毛勝北方稜線 '74 サクノジョウから毛勝へ
東又春  黒部側と片貝側をわける北方稜線にはサンナビキやウドの頭など、興味あるピークが多い。連休を利用して、夏季は通過が困難と言われる、これらを結ぶ稜線を歩いた。
1日目は片貝山荘まで。2日目にサクノジョウ谷をめざす。
東又の道は雪で埋まっていて、急な斜面になっているがとりたてて問題はない。サクノジョウ谷も入り口からすべて雪の下になって、たんたんとした登り。最後に詰めの急な薮をこげば雪の北方稜線に登り着く。もう少し苦労すると予想していたので、あっけなかった。サンナビキ山へすこし進んだところでツエルトビバークする。

東又を遡る。夏道は急な雪の下

サクノジョウを行く 稜線か¥ら後立  3日目、雪庇の張り出した楽しい稜線を一日かかって毛勝頂上へ。午後から天候は悪化して全く視界はない。のんびりとコッヘルで半雪洞を掘りビバーク。翌日(4日目)もガスと小雨で頂上からの眺めはえられなかった。下るにつれてスキーに格好の斜面になる毛勝谷を下った。

左:広大なサクノジョウ谷下部を行く
右:毛勝北主稜。背景は後立

毛勝山北面を望む ウドの頭付近 左:毛勝の北面をのぞむ
右:ウドの頭付近の登り