AQ秘話98年4月分
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1998.4.29 名前の決め方  (セツさん)

こんにちは、中村さん

3月24日に生まれたゴマフアザラシの赤ちゃんの名前募集をしていますね。
私も応募しようと思いまして、名前を考えていますが疑問がでてきました。

名前には何か意味があるのでしょうか。
たとえば、父親の名前『フー』は『Who』『風』のイメージ、母親は野菜好きだから名前は『サラダ』など・・・
あと一般公募しないときはどなたが、動物達の名前を決めているのですか?
教えてください。

やはり覚えやすく呼びやすい名前の方がいいですよね。

                             (セツさん)



Re>1998.4.29 お兄ちゃんはピクルス (地球流民)  

セツさん、なかなか鋭いところを突いてくれちゃったですねえ。
>名前には何か意味があるのでしょうか。
>たとえば、父親の名前『フー』は『Who』『風』のイメージ、母親は野菜好きだから名前>は『サラダ』など・・・

実は深い意味はありません。担当者が便宜的に付けていたニックネームが、公式名になってしまうことが多いのです。
「フー」はフーフーと唸っていたから「フー」、サラダはもう一頭一緒にきたアザラシとともに、なんとなくポテトとサラダと、獣医が勝手に付けていた名前がそのまま公式名になってしまいました。

かつて9頭のオットセイを預かったときには、箱に書かれていたナンバーが、名前になってしまい。イチ、リャン、サンタ、スーコ、ゴンベ、・・・・・なんて呼んでいました。

でもちょっと凝ったのもあります。凝っているのはわざわざ選考員まで先に決めてしまうのです。ラッコが良い例で、モコモコ、プック、エミ、コタロウという名前は、たくさんの応募の中から1次選考を水族館で行い、300くらい残した中から最終選考を、ラッコの童話で有名だった岡野薫子先生にお願いしました。

>あと一般公募しないときはどなたが、動物達の名前を決めているのですか?
>教えてください。
わりと自由につけています。
ジュゴンのセレナは、なんと当時大統領だったアキノさんに直接付けていただいた名前だし、日本で始めて鳥羽水族館に来たバイカルアザラシには、それをくれたモスクワ動物園の園長の名前がついていました。(でも死んでしまった。なんか縁起が悪いので、人の名前を付けるのはそれから止めました)

私は、昔ペンギンの飼育をしていて、名前がなかったので勝手に付けていました。
センベイ、アラレ、ハゲ、ブキッチョ、ボスと言う名前で、それは私が個体識別に使っていた名前だったのですが、いつの間にかそれが定着し、その後の担当者にも受け継がれて知らないうちに公式名になっていました。
ところが、そのうちの2羽がつがいになって、ヒナが孵ったときに、新聞社から親の名前を教えてくれといわれて、答えたのが、ハゲとブキッチョ。
新聞にそのふざけた名前が載ったものだから、館長から大目玉を喰らいました。

そんなことがあってから、今では、公募しない動物も、館内の職員だけで公募をしたりしています。

一つだけちょっと耳寄りな参考話題を・・・。
サラダが前に産んだ子供、つまり今回生まれた赤ちゃんのお兄ちゃんですね。
そのお兄ちゃんの名前は、ピクルスです。

 (地球流民)


1998.4.25 今年も「動物奇想天外」 (地球流民)

昨日からTBSの「動物奇想天外」のスタッフが鳥羽水族館に来ていました。
例年夏の始まりにある、鳥羽水族館をスタジオにした「動物奇想天外」の打ち合わせです。
知らない方に説明すると、土曜夜8時からTBS系で放送されている「動物奇想天外」は、毎回TBSのスタジオで収録されているのですが、この3年間毎年1回だけ、スタジオを鳥羽水族館のエントランスホールにしているのです。(今年で4年目)
私の発案で始まったのですが、今ではこれの段取りをするのは、私の年間計画の中でも最重大事項の一つとなっています。

しかもけっこう楽しい仕事で、スタッフはいつもうちに取材に来ている顔なじみだし、出演者の人たちも愉快な人ばかりだし、毎回打ち上げにするゴルフコンペも楽しい。
司会のみのさんは、朝からずーっと喋り回って、そばにいるだけで楽しいし、高田さんはゴルフがめちゃ上手。
昨年は、渡辺満里奈ちゃんと一緒に回りました。可愛いですね彼女。

鳥羽水族館からの出題を何にするかは、当日のお楽しみ。放送日が決まったらまたご報告しますね。

 (地球流民)


1998.4.17 中村のおじさんへ  (ともちゃん)

中村のおじさん ひさしぶりですね。
アフリカから元気で帰ってきて、なによりです。
おじさんが死んじゃったら、イルカやスナメリやセレナの親子、そして私もお葬式に行かなくっちゃ!と、思っていました。一安心。

ところで、新聞にセレナに赤ちゃんが出来たかもしれないと、書いてあったと聞きましたが、本当ですか!?
家の新聞を見ましたが、のっていませんでした。
ホームページを見てものっていません、ほんとうですか?

本当ならうれしいな。
また水族館へ行きます。待っててください。
セレナがんばれ、他の生き物さんたちもがんばれ!

