光子の日々是好日 金つなぎ

2003年8月

8月7日(木) 晴れ。長男宅の引越し。熱気、いや増す…
8月も慌しく動いている。

2日、堺のママから「今夜はPLの花火ですよ」と連絡がきた。即座に「行く、行く!」と答えて午後4時の電車で堺に向かう。

一夜に3万発!国内最大規模のこの花火大会は、宗教法人PL教団の教祖、御木徳一・徳近父子を偲ぶ催しで知られている。

子供のころから花火好きだった私は、がんを病んだ時から、花火に特別の思い入れを持つに至り、以来11年あまり…。その間、いったい幾たび花火に死生の思いを重ねてきたことだろう。
初孫の薫美(ゆきみ)もその妹の陽美(はるみ)も、花火が大好きだ。
マンションのベランダから、「わぁ〜、花火だぁ〜。キレイだねぇ、ばぁば! おめでとう、おめでとう、おめでとう!」。3歳の陽美が、感動を素直に言葉にする。
上階の住人からは、笑われてしまったが…

3日は、堺で引越しの荷造りを手伝う。

4日は午前中、引越しの荷造りを手伝い、午後はNTT病院内科外来で元村Drの定期検診。HbA1cが7.6に下がって、私にすれば画期的!
うれしくて、夜は堺の長男宅で、乾杯!!!

5日は京都グランヴィアホテルにて、KLCの月例加盟店大会。いつもながら、街のお酒屋さんの熱気に感じ入る。

6日夕方、孫二人を連れて名張に戻り、7日の長男宅の引越しに備える。

1年がかりで新築した長男宅は、我が家から徒歩2分。呼べばすぐに答えの返ってきそうな近くにある。
せっかくの通勤至便な堺を捨てて、大阪北区の会社まで往復3時間あまりの通勤を余儀なくされる名張に戻ってきたのは、どうやら、私の健康を思いやってのことも理由の一つのようだ。

どんなに母が「元気!」を装っても、息子たちの心配は尽きないものらしい。親はある時期から、存在しているだけで子どもの負担になるものらしいのだ。
「ごめんなさいね」と心で詫びつつ、引越しを祝う。

起床:午前8時、就寝:翌日午前1時半

8月10日(日) 晴れ。暑い!  銀士朗一家が帰省
福岡から、銀士朗が帰ってきた!
次男夫婦の長男、つまり私の孫である。

関西で言うゴンタである。いたずら好きで元気で、風台風のような男の子である。

お正月に帰省して以来、顔を見るのは8か月ぶりだ。
この子が関東に住んでいた3歳のころ、原因不明の大病を病んだ。 小児科病棟のベッドに小さな体を横たえ、背中に負った晒木綿製の袋にアイスノンを入れてもらいおぶっていたっけ。
熱に冒された頼りなげな姿を見て、私はすすり泣いた。
孫が、ふびんでならなかった。

こんな小さな子どもに、天は何ゆえ不条理な人生を与え給うか!

限られた時間しか面会が許されず、やり場のない怒りを抱いて息子の家に戻った、あの夏ー。

あれから3年。何事もなかったように彼は元気である
この子の”元気”が、理屈抜きにうれしく、思いっきり抱きしめる
。 銀士朗、わかってるか。この、気持ち…。 ばぁばは、世界中の病気の孫を持つばぁちゃんの気持ちが痛いほど良く分かるよぉ。

起床:午前8時、就寝:翌日午前1時半

8月28日(日) 晴れ



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