AQ秘話98年6月後半分
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1998.6.29  たのしかったです。  (セツさん)

さるさん、「海からの贈り物」が書店にあったのですね。
きっと、さるさんを待っていたのですよ。
1ヶ月前、もうちょっとねばって本屋さんめぐりすればよかった、と私悔やんでいます。(でも図書館で見られるから大丈夫)
それにしてもAQ秘話充実してますね、今月もたのしかったです。

 (セツさん)

確かに、6月も楽しかったですね。
その分、ちょっと苦しかったけど・・・。
それにしても、みなさん、読書好きの方ばかりですねえ。
私の方は、買ってきて読んでいない本が、ついに10冊を越えてしまいました。トホホ。

セツさんのメッセージで、6月の最終UPとなりました。
すでに、7月分が届いているけど、今週もびっしり予定が詰まっています。
7月分のUPはいつになることやら・・・。
まあ、ぼちぼち頑張りますので、7月もよろしく>all

(地球流民)


1998.6.29 動物とのつきあい。  (マリンさん)

地球流民 さま

今日(29日)、ユーモアたっぷりのRESをよみました。
言葉はわからなくとも、人間もアシカも同じ地球上の生物、なんとなくわかりあえるものなのですね。
ハプニングのところでは、もうパソコンの前で笑いっぱなしでした。
オタリアもなかなか知恵者で。
それでは、また。

 (マリンさん)

うーん、嬉しい。
簡潔なメッセージも、いいですねえ。

ところで、昔は、アシカたちが言うことをきかないと、金返せだのと怒る客がいましたが、今はそんなことがあってもだれも失望しません。
ヒトのほうも、動物に対する理解が増えてきたのですね。

(地球流民)


1998.6.29 本を購入してきました。  (のすけさん)

 こんにちは。そしてメールありがとうございました。
 流民さんに誉められて、天にも昇る気持ちになりました。でも、図に乗るといけないので、あまり誉めないで下さいね。(笑)

 そうそう、今日、本を買いに出かけてきました。近所の本屋は品揃えが悪いので、ちょっと遠出して大手の本屋巡りをしてきたんです。
 目的はさるさんに教えて頂いた「ザ・熱帯魚」と、後は流民さんの「遺伝子は発情する」。「ザ・熱帯魚」はすぐに見付かったのですが、「遺伝子は発情する」は店員に探して貰っても、在庫を調べて貰っても「申し訳ありません。売り切れています。」との答えが・・・・・・。
 随分買われる方が多いのですね。「大手ならあるだろう」とのほほんと構えていた自分が恥ずかしいです。
 でも代わりに、「アシカ語を話せる素質」と「水族館のはなし」を見つけたので、それらを購入してきました。(これから読みます。)

 あ、それからさるさんへ。

 アヌビアス・ナナの花、写真で見ました。本当にカラーみたいな花ですね。これは絶対頑張って咲かさなければ!! と、今から燃えてます。(でも面倒を見るのは実家にいる弟・・・・。)
 それに、さるさんのおっしゃった通り、魚の表情がいい!! 写真を眺めているだけでもあきませんね。私も気に入ってしまいました。

 更にですね、私今までアロワナの区別が今一はっきりと解らなかったのです。同じ「アジアアロワナ」と扱われていても、体色が違うタイプがいると知ったのは、迂闊なことについ最近・・・・・・。(鳥羽水族館で見て漸く気付いたんです。ちょっとお間抜けでしたね。)
 それにシルバーとブラックのアロワナの区別もできない私に、ノーザン・バラムンディとアジアアロワナとの見分けが出来るはずもなく・・・・。(^^;)
 さるさんに教えて頂いた「ザ・熱帯魚」のお陰で、漸く自分なりに違いを理解したように思います。(でもきっと実物を見たら区別できないんだ・・・・泣)
 まさかアヌビアス・ナナの花に対する質問で、各アロワナの特徴まで知る事が出来るとは思いませんでした。本当にありがとうございました。

 まだ全部は読んでいないのですが、熱帯魚の飼育についても載っているので、いろいろ勉強しようと思ってます。が、また何かあったらお聞きするかも知れません。よろしくお願いいたします。
(何せ、水槽での繁殖は難しいと書かれていたヤマトヌマエビが抱卵しているというだけでも、さるさんの飼育技術が素晴らしい証拠ですものね。実家の水槽は場所によって夏場に水温が30度を超える(濾過層に氷を入れたビニール袋を置いて冷やしたりしても)ものがあるので、ヤマトヌマエビではなくオトシンクルス・アフィニスを入れてますが、繁殖が容易なはずの彼らが卵を産み付けているのを見たことがありません。)

 (のすけさん)

のすけさん、本をわざわざ買いに行っていただいてありがとうございます。
ここに来てくれているみなさんは、なんていい人ばかりなんでしょう。
しかも、「遺伝子は発情する」を、店員さんに探してもらったって・・・。
けっこう恥ずかしかったんじゃないですか?

それにしても、「アシカ語を話せる素質」があったとは驚きです。
あれこそ小さな出版社の本で、私自身、本屋さんに並んでいる現場を見たことがない幻の本でした。

でも、私の本を買いたいけど、書店に頼むのが面倒だという方は、どうぞ鳥羽水族館の通販をご利用下さい。
http://www.aquarium.co.jp/mail-order/index.html

あれ、このアドレスを見に、通販のHPに行ってみたら、イラストの女の子の制服が新しい制服に替わっていました。
入り口の女性は、まだ冬服ですが・・・。

(地球流民)


1998.6.28 ちょっとご無沙汰してました。  (MARにゃん)

さて、五月末にまとめて過去に遡って質問していた中で、ダッチジュゴンについては、たまたま図書館で借りた本(館長さんの著作なので、当然という気もしますが…)文中に登場していました。そこでどんなシロモノなのかは判明しましたが、新たな疑問が…中に水のはいった円筒形状のビニール製のモノって、穴も何もないんでしょうか?その程度のモノでも、じゅんいちには効果があったというのは、ジュゴンのオスのフラストレーション処理って、物理的には結構単純なのでしょうか?(MARにゃんは所詮女性なので、男性の生理は解りようがないのですけど…)

