奥美濃 日野川 春の祭典
The Rite of Spring in Hino river,Oku-Mino |
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奥美濃、日野川奥の春を、なんと表現すればいいのだろう... こころ濯われる春が、いままさに往かんとす
雪の季節が去り、桜も散った。いま、山は春の恵みの祭典のただ中にある。 |
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大河内集落跡をすぎるとすぐ、土砂崩れで車は入れない。たいへんいいことだ。このまま土砂を取り除かないでほしいものだ。林道終点から本流へ下る。 春の奥美濃の谷を甘く見てはいけない。雪解けで谷は水量が豊富だ。滝も威勢よく噴き出していて、落ちれば凍えるほど冷たい水だ。すぐにゴルジュとなって、やわらかそうなギボウシがあちこちに生えている。今夜は酢みそあえだな。 長トコの出合で左の谷へ入る。ここからは小さいが楽しい滝が連続する。ほとんど直登できるか小さく巻くことができるが、けっこう細かい部分もある。神戸のあまご姐御はKさんの後をほいほい登って行くが、こちらはあれこれホールドを探したりしてまごつくわけである。ロープは出してくれないのね、やっぱり自己責任なのよね。 |
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楽しい滝が一段落すると、谷は雪で埋まってくる。そこから左手の尾根へ逃げ、下降路を探すのだが、Kさんおすすめの谷を下ることにする。背後には残雪をいただいた笹ヶ峰の北面が大きい。 尾根の上は、薮が濃いがKさんが知っている仕事道の跡があるので救われる。あたりはブナの巨木が立ち並び、心が濯われるようだ。道跡が不明瞭になるあたりから右手の薮沢へ下る。名ガイドKさんのおかげで、滝もなく、草さがしをしながら元来た日野川(大河内川)本流に降り立つ。 さあ、すこしばかり春の菜のおすそ分けを探してみよう。(04.4.25歩く) 楽しんだ人:枚方のK仙人、神戸のあまご姐御、名張の万年テント番 |
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