新世紀ハレブタゲリオン

第弐話:見知らぬ天井

いきなりの実戦に緊張し、戸惑う則安君
和子博士の「難しいことは考えないで、今は歩くことだけを考えて」
というフォロ−も空しく、一歩歩いただけで、こけてしまう。
プジリッタさんの使徒に成す術もなく、おもちゃにされてしまう。
和子博士の「やはりいきなりの実戦は無理か」
という声が重く矢玉さんに響く・・・

気がつくと則安君は病院のベッドの上にいた。あの時の戦闘の記憶はない。

ネルフの職員から則安君に個室があてがわれる。
しかし、一人暮らしが気にくわないので、
矢玉さんをそそのかし、彼女の部屋で同棲することにする。
だが彼女には、「一緒に住むだけで、ただの丸顔少年に手はかけないこと」
と釘を差すのであった。

彼女のマンションに向かう途中。
新しい同居人のために、食料を仕入れる(レトルトが多いが)
また、展望台に連れていき、
矢玉さんは則安君に第三新東京市のビル兵装システムを見せる。
則安君は、「すごい、ビルが生えていく!」と驚いたという感想を示す。
しかし内心は、「こんな下らないことに金を使わず、社会福祉等に回せ」
と思うのだった。

第三新東京市郊外のマンション街、その中のある棟の通路を、
則安君と矢玉さんが歩いてる。矢玉さんは、則安君にいろいろ話し掛ける。
「則安君の荷物はもう届いていると思うわ」
「実は私も先日ここに引っ越してきたばかりなのよ」
「チョッチ散らかっているけどあまり気にしないでね」
そして彼女は玄関のロックを解除する。

「ただいま・・・」とテレながら玄関をくぐる則安君
するとそこには、ゴミの山に埋もれた彼女の部屋があった
「こ、これが『チョッチ』・・・」あまりの汚さにボ−ゼンとなる
しかし、「食べ物冷蔵庫に入れといて」と矢玉さんに言われて我に返る。
だが、冷蔵庫を見てみると、
ビ−ルと氷とつまみばかりの冷蔵庫にまたしても唖然となる

そして夕食が始まる。則安君の食事は積極的だった。
レトルトの食事にしたずつみをうち、生活当番を決める。
じゃんけんに強い則安君にたじたじの矢玉さん、しかし何とか決まった。

その後、則安君は矢玉さんに勧めれれて風呂に入る。風呂に入る則安君、
しかし、湯船の中で彼は湯船の中にいた亀に自分のピ−を噛まれてしまう。
「ただの丸顔中学二年生に何するの−!!」と叫び、亀を振り払う。
そして矢玉さんの居る居間に飛んで帰り、
「風呂場に変な亀が−−!!!」と訴える。すると矢玉さんは、
「彼は、新種の温泉亀、名前はマリアちゃん」と答える。
彼女も、この部屋の同居人なのだ。

その夜、矢玉さんは和子博士に電話をかける。
「あんな目にあっているのよ、また乗ってくれるかどうか」
「どうふれ合えばいいのか解らない」
等と彼女にしては珍しく弱気な発言が目立つ

同じ時則安君はベッドの上で寝転がっていた
そして途切れていたあの戦闘の記憶がよみがえる。

使徒におもちゃされる、ハレブタゲリオン初号機
「頭部破損、損害不明!」「活動維持に問題発生」
「回路遮断、せき止めて」「ダメです信号拒絶、受信しません」
もうボコボコだ。これ以上の作戦遂行は無理と判断した矢玉さん、
エントリ−プラグの強制射出を命令する。
しかし、完全に制御不能になっているので射出ができない。焦るスタッフ。
だが初号機は突然再起動をして、使徒に反撃を始める。
和子博士の口から「暴走」という台詞が出る。
そして前出のATフィ−ルド(Angai Tekitou Field(笑))をも展開し、
これまでの借りを返すように執拗な攻撃を使徒に与える。
今度は、使徒の方がボコボコだ・・・
そして観念したのか、使徒は初号機に巻き付き
「マカエル様−−!!私の愛を忘れないで−−!」といい残して自爆する。
爆発による炎の海から無傷で現れるハレブタゲリオン初号機、

皆、ハレブタゲリオンの真の力を目の当たりにするのだった。

先ほどの寝室で、則安君は矢玉さんから
「貴方は、人にほめられる立派なことをしたのよ」「頑張ってね」
とほめられるのだった。

第参話へつづく。