書籍
糸あやつりの万華鏡 結城座375年の人形芝居
12月15日 INAX出版 INAX BOOKLET
A4変型判(210×205mm) 74ページ 本体1500円
関連箇所
満員御礼 糸あやつりの万華鏡(p19-36)
第二部 乱歩・白昼夢(p26-36)
Making of RAMPO 幕が開くまで(p37-43)
稽古を重ねるアマチュアを舞台に人形づくり写し絵
Interview 参加クリエイターに聞く(p44-48)
斎藤憐宇野亜喜良黒色すみれ齋藤茂男



満員御礼 糸あやつりの万華鏡

 第二部 乱歩・白昼夢

 はじめに 結城座創立三七五周年記念と題した『乱歩・白昼夢』。江戸川乱歩のミステリーを生んだ大正という時代と、当時の浅草界隈に焦点を当て、近代化に伴って都市に押し寄せてきた人々の狂気を四つの短編に絡めて描く。異なる短編をつないで案内役を務めるのは、傀儡師(結城孫三郎)と木馬(結城千恵)。四つの短編とは『芋虫』『屋根裏の散歩者』『一人二役』『人でなしの恋』。人形を遣うだけでなく、幻灯機で写し絵(意匠・宇野亜喜良)を映し出し、さらに現代版浄瑠璃ともいうべき音楽(黒色すみれ)も導入、ストーリーを説明するとともに、イメージを喚起する。人形、人、絵、音という四つの要素を組み合わせることで、幻想に満ちた濃密な舞台が生まれた。


INAX出版:糸あやつりの万華鏡 ― 結城座 375年の人形芝居 ―

掲載 2010年8月3日 (火)