 最近の話題でニックネームは失礼?の、流民さん自身のお答え文には、共感を覚える所が多かったです。動物に関しては、特に相手の意識も感想も、人間には判別し得ないせいで、とにかく人間の都合だけで命名されている訳ですから、コロコロ変えたり、悪戯に学名と通称をややこしく併用するのは、感心出来ませんものね。ただ、同じ人間同士なら、言葉を介して意志の疎通は行えるのだし、ネイティブアメリカンの呼称や、イヌイットの呼称で、部外者が失礼な呼び方を定着させてしまったことは、残念なことです。失礼に当たらない呼び方へと訂正して行くには、その呼び方が定着するまでにかかった時間の、数倍はかかるでしょうし…。
 一個人として、言葉をおざなりにせずに、きちんと責任を持って使っていきたいと考えていますが、常に…となると、人間だけに気の緩むこともあるし、急げばミスも多発するもので…実際は、難しいですよね…。ただ、今回のように、のすけさんからの質問に答えて、自分の心情を適切に述べて、前言の不備を補う流明さんのスマートな態度には、敬意を表したいです。MARにゃんは人より長く学生時代を過ごしましたが、その道の専門家であり、研究者である教育現場の教師たちでも、なかなかにそのような美徳(特に自分が間違った場合に、その非を認める事になると、お茶を濁してごまかす人は多いんですよね…)を持っていらっしゃる方はいませんでしたもの。

 所で「愛」についての流民さんの意見に、ちょっと納得しかねる点が・・・
(あの意見は、流民さん個人のものだから、疑問を感じて意見を出すのは変かもしれませんが)。
 愛は自分が所有出来る対象にたいして発生するというのは、男性的な意見という気がします。女性ならそうでないかといえば、必ずしも断言出来ませんけど…
愛=所有欲の図式は、男性の方により多く見られるものじゃないでしょうか?女性であるMARにゃんからすれば、もっと広くてもっと柔軟な愛もあるのであって、例えば自分では所有することの叶わない対象だって愛しいと思うことがあるし(MARにゃんの場合、その対象は遺跡とかだったりしますが…)、無償の愛とかいうような、高潔なものとは違いますが、特にアクションしなくても、情熱的に自己の中で好ましく思い続ける気持ちも、愛じゃないかなあと。
 同じ女性でも人によるとは思いますが、MARにゃんなどは所有欲とイコールで結べるような愛情を向けられたら、反抗したくなりますもの。つまり、世間一般でよく見られるような、悪い意味で男性が女性を自分の所有物扱いする態度には、我慢出来ないものが有るわけで…(人間である限り、性別に関係なく一個の人間として遇されるべきだと思います)。子孫繁栄の問題が絡む限り、男性は所有欲を持たねば自分の子供を確保するのが不安定になるでしょうから、仕方のないことかもしれませんが…女性側からすれば、男性の庇護は絶対必要条件ではない訳ですし…。人間だって動物の一種だけれども、本能だけでなく、理性も思考する能力も訓練されている存在なのだから、男性の愛の原動力が所有欲とだけ説明される状態を脱却して欲しいものです。

 (MARにゃん)

不思議なものですねえ。
MARにゃんへの答えダッチジュゴンをUPしたと同時に、メールをいただいていました。
しかも、内容はその答えを発見したなんていうメールだったとは・・・。

>円筒形状のビニール製のモノって、穴も何もないんでしょうか?その程度のモノでも、じゅんいちには効果があったというのは、ジュゴンのオスのフラストレーション処理って、物理的には結構単純なのでしょうか?(MARにゃんは所詮女性なので、男性の生理は解りようがないのですけど…)

たぶん、ジュゴンに限らず、ヒトを含んだオスの性衝動処理に、挿入感なんていうのはそれほど重要ではないと思います。
考えても見て下さい。もし挿入感が絶対必要というのであれば、それこそコンビニにダッチワイフとかせめてコンニャクとか置いてなくちゃならないでしょう。
少なくとも、私の知り合いでダッチワイフを持っている友人はいないし、いまだに実物を見たこともありません。(^^;

まあ男なんて、単純といやあ、単純ですね。
もしかしたら、自慰というのは、頭で考えていた性衝動のうち、肉体に広がってしまった部分だけ処理をするためのものなのかもしれません。
挿入感っていうのは、想像の部分がかなり大きいから・・・。

(地球流民)


1998.6.28 講演聴講ありがとうございました  (さるさん)

講演聴講させて頂いて、大変に ありがとうございました。
講演途中でお邪魔してしまってごめんなさい。
ああ、私ってほんとにバカ!? と、自分でメゲました。

中村さんと出会えて 本当によかったなぁ。って、心の底から思いました。
行って、お話聴かせて頂けて、とっても感動して帰ってまいりました。
もっと言ってしまうと、あそこで帰ってしまうのは、ものすごく 後ろ髪ひかれていたんですけど・・・。まあ、講演聴かせて頂けただけでもありがたかったので。
(隣近所のお母さん達から「どちらの小学校ですか?」なんて聞かれちゃうとやっぱり、うしろめたくてねぇ・・・。)

中村さん、お元気そうで ちょっと安心しちゃった。
余計なお世話だけど。

ばりばり でしたねー。
下の階のセミナーで、堅いお話を聞いてしまっていた(T_T)せいもあるかもしれませんけど。会場に入っていったとき、中のホールの空気がほっとしたものに包まれていて 気持ちよかったですよ。
とても和やかで、あそこにいた一人一人に向けて話されているのが印象的でした。あの会場で一体感を感じられるって、ちょっとすごい。
中村さんって、やっぱり すごいひとだー。そんなこと つくづく思っちゃいました。

中村さんって、”あるがまま” の自分で生きていらっしゃる。
そう?
私はお話聴かせて頂いていて、なんども泣きそうになっちゃいました。
すごいなー、って。

私は、好きなものを 好きと いつも素直にいえる自分。
こころを動かすものに いつでも反応できる自分。 に、なりたいと思うのです。
そのために、つくらず、つくろわず、ありのまま、の自分でありたいと思うし、偏見のない、まっさらな状態で いろんなものを感じ取りたい。

中村さんを見ていたら、なんか ほっとしちゃいました。
ああ、いいひとだー、って。
やっぱり、あったかいヒトだったですよ。
慈愛。という言葉を思い出しました。

先日の”「愛」の定義”について。
中村さんのいうところの「愛」というのは「独占欲」に近いものなのでしょうか?
この件についてはAQ秘話の方でするべきかもしれませんが。

中村さん。
「慈悲」
って言葉の本当の意味、知ってらっしゃいますか?
”(自分の利益を顧みることなく)、相手のしあわせを願う気持ち”
・・・そんなことかなぁ?