                             (ともちゃん)



Re>1998.4.17 セレナの赤ちゃん (地球流民)  

朋ちゃん、こんにちは、4年生になったのですね。

セレナの赤ちゃんは、赤ちゃんができたかどうかがわかる、けんさの方法がわかった、という意味なんだ。

でもね、スナメリに赤ちゃんができたらしい。
今、おなかがふくらんでいるスナメリがいるよ。
また、見に来てね。

 (地球流民)


1998.4.16 漁師になるか・・・ (ジュディーさん)

 頭にサメの歯形じゃなく、オットセイの歯形でようございました。
でも野生のフレンドリ−って言うのは、ちょっとコワイな・・。
 
 セントヘレナ島って歴史の中にちょこっと出てきて、名前だけは知ってるけど、そうですか、そんなに良い所なのですか。
又どこかに写真が掲載されたら教えて下さい。
 
 良いところ・・っていう言葉に、みょ−に引かれます。
良いところっ・・てところに行ってみたいです。
近頃精神的に弱っているので、波のまにまにプカプカ揺れていたい、なんて思う心持ち。
こんな時は水族館に行くか、海に出て漁師になるか、二つに一つなのだけど、今ひとつ決断出来な−−い。
 
 中村さんはいっぱいいろんなものを見てきたんですよね。
笑われるかもしれないけど、今すっごく中村さんの瞳を覗いて見たい。
もしかしたら中村さんの瞳の奥に、見てきた色とりどりの景色の一欠片が見えるかもしれないから。
 
 漁師になってなかったら、又鳥羽水に遊びに行きます。

                             (ジュディ−さん)



Re>1998.4.16 瞳の色 (地球流民)  

私は、船、めちゃくちゃ弱いから、漁師にはなれないなあ。
瞳の色は、すでに体だけは社会復帰を果たし、ちょっと空虚さが残っている程度になってしまいました。

でも、お顔はちょっと焼けて、なかなかのハンサムボーイになっています。
あいにく、「体の方はもっとすごいよ」と言えないのが残念です。

 (地球流民)


1998.4.15 はじめまして おかえりなさい (セツさん)

突然のメールすみません、私の名前はセツと言いますよろしくお願いします。
中村さんのHPいつもたのしく見せて頂いています。

水族館は中村さんの『水族館のはなし』を読んでからますます興味が出てきまして、いろんな水族館を見てみたいと思っています。でもまだ鳥羽水族館には、行っていませんごめんなさい。いつかかならず行きます。

南アフリカから無事に戻ってこられホッとしました。オットセイと一緒に泳いだなんてうらやましいです。またいろんな話を聞かせてください。
お仕事忙しいと思いますが体に気をつけてください。

(セツさん)



Re>1998.4.15 水族館のはなし (地球流民)  

セツさん、はじめまして、ホームページ界広しといえども、この「地球流民の海岸」ほどマイナーなページも少ないことでしょう。
いつもたのしくなんて言葉を見ると、サルでなくても木から落ちたりするする私です。

「水族館のはなし」は、なつかしいですねえ。
確か、2冊目に書いた本です。
今、新しい本を書かせて頂いています。(7冊目になるのかな)
動物の話しを女性向けに何冊か、ということだったので、まずジュゴンの話しから始めているところです。
本当は3月末が締めきりで、今はそのシリーズで2冊目を書いていなければいけない時期なのだけど、まだ未完です。
さっき担当者の方から、電話を頂き、言い訳を述べていたところです。

セツさん、また遊びに来て下さい。
メールも、もちろん超水族館も・・・

 (地球流民)


1998.4.11-2 セントヘレナ島 (地球流民)

大西洋の孤島、セントヘレナ島で潜ってきました。
飛行場はなく、定期船は年に2回しか来ない、絶海の孤島です。
セントヘレナバタフライとかって、この島にしかいない白色がとてもきれいなチョウチョウウオが、何千匹も群でいたのが壮観でした。

この島は昔から流刑に使われていたのだそうで、ナポレオンはこの島に流されて息を引き取っています。
でも、あまりにものどかで、すごい景色で、緑が美しく、しかもナポレオンの頃とは違ってきれいな家並みがあり、人は幸せそうで、混血ばかりで女性は美しく(男も男前ばかり)、こんなステキな島で余生を送れたナポレオンは、幸せだったんじゃないかと思ったりしたのでした。

機会があれば、死ぬまでにもう一度、来たい島です。
そう、今度は1ヶ月くらいくらせればなあ・・・。
だって、船が遅れて、ダイビングをしたというのに、たった4時間の滞在だったのです。

この島の魅力は、きっと近いうちに海洋写真家の中村庸夫氏が、なにかの雑誌で特集をするでしょう。楽しみにしていましょう。

 (地球流民)


1998.4.11 オットセイに頭をかじられた (地球流民)

アフリカから帰ってきました。
サメには会えなかった。
残念だけど、やっぱりそう簡単には会えないですね。
まあ、しょうがないです。ジュゴンを撮影するのには10年かかりました。
しかも結局私は空撮しかしていなくて、水中でジュゴンと会ったのはスタッフだけです。
野生の動物と会うには、時間と運と根気と、それにお金がかかるものです。
トホホたくさん使っちゃった・・・。

でも、私の好きなアフリカオットセイには会いました。
アシカの仲間が好きで、どこに行ってもアシカやらオットセイやらを見にいくのだけど、アフリカオットセイは、私がアシカショートレーナーをした時に初めて担当した動物で、野生の彼らにはとても会いたかったのです。

オットセイたちは、アシカに比べてとてもフレンドリーなのだけど、アフリカオットセイは特にフレンドリーだった。
私の足ヒレや、水中ビデオのハウジングを囓りにきたり、ついには腕に咬みついたり、あんまり痛い咬み方じゃないので、そのまま放って置いたら、なんと頭をかじられてしまったのでした。
ちょっと痛かったぞ!
でも、楽しかった。

 (地球流民)


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