熱血寺尾新聞 金つなぎ

大相撲東京夏場所千秋楽 湯気立つ背中のぬれぬれと、輝く姿に意志がある 2001年 5月27日(日) 22時 9分

15日間ぶっ通し、男の汗散る格闘技、日本の国技・大相撲。続けて今日は、千秋楽。
貴賓席には、小泉総理。高覧のもと、我らが寺尾!今場所最後の土俵に上がる。

群青(ぐんじょう)色の、まわし凛々しい、熱血寺尾!「死生有命」の勝負を挑む。
ご存じ我ら、がん患者。最期の言葉は「死生有命」、死ぬも生きるも天命のまま。同様に、勝負に生きる寺尾関!、勝つも負けるも天の意思。今日の相手は、玉春日。頑張れ!寺尾、怪我するな。

さて、立会いすぐに、突っ張る、突っ張る、これが寺尾の正攻法。渾身こめて繰り出す突っ張り、湧く館内。続けて得意の左のいなし。おっと、決まらず態勢崩し、踏みとどまるも、無念の押し出し。

西の花道引揚げる、熱血寺尾の後ろ影、湯気立つ背中のぬれぬれと、輝く姿に意志がある。負けて悔しい千秋楽、我らが寺尾!「来場所見てろ!」と、残す言葉に華がある。

熱血寺尾ファンの皆様、15日間のご愛読ありがとうございました。
今場所も、寺尾関の勝敗を中心にお届けした「古今東西熱血寺尾新聞」、七五調で披露しましたが、千秋楽とともにひとまず休刊。第3号は、7月8日から始まる大相撲名古屋場所に併せて発行いたします。お楽しみに、ねっ!

なお、抗がん闘病中の病友の皆様、相撲の真髄は「心・技・体」。そして、がんと闘う私たちの真髄も「心(気力)・技(医力・体(体力)」。このことを常に忘れず、お互い悔いのない闘病をいたしましょう。


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