私にはまだまだ「愛」なんて言葉の意味はわからないけれど、でも、きっと
いろんなかたちの「愛」があるんじゃないかなー。って、思っています。
もちろん、そういう感情が人間以外の動物にあるとかないとかいうことでは
なしに。
だって、土俵がちがうんだもの。人間のモノサシではかれる訳がない。
私もそう思う。

武田鉄也さんが主演していた「刑事物語 −りんごの詩−」という映画をご存知ですか? 私はあの映画をみて「ああ、これがほんとの”愛”っていう
のかな?」 そう思いました。まだ、私が高校生のころだったと思いますけど。

人間としての「愛」なら幾通りもある?
ダイレクトに中村さんのお話を聴伺っていて、「愛」を確信しましたよ。
アシカやジュゴン。動物達や、地球上に住む 生き物たち。それからあそこにいた人達や、なによりこれからの、いまの日本、地球に対して。中村さんったら愛情がほとばしっていたじゃありませんか。
ちがうの?
あれは 愛情とは云わないの?
愛とか、慈悲、慈愛。 私にはよくわからないです。よく ごっちゃになるし。
でも、「相手を自分の所有物として大切にする」という 解釈だけでは、ちょっと悲しい気がするのは 私だけ?
人間としての中村さんの思う「愛」というのは どのようなものなのでしょうか?

それから、帰りに紀伊国屋書店に寄ったんですが、なんと「海からの贈り物」が置いてありました!ああ、びっくり。思わず いとおしくなって買って帰ってきちゃいました。これは私を待っててくれたんだろう!とか、勝手に思って。
ついでに、発売されたばかりの「海の散歩」、NHKスペシャルの「海」のなかに中村さんをみつけて さらにびっくりでした。あちこちと、いろんなところでご活躍なさっていて。ほんっと、中村さんてお忙しい方ですねぇ。私はうれしくなっちゃいましたけど。余談ですけど、「海」の中にでている中村さんのお写真が 私はいちばん好き。鳥羽水族館のHPの方はあれニセモノでしょう?(^^;

でも、ほんとうに。
中村さんには、すこしでもたくさんの人達に、中村さんのその想いを 伝えていって頂きたいなー。って心から思います。
あそこにいた人達、中村さんのお話を伺って 確実に意識が変わってましたよ。
私は、その後の質疑応答を伺っていないから、その辺の感触は 中村さんの方が知っていらっしゃると思いますけど・・・。(聞けなくて返すがえすも残念 (;_;))

 (さるさん)

私のホームページの講演スケジュールを見て、聴講しに来て下さったのは、今までJCメンバー以外では、さるさんがやっと2人目です。
今回は、さるさんとJCメンバーが2人来てくれていました。
(JCメンバーは、機動力あるからなあ、終わったら4人に増えていた)
みなさんもぜひ、来て下さい。
JCの例会なんかも、けっこうオブザーブOKですから、お越しになった一般の方もいらっしゃいます。それに全国に行っているから、けっこうお会いできるかも・・・。

でも、あれだけ(300人強)女性がいると、さるさんどこにいるのか分からなかったです。
終わってから、やっと見つけました。

>ダイレクトに中村さんのお話を聴伺っていて、「愛」を確信しましたよ。
アシカやジュゴン。動物達や、地球上に住む 生き物たち。それからあそこにいた人達や、なによりこれからの、いまの日本、地球に対して。中村さんったら愛情がほとばしっていたじゃありませんか。

笑わないで下さいね。
いつの頃からか、私は勝手に、地球も社会も未来もみんな「自分のモノ」って考えるようになっちゃったのです。
でも決して独占なんかじゃなくて、すべての命と共有しているという感覚だけど・・・。
しかも、もっと愛している奴がいたりすると、そいつに嫉妬したりしながらね。
まあ、それも「愛」と言えるのかもしれない。けどやっぱり、この間からお話している「愛情」とはずいぶん違います。

それは、講演中の時間は、あの場にいらっしゃった女性たちすべてを自分の所有物だと思っているけど(大きく出た!)、講演が終わったら所有物じゃなくなるのと同じで、個人の所有じゃないからです。
(愛に発展したいような方もおも2人ばかりいらっしゃいましたが・・・オホホ^o^)

そう、簡単に言えば、今までお話ししていた「愛情」とは個人対個人の愛情。
個人的に相手を所有することです。もちろんその場合は独占しなくちゃいけない。

だって、動物には、それ以上のことは考えられないでしょう。
ヒトの愛がなんなのか?それはきっと人さまざまでしょうし、私にもよくわからない。
だからそんな曖昧で、ヒトがそれぞれに考えているような「愛情」を持って、「動物には愛情があるのかどうか」ってことを考えるのは無理な話だということなのです。
ヒトのいうところの「愛」に一番近い動物の感情は「所有物を大切にすること」なのだから・・・。

さるさんが、ごっちゃになっているのは、何の愛かってことじゃなくって、動物に愛情があるかどうかって話しと、ヒトの愛の話しをごっちゃにしてしまっているのですね。

もちろん私にだって、愛はありますよ。
そりゃもう、愛が多すぎると言われるくらいに・・・^_^\

(地球流民)


1998.6.27 バックヤードツアー行って来ました  (朋一家)

