【の】
明治27年4月1日−昭和30年2月25日(1894−1955)
能楽源流考 第三篇 室町時代の猿楽 第一章 大和猿楽考 五 観世猿楽考 (イ)観阿弥清次時代 一 観世座の発祥 観世座の発祥。 観世座は観阿弥結崎清次によつて、伊賀国名賀郡小波多ヲバタに於て創立せられた猿楽座である。世子六十以後申楽談儀に、能面に就て語られた条があるが、その際、観世座の翁面に就て、 此座のおきな翁はみろく弥勒打也。いがをばた伊賀小波多にて、ざ座をた建てそ初められし時、いが伊賀にてたづ尋ねいだ出したてまつり奉しめん面也。 と述べてゐる条によつて、伊賀にて創立せられた座であることは明瞭である。 |
- 初出・底本 『能楽源流考』昭和13年(1938)11月、岩波書店/p.694
- 採録 1999年10月21日
●参照 古典篇【せ】世子六十以後申楽談儀
大正15年11月28日− (1926− )
五右衛門早春賦
女にも食傷したし、八郎にすれば伊賀国の百地三太夫とやらを訪れるのは、ほんの気分転換のつもりである。 |
- 初出 不明
- 底本 『異聞忍者列伝』春陽文庫、昭和50年(1975)6月、春陽堂書店/p.60−61
- 採録 2000年1月30日(末永昭二氏の教示による)