第六話:決戦第三新東京市

使徒の帯粒子砲がハレブタゲリオン初号機に命中。
「ギョエ−−−ッ!!」絶叫する則安君。「いや−んな感じ!!」「しびれる−−!!」

矢玉さんは、作戦を中止して初号機をゲ−ジに格納する。

かなりイッてしまった姿になりながらも、則安君は一応無事だった。
だが念のために精密検査を受けることになる。

昌子の姿をした使徒は、第三新東京市郊外に進出する。
これに対して、ネルフは1/1スケ−ルのダミ−初号機を使徒にし向ける。
すると、ダミ−だがパレットガンの模型を使徒に向けたとたん、
帯粒子砲に攻撃されて壊された。そこで次にネルフは、
レ−ザ−砲を積んだ12式自走臼砲を用いてレ−ザ−攻撃を行う。
しかし、使徒のATフィ−ルドにレ−ザ−光線は跳ね返される。
それに、お釣りとしてまた帯粒子砲を食らって爆発してしまう。

ネルフの第五使徒対策本部。
スピ−カ−から「12式自走臼砲、消滅」のアナウンスが流れる。
矢玉さんは、使徒の写っているメインモニタ−を見ながら「なるほどね」とつぶやく。
対策本部のモニタ−に先ほどの第五使徒の色々なデ−タ−が流される中、
男性オペレ−タ−が報告を行う。
「これまで採取したデ−タ−を元にしますと、
目標は一定エリアにいる外敵を自動排除する性質があると考えます」
そして、いつも司令室にいる男性オペレ−タもそれに習い、
「誘導火砲・爆撃などの生半可な攻撃では泣きを見るだけですね」という。
「攻守ともにほぼパ−ペキ、まさに空中要塞ね」と感嘆の言葉を述べる。
そして矢玉さんは、問題のシ−ルドについても触れる。
「で、問題のシ−ルドは?」
「現在目標は我々の直上第三新東京市ゼロアリアに進行、
直径17,5メ−トルの巨大シ−ルドが、
ジオフロント・ネルフ本部に向かい進行中です」と報告する。
「敵はここに直接攻撃を仕掛けて来るつもりですね」とオペレ−タが言う
それに対して矢玉さんは「しゃらくさい」と返すのだった。
「シ−ルドの到達時刻は?」
「明朝午前0時06分54秒、その時刻には24層すべての装甲防御を貫通して、
ネルフ本部に到達するものと思われます」
「後10時間足らずか・・・」と少ない時間に困惑する矢玉さん

ゲ−ジに収容されてる初号機、ダメ−ジを受けた装甲板の交換作業が進む。
和子博士が装甲板を見ながら、
「胸部第三装甲板迄見事に融解、機能中枢をやられなかったのは不幸中の幸い」
ともらす、しかしそれに対して女性オペレ−タ−が
「後3秒照射されていたらアウトでしたが」とこたえる

また零号機は、フィ−ドバックに問題があり、実戦にはまだ問題があるという。

こうした重苦しい状況の中、矢玉さんは、
目標のレンジ外からの超長距離射撃を提案する。
矢玉さんらしく実に単純明快な作戦だ、
しかしこれ以外にベタ−な作戦が見当たらないので、
玉則司令は仕方なく許可する。

「こんな無茶な作戦有っていいのかしら」と呆れる和子博士
もっともな意見だ、しかし矢玉さんは、
「残り9時間以内で、実現可能でおまけにもっとも確実なもの」とかえす。

ネルフのポジトロンライフル(陽電子砲の事)では
作戦に使う大出力に耐えきれない、そこで矢玉さんは、
戦自研のプロトタイプの陽電子砲をかっぱらって分解改造してしまう。
とばっちりをくらい、泣く戦自研。

それにポジトロンライフルのエネルギ−源である大電力は日本中から取るので、
日本中がこの日の午後11時30分から明日の未明にかけて停電する事になった。
とばっちりをくらい泣く日本中の一般人
こういう時にはいつも泣きを見るのだ・・・クソ

そして使徒の帯粒子砲から初号機を守るシ−ルドには、
超電磁コ−ティングされているSSTOの底部が使われるのだった。
このSSTOの底部は、またもや矢玉さんが、
NASDAから無断でかっぱらってきたのを使っている。
とばっちりに泣くNASDA。

作戦地点を双子山山頂とし、この作戦をヤシマ作戦と矢玉さんは命名する。

またしても出撃を言い渡される則安くん、つくずく哀れなものだ・・・
行きたくなかったが、玉恵が出撃するというのを聞き、
同じ丸顔のよしみで出撃することに決めるのだった。

新しいゲ−ジから出撃するハレブタゲリオン初号機と零号機、
それをナベシンとおにぎり山君が、
そのゲ−ジが見えるあの中学校の屋上から見送る。

作戦の前に、和子博士から作戦のブリ−フィングを受ける則安くんと玉恵。
ポジトロンライフルの発射法について御託を並べる和子博士。
「陽電子は地球の自転、磁場、重力の影響を受け直進しません。
その誤差を修正するのを忘れないでね、正確にコア一点のみを貫くのよ」
なんかごたごた言っているが、
要は、玉恵が盾を用いて初号機を帯粒子砲から守り、
則安がそのすきに使徒を撃つというものらしい。何て単純な作戦なんだ・・・
また照準も機械が早い話、勝手にやってくれる様である。
なら初めからそう言ってくれればいいのにと内心少しムッとする二人。

そしてついにヤシマ作戦が始まる。
日本中から電気の灯が消え暗闇につつまれる。
「則安君、日本中の電気、貴方に預けるわ」という矢玉さん
停電により、ク−ラ−や冷蔵庫も切られ苦悩する人々の表情が浮かび、
思わず、「はい!!」と力を込めて答えるのだった。

ポジトロンライフルの発射準備が進む。
「第一次接続開始」「第一から第803管区まで送電開始」
「電圧上昇中加圧域へ」「全冷却システム出力最大へ」
「温度安定問題なし」「陽電子流入順調なり」「第二次接続開始」
「強制収束機作動」「全電力双子山増設変電所へ」「第三次接続問題なし」
「最終安全装置解除」「撃鉄起こせ」「電圧発射点まであと0,02」
「第七次最終接続」「全エネルギ−、ポジトロンライフルへ」
そして、秒読みが始まる。
「・・・8,7,6,5,4,3,2,1,0,発射!!」
巨大なエネルギ−の束が昌子の使徒に向かう。

しかし相手も去るもの、同時に「南東よ−」の声とともに帯粒子砲を撃つ。
二つのエネルギ−の束は、干渉し双方見事に外れる。
それに初号機のポジトロンライフルの再充填のバンクの中も、
使徒の攻撃はお約束どうり待ってくれない。
初号機を使徒の帯粒子砲が襲う。しかし玉恵が乗る零号機が盾を使って守る。
そのかい有って、ポジトロンライフルは発射され使徒に命中する。

「南東よ−!!(*_*)」という例の台詞を痛々しく吐きながら、使徒は殲滅される・・・

使徒の帯粒子砲のダメ−ジを受け地面に横たわる零号機。
むき出しのエントリ−プラグに則安君はかけより、ハッチを開ける。
中にいる玉恵に「大丈夫?」と訪ねる。
この一連の行為から、あまりの高ポイントをゲットしたと思い、笑いかける則安君。
しかし冷静な玉恵は則安君のせっかくいい気持ちを壊すのは酷と思い、
義理で微笑むのだった。

第七話へつづく。