6月27日のバックヤードツアーに行って来ました。
朝一番の電車で出発、9時に鳥羽水族館へ入り、スナメリの勇気ちゃんを見ました。
おなかが大きく、ちょっと泳ぎがゆっくりかな?
午後は高林さんの案内でバックヤードを見学させていただきました。
寒暖の差が大きくちょっと疲れました。

                         (朋の父)

高林さんへ伝えて下さい。
サインをありがとうございました。
可愛いサインでとってもうれしかったです。
バックヤードの説明もよく分かりました。
また水族館へ行ったときはよろしくお願いします。
海ネットも見ています。

                          (朋)

やっぱり最初にいったのはスナメリさんのプールでした。
おなかの大きな勇気ちゃん、おなかをかばいながら
ドルフィンキックしていました。
朋父の所よってきてくれたのでシャッタを押していました。
写真が楽しみです。
温室にはオタマジャクシがたくさんいました。
勇気ちゃんも続いてがんばれ!
1日中館内を歩き続けておばさんは疲れました。
が、楽しかったです。

                          (朋のはは)


(地球流民)


1998.6.27 ダッチジュゴン>MARにゃん   (地球流民)

5月31日にMARにゃんからいただいたメッセージ。

>今年に入って一月の妖しい話題…「いずれまた詳しく」と書かれたまま、このページで明かされていない話に、思わずチェックが入りました。 
>中村さん、「ダッチジュゴン」て何?その正体(実態)は、如何なるものなんでしょうか?とっても気になったので、「いすれまた」が近日であることを切に希望します(笑)。

6月が終わるまでに答えねば・・・。

ダッチジュゴン、それはオランダのジュゴン伝説のことである・・・って話しではないですね。
ダッチジュゴンとは、ダッチワイフのジュゴン版。
ジュンイチくんの南極2号です。といっても、・o・こんな顔をしているわけではありません。

ラバーボートの円柱型の枕(サンドバッグみたいなもの)に水を入れて、中性浮力にして、ジュンイチくんのプールに入れてあります。
ジュンイチの性衝動が起きると、プールを飛び越えてセレナのところに行こうとしたり、かつては一緒に暮らしていたウミガメに交尾をせまって、腕を脱臼させたりしたので、彼女がわりに入れてあるのです。

ジュゴンの担当者によると、これもウミガメも、運動不足にならないために入れたのだと言うのですが、ジュンイチはこれを、もっぱらオナニーのために使っています。(ああ恥ずかしい)
それで私が、このラバーの円柱に、ダッチジュゴンと名付けたのです。

今でも、このダッチジュゴンに、抱きつき巨大なペニスを勃起させて腰を振るジュンイチの姿が、けっこう頻繁に観察されます。

尚、このお話は、今度パロル舎から発刊される「人魚の微熱」と、すでに発刊されている「遺伝子は発情する」KKベストセラーズに、けっこう詳しく書いています。

(地球流民)


1998.6.27 動物とのコミュニケーション  (マリンさん)

こんにちは、地球流民さん。

私は水族館にいく時には必ずアザラシや、アシカショーをみることにしています。
ですから鳥羽水族館のアシカショーもとても楽しみにしています。
アシカたちは、ショーのたびにみごとな芸を披露してくれますが、私はつねづねいくつかの疑問がありました。

1 アシカは人間の言葉がわかるのでしょうか?

ある本によると、アシカは声の調子でほめられているのか、怒られているのかわかるとありました。
地球流民の経験ではいかがですか?
アシカと人間はコミュニケーションができるのでしょうか?
(アザラシも)

2 アシカと人間には信頼関係というものがあるのでしょうか?

昨年の夏にいった水族館では、アザラシショーのトレーナーの方からいろいろなお話しが聞けました。
その方の話によると、アザラシはずる賢く、いかに楽してエサをもらうことしか考えていないとのことでした。
その方は、また聞きだけどイルカはもっとひどいといっておりました。
素人の私なんかは、普段から一定の信頼関係がないとショーができないように思えてしまうのですが、いかがでしょう。

著書に書かれているかもしれませんが、2つの疑問にどうかお答えください。
最後にショーをしている最中にハプニングがおきてあせった事はありませんでしたか?

それでは、また。

 (マリンさん)

Re>アシカとの信頼関係   (地球流民)
元、ショートレーナーの私に、ぴったりのご質問ありがとう。

>1 アシカは人間の言葉がわかるのでしょうか?

イルカの時にも書いたけど、アシカは符号としての言葉なら覚えます。
犬と同じ程度には分かっているような気がします。
例えば、自分の名前とか「来い」とか「コラッ!」とかですね。
ただし、自分に都合の悪いことは知らないふりをします。
そこが人間の良き伴侶である犬より扱いにくいところです。

それと誉められても犬のように喜びません。「誉める」という行為は、完全にヒトだけの感覚であって、ヒトとつき合いのなかったアシカには理解の範疇の外なのです。
ということは、アシカたちにも理解できる感情で、しかも彼らの利害に関係のあることであれば、犬と同じ程度にはヒトの感情を知ることができるということですね。

また、ヒトが機嫌が悪いとか浮かれているとかいったことは、楽してエサをもらわなくちゃならない彼らにとって、非常に関係の深いことなのですが、そういったことは、言葉よりもトレーナーの歩き方やドアの開け閉め、動きの早さなどで判断しているような気がします。
「こいついつもと違う・・・」そんな感覚が、彼らの警戒心を喚起するのです。

>2 アシカと人間には信頼関係というものがあるのでしょうか?

信頼関係という意味のとらえ方だと思うのだけど・・・。
私が考える信頼関係というのは、互いに理解をしあうことだと思うのです。
例えば、アシカがトレーナーに対して「これ以上強く咬むと、蹴飛ばされる・・・」ということを理解し、トレーナーがアシカのそぶりを見ながら「これ以上尻尾を持ち上げたら咬みつかれる・・・」ということを理解する、つまり相手の我慢の限界だとか、嫌がる限界だとかを知ることができたらそれが、信頼関係だと思うのです。

そういう意味では、トレーナーとアシカの間に信頼関係は、確実に存在します。そういった関係がなければ、何もできないですよね。
ヒト対ヒトでも、そうではないでしょうか?
気にくわないけど頼りになるとか、好きじゃないけど信用できるって感覚は、それなりに信頼関係だと思いませんか?

