毛勝東又支流 モモアセ谷 '73秋
ツエルトとメタクッカーだけのビバーク装備で秋10月末の毛勝入り
右又出合  「岳人」誌で紹介された黒檜山岳会の記事に触発され、一度行きたいと思っていた東又谷の支流、モモアセ谷を選んだ。東又の道からモモアセ谷出合いはよく確認できる。出合いから小滝が連続して快適。夏の釜谷のように雪渓が残っていないので、恐怖につながる困難さは感じないが、かといってつまらない谷ではない。秋の沢登りを堪能できた。所々ロープも使った。水が涸れはじめると、大まかな岩の涸滝が谷を塞いでいるが、難無く通過できる。あとはひたすら草付きを詰め、西北尾根へ。夕日も傾いてきたし、天気も崩れそうになく、池塘のある見晴らしの良い草原を見つけ、のんびりビバークする。メタで湧かしたコーヒーがおいしかった。
 翌日は、西北尾根を毛勝頂上へ。天国の階段と呼ばれる草付き斜面は雪が付いていた。カチカチの細い雪渓が残る毛勝谷を下る。

下部の連瀑帯を登る

林道から三峰頂上 林道から三峰頂上
左:源流部の涸れ滝。これをこえると谷は草付きになる
中:毛勝西北尾根から、夕日に映えるウドの頭
右:天国の階段の登り。後方は東の又源流