱歩邸で執筆したとされる。

 旧乱歩邸は平成14年、隣接する立教大学が土蔵と計4万点近くの蔵書・資料とともに購入。16年に修復を終えた。旧乱歩邸は同大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターとして毎週金曜に応接間のみ公開され、土蔵も機会をみて特別公開されてきた。

 今回は豊島区や同大学などが参加して開催中の「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」の一環として特別公開される。乱歩が「幻影城」と呼んだ土蔵は扉が開けられ、乱歩の蔵書が並ぶ書棚などを見ることができる。旧邸の応接間には当時の家族写真などが飾られ、家庭人・乱歩の一面もうかがうことができる。公開は午前10時半から午後4時まで。入場無料。

特別公開される旧江戸川乱歩邸の応接間=豊島区西池袋(豊島区提供)

 
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