動物はみんな、ずる賢いものです。
トレーナーなどは、動物をエサで釣ってなショーをさせて給料もらってるんだから、彼らに比べたらはるかにずる賢い。^_^

だから、イルカやアシカやアザラシが、なんとかうまくショーをせずに、エサだけせしめようとするのは、当たり前の行為ですね。そしてそれをよく理解して、ショーをさせるのが、信頼関係の賜なのです。

>ショーをしている最中にハプニングがおきてあせった事はありませんでしたか?

私の時には、動物によるハプニングはたいしたものはなかったのですが、シュー出演中のアシカのオスが突然発情し、ペニス勃ちまくりでショーはぶちこわしとか、そのまま隣のメスと交尾を始めて、国際秘宝館のマル秘馬のセックスショーに変わってしまったなんてことは、けっこう多いです。

オタリアの中には頭のいいのが1頭いて、自分がショーをしたくないと、他の仲間を挑発してプールへ飛び込み、みんなで遊びまくるのです。
1頭だけがショーをしないと、彼をのけた他のメンバーだけでショーが進み彼だけが褒美のエサは貰えずに、結果的にはエサ抜きになるので、そんなふうに真面目な連中も巻き込むのですね。
そいつが、ショーをしたくないときは、もう絶対にショーはできません。

最後に私のせいで起こったハプニング。
お正月にお屠蘇の飲み過ぎで、泥酔状態になり、輪投げが一本も入らなかった・・・^o^;

(地球流民)


1998.6.25 バックヤードツアー行きたい!  (yutakaさん)

流民さん こんにちは。

いいなぁ バックヤードツアー行きたい!
鳥羽水族館の海獣たちに会えるうえに、流民さんにも会える(かもしれない?)
魅力的なパック・・・!

先日、鳥羽水族館/HPの方の 流民さんのプロフィールの写真を見ました。
え?!ほんとに?
このお写真が流民さん??
バックの魚たちと共に、りりしく微笑んでる写真があんまり かっこいいので びっくりしました。
本当に40代ですか??

ps/シャコが もともと嫌いな私は、頭の中でリアルにリアルに その映像が膨らんで、いつのまにやら腕に ぽちぽち鳥肌が。。。
あの しゃかしゃか動きそうな足。。。 うようよ動めく体。。。
うぅっ 恐いっ。。。
人喰い偏のシリーズの中で、想像力フル回転で、1番リアルに想像できて恐かったです。
もし お寿司屋さんへ行っても、喰いついてきそうなので、しゃことは 絶対に目をあわせないように します。 (^ ^;
27日の講演会 がんばってくださいね。 p(^-^)q

 (yutakaさん)

>魅力的なバック・・・!おぉぉぉぉ・・・
ごめんなさい。あらぬことを想像してしまいました。

私の写真ご覧になったですか・・・。
あれって、けっこう真面目げに写っていますね。
内田春菊著の、「水族館に行こミーンズ」によれば、私はホストクラブのホストにしか見えない遊び人風の男だそうです。トホホ・・・

実物はもっといいし、裸になってもすごいよですから、ぜひその「魅力的なバック・・・」に来ていただきたいものです。 (あかん、頭がそこから離れられん)

シャコ、恐いですね。
でも、あの高尚な超科学雑誌GEOに、私なんかのあんな非科学的エッセイが連載されていることの方が、ずっと恐かったりします。
GEOの読者カードの「面白かった記事」に、私のエッセイを選んでくれたのはたった2人でした。^^;
たった2人でも、いてくれたことを喜ぶべきなのかもしれないけど・・・。

(地球流民)


1998.6.25 さるさんへ  (のすけさん)

さるさんへ。
 教えて下さって、ありがとうございます!! ほんっと、踊りだしたいくらい嬉しいです。早速本屋へ行ってみますね。それに、弟にも伝えておかなきゃ。
 それにしても、120cm水槽ですか? いいなぁ・・・。うち(実家)では90cmが最大です。大きさの異なる水槽を6つおいているけど、数が多い分世話が面倒で、それで水槽内の環境づくりが雑になっているのかも知れない・・・・・・。
やっぱり、水槽内だけで一応の安定を図れるようにしないといけないんですね。さるさんの助言は大変参考になりました。
 弟の水槽でも、プラティはぽこぽこと良く子供を産んでいるのですが、コリドラスは産んだことがありません。見てみたいんですけどねぇ。
 ディスカスは産んでくれて少々大きくなったのですが、落雷による夜(しかも冬場)の停電が2時間続いたせいか、親共々死滅してしまいました。(泣) 同じ条件下でも他の魚やエンゼルフィッシュは辛うじて生きていてくれたのですが・・・。
(それがあってから弟は、「停電があっても死滅させないで済むようにするまでは、絶対にディスカス(&デリケートな魚)は飼わない」と言って飼ってくれないのでした。気持ちはよく解るんですけど・・・・・あの可愛い稚魚をもう一度見たい私としてはちょっと複雑です。)

 ではでは、流民さん、さるさん、お返事をありがとうございました。

 (のすけさん)


1998.6.25 水族館員のプライドだったのですね  (のすけさん)

こんにちは、流民さん。
 ニックネームは駄目だという理由、よく解りました。水族館員としてのプライド(ちょっと表現が違うかな?)があったのですね。そしてそのプライドは「自然と共存をはかる」流民さんだからこその、動物達に対する細かな愛情が作り出したものに裏付けられており、動物達に対する礼儀と畏敬の念が込められていると・・・・・・・そういうことでしょうか。

