AQ秘話98年2月分
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1998.2.23 鳥羽水族館の珍しい生き物 (ジュディーさん)

鳥羽水族館には世界中の珍しい生き物が集められています。 ほんとは暖かい海に
行かなきゃ見られないジュゴンや、寒−−い海にいるイロワケイルカにも、年中無
休の鳥羽水族館にさえ行けば、いつだって大好きな彼らに会えます。 しかし、そ
んな鳥羽水族館に行っても、必ず会えるという保証の無い謎のベ−ルに包まれたゾ
−ンがあります。 それは主にバックヤ−ドで、飼育係やスタッフといったネ−ム
プレ−トを着けておられる方々です。 お休みの無い鳥羽水ですから、飼育員さん
達は交替でお休みをとっておられます。 「前回お会いした方に又お話を伺い
い」なんて思っても、居らっしゃら無い可能性大。 ファンになった飼育係さんが
居たら、休みの日は要チェックですよ。
その中でも中村元さんにお会いするのはトップクラスの難しさです。
講演や出張で日本全国・・いえ、世界中を駆け回っておられるのですから
無理もありませんよね。 ですから鳥羽水族館を訪ね、偶然ぱったり
中村元さんに会えたとしたら、そりゃもう茶柱が立つとか、眉毛のあるコアラの
マ−チを見つけたとか、そんなこと足元にも及ばないくらいラッキ−!な出来事
かもしれません。

 (ジュディーさん)


Re>珍しい動物>私、絶滅しかけています。 (地球流民)

ジュディーさんに、珍獣扱いをされてしまいましたが、今月の私は鳥羽水族館どころか、AQ秘話にやってくる時間もないほど、めちゃ忙しで、絶滅の危機っていう感じです。
その上、最近なぜかしら予期せぬ困ったちゃんなことが次々と起こり、どうやら後厄にみまわれているようです。
忙しいことはいいことだとはいうけれど、けっこうショックなことがあったり、災いが降りかかったり、こんな忙しさは嫌なもんですね。
でもなんとか、ひどくクサることもなく、キレることもなく、カタツムリみたいにじりじりと動いているのは、40を越えてしぶとくなったからかもしれません。

(地球流民)


1998.2.14 イルカが好きな理由 (ジュディーさん)

もうずいぶん以前になりますが、鳥羽水族館におじゃましたとき中村さんがこうポツリとおっしゃっておられました。 
「ほんとはあのマナティ−の水槽に、アマゾン河イルカを展示したかったんですよね・・」
 う−−ん、きっと私達には分からない大変な軋轢や壁がアマゾン河イルカにはあったんだ。 この水族館という仕事、好きじゃないと出来ないけれど、好きだけでは続かない大変なお仕事だと思います。 
生き物を展示し、生き物の命に携わる仕事、そしてその素晴らしさを私達に伝えようとする仕事。

そういえば中村さんはこうも言っておられました。 「イルカがかわいそうだから水族館なんかで飼育するなんてもってのほかだって言う人も、イルカが好きになったきっかけは、水族館で見たからじゃないのかな?」って。
そう言ってちょっと寂しそうで困ったような顔。 そうなんです、実際私も水族館でしかイルカを見たことがありません、でもイルカが大好きです。

だからイルカ達が住む海を大切にしようと思うし、出来ることならそんな思いを次世代の子供達にも伝えて欲しいと思います。
そんな思いをしっかり握りしめてお仕事をしている鳥羽水族館を、私は心から応援します。

こんな事書いたら、又「グリン(P−)ス」とかに何か言われちゃうかな? と言うことで、私がイルカを好きになったのは、子供の頃見た某水族館でのショ−ですが、鳥羽水族館を好きになった訳は、もちろん中村元さんが居るからですよ。 ふふっ・・。   

 (ジュディーさん)


Re>イルカが好きな理由<水族館の役目 (地球流民)

2月の最初のAQ秘話がなんと2週間もたってからになってしまいました。
全国のご愛読の皆さん、申し訳ありませんでした。(って、そんな方いるかしら?)
でもまあ、こうしてたまーには、AQ秘話へメールをいただける奇特なかたもいらっしゃるので、めげてちゃいけないですね。 ジュディーさん、ありがとう。

よく、野生動物はこっちから出かけていって、見るべきだという方がいるじゃないですか。
でもあの考えもずいぶんおかしい。
例えば、ゴリラに会いたいヒトがみんなゴリラの生息地へ行ったら、ゴリラはおちおちセックスもできないと思うのですね。

もちろん、小さな檻の中で飼育され、ヒトの目にさらされる動物は悲惨です。
私にもそれはよく分かるし、飼育する限りは、できるだけの環境づくりをするべきでしょう。
でも、だからといって、飼育して研究したり、多くの人に理解してもらうことに意味がないということはけっしてありません。

ただし、どんな考えが間違っていて、どんな考えが正しいかということは言えません。
ヒトを含めた動物は、すべてが命を奪い合って生きてきました。
その上ヒトは、野生生物を研究して、命の収奪を自由にコントロールできる家畜をつくりだしました。
そして、今は野生そのものをコントロールしようとしています。

どこに、ヒトの命に対する地球的公共心を持つべきかは、すぐには決められないことだし、かといって、決めることから逃げている時間もありません。
それを決めることができるヒトを育てることが、水族館や動物園の役目の一つであると思うのです。

(地球流民)


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