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江美国境 虎子岳 南西尾根
昔、薮、低かった... '05/2/13 |
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当時の記憶で鮮明なのは、烈風ふきすさぶ伊吹の頂上で、なぜか一匹の迷い犬に出会ったこと。その犬が以後の北尾根縦走に付いてきたこと。下り着いた姉川沿いの道をトラックに便乗して長浜へ向かう時、いつまでも後を追い掛けてきたことだ。少し暖かい陽のさす姉川沿いの土道を、必死で走る犬との別れにはちょっと感傷的になったものだった。行きずりの犬に圧力を感じるようでは、よい飼い主にはなれないだろうな。
いつものように、アシキマタ出合の500mほど下流にあるチェーン脱着場に置車。県道脇の歩道からすぐにシール歩行開始。今日は南西尾根を下ることも考え、普通の山スキーにする。 |
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南西尾根の取付きは、2.5万図の破線路を探すか、国見林道が南西尾根を北又側から南又へ乗り越す地点からかのいづれかになるが、今日は北又側からのルートを探る。 北又林道ゲートで国見林道と別れ、尾根の北斜面を見ながら進んでゆくが、林道脇は急な斜面が続き、なかなか取付けそうな弱点がない。結局、南西尾根の630m標高点から降りてくる尾根状に植林が繋がっているので、急だがここに踏み込むしかない。尾根の植林は低く、倒木防止のヒモが張ってあるので、まるでワナの中に迷い込んだような状態で、このうえなく不幸せな気分になる。かといって、急斜面のラッセルがあるので、スキーを脱ぐこともできない。階段登高を続けて、やっとのことで大きな杉木立に入ると、すぐ展望のない稜線に出る。ここまでの標高差約200mで、一日分の体力は全部使い果たしたような気がする。 630m標高点を越えると、尾根筋は丈の高かった杉の植林帯から右手、南面が雑木、北面が若いヒノキの植林になり、ツルまじりのブッシュが激しくなる。946m標高点まで、再び辛い見通しのきかない登りが続く。946m標高点を過ぎて、ようやく尾根の南側のブッシュが埋まり、晴れなら展望がよさそうな尾根になり、登高も比較的楽になる。しかし、緩急の傾斜が交互にでてきて、のんびりシール歩行というわけには行かない。1163m標高点の下で、ようやく安定した斜面になるが、枝尾根がどれもよく似た地形で、視界はガスで閉ざされ、晴れなら問題なさそうな所で、何度も地図読みを強いられる。広い尾根を右往左往しながら、不安感が募り出すころ、やっとのことで江美国境稜線のJP着、14:10。あとは美濃側からの登山者のふみ跡を10分ほどたどり、1つコブを越えると虎子岳頂上着。東のスキー場から雑音が聞こえて落ち着かない頂上だ。 あの激薮こぎは、いったい何だったんだ。 |
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下降は中間部の強烈なブッシュ帯のため、残念ながら南西尾根を放棄し、国見峠から国見林道を下ることにする。国見峠までは中間部の台地状まではスキーで下れるが、その先の植林帯は滑降不可能なので、ツボ足で下る。国見峠からは勝手知った道なので、ジルブレッタの踵を解放して、汗だくになって緩やかな林道を下る。幸い、林道も地面が露出している部分はなく、姉川畔の置車地点まで、脱がずに下ることが出来た。上の小雪は、下ではミゾレにちかい雨になっていた。 |
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時間:PkST:9:35--p.630m 11:23--p.946m 13:00--p.1163m 14:00--JP 14:10--虎子岳14:20-40 --国見峠 15:30-50 --Pk17:25 | |||||||||||||||||||||||
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