 でもふと思ったんですけど、動物達って人間とは違い、全てを受け入れて力強く生きているじゃないですか。だからもしかすると動物達は、人間がこうして名前を勝手に付けていくことも、「やれやれ、相変わらず人間ってのはイメージが自分本位な動物だぜ」とかって、笑って(呆れて?)許してくれているかも知れませんね。
 もちろん、もう滅んでしまった動物達も。
 だから、「失礼だ」などと騒ぐこと自体、そんな些細なことには気をかけずに生きている(かも知れない)寛大な動物達を人間の物差しではかることになり、動物達を人間と同じ位置にまで引き下げていることにもなって、却って失礼だったりして・・・・。(^^;)

 それはそうと、愛が「所有しているものを大事にするという感情」であるというのには、妙に納得してしまいました。我が身を振り返れば、当てはまる当てはまる。
 人間が唱えた高尚な愛の定義よりも、流民さんが言う動物愛の在り方に共感してしまう私って、やっぱり「野生」なんでしょうかね?(笑)

 あ、そうそう。動物の母親が子供に抱く愛情「所有物だから大事にするけど、大きくなったらライバルだから追い払う」は解りやすいのですが、じゃあ子供が母親に抱く愛情はどう表現したらいいのでしょうね。
 「親に自分を所有させるべく努める」愛情ですか? ・・・・むむぅ、何か上手い表現が出てきません。流民さん、上手く言葉にして下さい。

 (のすけさん)

Re>ホストクラブの戦略   (地球流民)
>相変わらず人間ってのはイメージが自分本位な動物だぜ」とかって、笑って(呆れて?)許してくれているかも知れませんね。

たぶん、なんにも考えてはいないでしょうけどね・・・^_^
そして、なんにも考えてないからこそ、「愛」の定義が単純だ思うのです。
>「親に自分を所有させるべく努める」愛情ですか? ・・・・むむぅ、何か上手い表現が出てきません。流民さん、上手く言葉にして下さい。

子供から親への愛は、のすけさんののおっしゃるとおり、「所有者たる親の庇護を得るためのディスプレー」の役割が大きいのではないでしょうか。
だから「愛」ではなく、生活戦略に近いと思うのです。

たとえば、全ての哺乳動物の子供の顔が可愛いいのは、目が発達していて、子供を育てる哺乳動物の赤ちゃんにとって、必須のものだったのです。
可愛い顔でおねだり上手な子供は、母親の庇護(つまり動物的な愛情ですね)が受けやすく、当然のごとく栄養価の高いミルクもたくさん貰えるし、エサもたくさん貰えるから、成長が早く立派な大人になりやすいのです。

中には、可愛い顔とおねだり上手で、本来1年の育児を次の年まで受ける子供だっています。
母親にとっては、次の子供を早く作った方が、自分の子供のどれかが生き残る可能性は高いわけだから、こうなると子供と母親の闘いです。

逆に、大人の女性がジャニーズ系を好きなのも、可愛い子供顔に惹かれる本能や、そんな顔の遺伝子を持った子供を産む方が、生き残る可能性が高いことを直感的に知っているからかもしれませんね。

ところでホストクラブのホストの戦略は、女性に貢がせた分、女性から見たホストの所有物としての価値は上がって行くという真理を、上手くとらえたものと言えるでしょう。
くれぐれも、ホスト遊びより、AQ秘話遊びの方を選ばれることを、みなさんにご忠告申し上げます。

(地球流民)


1998.6.22 もうすぐ行くよ  (朋ちゃん)

鳥羽水族館ツアーがいよいよ近づいたぁ〜!
バックヤードツアーだよ。
勇気ちゃんの赤ちゃんはまだのようですね。
大きいおなかの勇気ちゃんが見られるかな?
赤ちゃんが産まれるまでプールの前で待ってよかな!?
スナメリさんにめいわくかな?(「迷惑だぞ」)
元のおじさんに会えるかな?
館長さんにあったら、ラッコの本にサインをもらえるかな・・・
(「本気かな?」親の言葉)
スナメリさんに餌をあげていたおじさんはすごい!
ちゃんと見分けてあげていたもんね。
スナメリさんのバックヤードにはいきたいけど・・・

 (朋ちゃん)

朋ちゃん。
いっとくけど、流民のおじさんも、スナメリとかアシカの顔、ちゃんと見分けられるんだぞ。
(はぁー、おじさんなんて自分で書くのは辛い・・・)
でも、そのおじさんでも、今はスナメリのバックヤードには行かない。
だって、あかちゃんがうまれる大事なときだからね。
お母さんの勇気は、初めてあかちゃんをうむから、今はとってもこわがりなんだ。

(地球流民)


1998.6.22 イルカの赤ちゃん  (yutakaさん)

流民さん こんにちは
ぶじに帰国されたのですね。

今日、夜 TVで アメリカの水族館で しろイルカの赤ちゃんが生まれる瞬間の映像を見ました。
お母さんイルカの背中に くるくる まとわりついてて、甘えんぼうで、瞳が くりくりしてて、とても かわいくて、思わずさけんでしまいました。(何をさけんだかはご想像におまかせ?!)
赤ちゃんイルカは、お母さんイルカよりも 体の色がうすいグレイみたいな感じでした。
大きくなるにつれて、だんだん白くなっていくみたいです。
よく、イルカは 人の気持ちが解ると聞きますが本当なのでしょうか?
1度でもいいので、イルカと泳いでみたいです。

ps/「6月のAQ秘話、流民さんの帰国いらい なかなか更新されないなぁ〜?」と思っていたら、さっき 6月後半のAQ秘話へ飛ぶボタンをみつけました。
ずっと気がつかなかったなんて、なんてアホなの?!
と思いつつ、そのぶん 新しいAQ秘話を 1度にたくさん見れる(^-^)ので、なんだか とても得しちゃった気分です。(^ ^)v

 (yutakaさん)

イルカは人間の気持ちがわかるか?
分かるみたいですね。
っていうか、イルカの価値観やサルの思考の仕方は、なんとなくヒトと似ているような気がします。

例えば、犬やアシカでもヒトの言葉を符号として覚えることができます。ところがイルカやチンパンジーは、符号だけでなく、それぞれを「主語・述語・目的語」としてとらえることができるという実験があるのです。
要するに言語の確立が出来ているということなのだけど、それは感情だけでなく、相手の考えていることを理解するというシステムが彼らの頭の中にあるということだと思うのです。

でも、感情だけなら、犬やアシカはもっと気持ちが分かるのかもしれません。
ヒトのしゃべり方や歩き方など、いつもとちょっとでも違っていると、それを敏感に感じ取って、とまどったり怖れたりしますね。

(地球流民)


1998.6.22 ニックネームはだめですか? (のすけさん)

 流民さん、こんにちは。パソコンの不調が続き、覗きにいけない日々が続いたのですが、昨日漸く旦那に直して貰い、見に行くことが出来るようになりました。
 お返事も、わざわざありがとうございます。
 何でも質問していいそうなので、早速ですが質問です。

 ニックネームは駄目ですか?
 その場合、何をもって「駄目だ」ということになるのでしょう。その判断基準が私には解りませんでした。

 でも、学名よりも和名を使おうというのには思い切り頷きましたが。だって、クリオネとリマキナの学名は紛らわしいですよ。他にもそういう例はきっと多数あると思われるので、学名を全て使うのでなければ、せめて和名も紹介するくらいのことはして欲しいですね。(←自分が誤解したから言ってるのではないです。それも多少あるかも知れないけど・・・・。)

 ここから先は私の「ニックネーム」に対する認識です。流民さんが言いたかったことが解らなかったので、自分なりの考えを書き出してみました。

 ニックネームというのは全ての人が共通して認識している名前ではなく、正式名ではありませんが、学名、和名、英名、ニックネーム、どれをとっても人間が動物を呼び表すために勝手に付けた名前だと思います。
 猫は自分のことを「猫だ」として認識してはいないでしょうし、それは人間以外の動物に皆共通して言えることだと思うのです。あくまでも総称を決めたのは人間なのですから。
 それに、ニックネームが失礼というのなら、「ナマケモノ」のように、正式な和名(?)でも十分に失礼な名前はどうなるんでしょう。
 更に突き詰めて言えば、人間が自分達を人間だと表すように、各動物達にも「自分」を示す言葉(あるいは動作)などがあるかもしれません。それを人間が使わずに自分達の言葉で指し示すことは、その動物達の言葉を理解しようとしていない上に自分達の言葉を押しつけているわけですから、その動物達に失礼じゃないのでしょうか。
 そうなると、何をもってニックネームを失礼とするか、私は考えてしまうのです。

 ちょっと脱線しましたね。
 何が言いたいかと言えば、和名はイロワケイルカでも、パンダイルカと呼んでも良いんじゃないかということなんです。
 ニックネームは所詮一部の間でだけの呼び名だから、全ての人にニックネームで何の動物を指しているかを理解して貰うのは難しく、そうした意味で使うべきではないと言うのはよく解っています。
 それでも、正式名称より具体的な特徴をあげたニックネームなら(この場合はパンダイルカですね)、その名前に子供達(大人もかしら?)は好奇心をくすぐられ、見てみたいと思うでしょう。実際に見てみて、強く印象に残す子供も多いはずです。そうなってから本当の名前を知る場合だって、あると思うのですよ。
 好奇心を刺激し、その動物に対して「知りたい」と思わせるニックネームであれば、ニックネーム自体が「こんな動物がいるんだよ」と広報活動をしている。そうは考えられないでしょうか。
 そして上手くすれば、その好奇心が「その動物が何処に生息し、どんな暮らしをしているのか知りたい」に育つかも知れません。それを知るうちに、人間と動物達の関係が見えてきたり、自然の中での人間の立場を理解する可能性もあるのです。
 そうすれば、ニックネームも決して「その動物に失礼だ」ということにはならないのではないでしょうか。
 ニックネームは失礼だと言う前に、そのニックネームを上手く利用して人々の好奇心を動物に向け、そしてもっと地球のことを知って貰えるように誘導するのも一つの手だと思います。(実際にそうしている所もありますよね。それに流民さんも和名・学名を使って色々な動物の生態などを紹介しているのではありませんか? まだ流民さんの全ての本を読んだ訳ではありませんので、あり得そうだなというだけなんですけど。)

 ちょっと(だいぶか?)偉そうに書いてしまいましたが、「ニックネームは失礼」という言葉の解釈が違っていましたらごめんなさいです。

 今度はつまらない質問に加えて、偉そうな講釈たれ(それこそ釈迦に説法ですね)になってしまいました。
 それでも寛大な流民さんなら、お返事をくれるんじゃないかと期待しております。流民さんが「ニックネームは失礼」と思った理由、よろしくお願いします。  (のすけさん)

Re>動物の別名は失礼   (地球流民)

のすけさんのおっしゃることには、一理あるどころか栗より美味い十三里ほどもあります。
いろんな意味を含んでいたんですけど、私がちょっと簡略して言い切ってしまいましたね。
そもそもヒトが勝手に名前をつけること自体が、失礼じゃないかというのすけさんの意見は、私も常々思っていることで大賛成。
そして実は、そこからニックネームは失礼だろうという話しに発展しているのですよ。

まず一つ。
そもそも失礼にも勝手に名前を付けたんだったら、その場に合わせていくつも名前をつけるんじゃなくて、一応最初に決めた名前にしようよと思うのです。
正式に登録した名前があるのに、それがあんまりメジャーになれなさそうな名前だというだけで、別の名前を付けて売るっていうのは、それこそ二重にヒトの勝手だということですね。

そして・・・
博物館とか水族館っていうのは、真実を展示しなくちゃいけない場所だから、そこが率先して、「パンダイルカ」なんていうのはよくないことだと思うのです。(みんな、それが真実だと思うから、和名がパンダイルカだと思いますね)
だから、鳥羽水族館の表示は(キャプションは私の仕事)、イロワケイルカにパンダイルカなんて書いてないし、もうクリオネとして有名になってしまったクリオネにも「ハダカカメガイ(クリオネ・リマキナ)」と表示してあります。

さらに、個人的なこだわり・・・
私が最も、ヒトが動物の名前をつける時に失礼だと思うのは、別の動物の名前を利用した命名なのです。
例えば、オウムガイなどは、数億年も前から地球に現れたのに、鳥のオウムのクチバシに似ているというだけで、オウムガイになっちゃった。
鳥類であるオウムなんかより超先輩なのに、後輩の名前が付けられているわけです。

まあ、これは本当に個人的な「筋が通ってへんやろ!」でして・・・
例えて言えば、世界史で「アメリカ大陸発見」とかいうのは、元から住んでたインディアンに失礼だろう。しかもインドと間違えたんで彼らを「インディアン」て呼ぶのはもっと失礼ちゃうか?
・・・とヨーロッパ人に対して日本人が言うような感じなんです。

で、パンダイルカっていうのも、別に白黒を発明したのはパンダじゃなくて、スカンクも、ツバメも、バクも、もちろんイロワケイルカも、それぞれ自分の考えというか都合で、白黒になったわけですね。
そのそれぞれの都合を無視して。一番人気があるのはパンダだから、パンダにあやかったニックネームでいこうや・・・なんていうのは、最初に述べた博物館の真実性と含めて、水族館としてはあるまじき行為だと思っているのです。

とまあ、そんなこもごもの考え方で、あの「ニックネームは失礼」です。
みなさんの会話の中や、マスコミあたりが、どんな名前を使おうが、それは別に問題であるとは思っていません。
私の考え方は、理解いただけましたでしょうか?

とまあ、そんな博物館の人間としての、「ニックネームは失礼だ」という発言になったのです。

(地球流民)


1998.6.22 うちの水槽>のすけさん  (さるさん)

きっと、ものすっごくお忙しいであろう 地球流民さん。
お元気でいらっしゃいますか?
はたして、ちゃんと 睡眠とられてらっしゃるのでしょうか?

さて、流民さんもお元気(?)で日本に戻られたことですし。
もう2週間も前の話になってしまいましたが、のすけさんにアヌビアス・ナナの花の詳細を。と私信(?)を頂きました。しかし!私の下手な表現よりも「百聞は一見にしかず」で、実物を見るのがなにより一番です。それに水モノに関してはせっかくのプロがここにいらしゃるのですから・・・。これはぜひぜひ流民さんにお願い頂けたら。と、思っているわけですが いかがなものでございましょうか?
うーん。でも流民さんお忙しそうだし・・・。

☆そんなことで、のすけさん宛てにお返事です。
カラーという花をご存知ですか?かなり違うけど水芭蕉とか。あれの鉢植えでつける花にちょっと似ています。ナナの花弁は緑色掛っていて、すこし細めです。3.0×0.7cmくらいかな?
とりあえず、誠文堂新光社というところから出ているアクアリウム・シリーズ「ザ・熱帯魚」という本に花をつけたナナの写真がでています。不親切で申し訳ないですけどそちらを見てみてください。
(ちなみにこの本、私のお気に入りなんです。魚がみんないいカオしてて、
生き生きしてるので。そういえば、鳥羽水族館のアジアアロアナ(オレンジの)。かわいかったですねー!! ぜひ彼女(彼?)にはまた逢いたいです。)

それから、コツなんていうものは・・・。
とにかくうちは とてつもなくアバウトなんです。水は2〜3ヶ月に一回、半分を取り替えて、ときどき差し水する程度。あとは特になんもしてないです。
120cmの水槽なんですが、2mmくらいの大磯砂を8cm敷いてて、水草が結構みっちり。小魚が40匹ぐらい?そんな感じで年に2〜3回 上部のフィルターを洗うくらいですかね。どちらかというと、魚のためにバクテリアと水草が頑張ってくれるような状態にしていたら、結果として花をつけてくれた感じです。

うちの水槽は今すっかりジャングル状態で、ついでに繁殖ラッシュなんです。
ヤマトヌマエビはいつも誰かしら卵をもっているし、プラテイーのお腹はいつも卵でぱんぱん。コリドラスがやけにおデブになったと思っていたら、いつのまにか、おチビさんがうろちょろしてたりとか・・・。
そんな中で、ナナが花をつけてくれました。今の水槽はそろそろ3年目くらいなのですが、放っておいたら自然の状態に近くなってきたんですかねぇ?
それにしても。ぜんぜん、役に立たないですね・・・。ごめんなさいです。

 (さるさん)

>それに水モノに関してはせっかくのプロがここにいらしゃるのですから・・・。これはぜひ>ぜひ流民さんにお願い頂けたら。と、思っているわけですが いかがなものでございましょ>うか?
だめだめ、魚の名前や生態さえも覚えられない私が、水草のこと分かるわけないでしょ。
だいたい、「アヌビアス・ナナって、水草のことだったの?」という状態ですう。
水槽については、マニアほど専門家はいませんから、どうぞみなさんで情報交換をして下さい。 ^^;

(地球流民)


1998.6.20 スナメリの赤ちゃん (セツさん)

こんにちは

スナメリの赤ちゃん生まれましたか?
もし無事に出産したら、どのくらいで一般公開になるのでしょうか?

話しはかわりますが、ガンジール怖いですね。
小さい傷口からも体の中に入り、食べてしまう事をずいぶん前に聞いたことあります。
人喰いは終わってしまうのですか、おもしろかったのに寂しいです。
それとシャレはいまいちでした(すみません)

 (セツさん)

スナメリまだです。
以前には6月中とかいい加減なこと書きましたが、飼育に聞くと、7月後半かもしれないとのことでした。 朋ちゃん一家には嘘ついちゃったですね。ごめんなさい。

ところでセツさん、カンジールの話しは、GEOで読んでくれてるんですね。感激!
まだ私の
ESSAYのコーナーに掲載してませんものね。(明日します)
「人喰い編」は終わりましたが、次回から「毒ある者編」になります。
昨日、写真家の中村庸夫さんのパーティーで、たまたまGEOの担当者と会いました。
きっと会うだろうと思ってたけど、会うのいやだったんです。
だって、その日がその「毒ある者編」その1の締めきり日で、まだ仕上がっていなかったから・・・・。
ちなみに、まだ出来ていない。^^;
シャレ・・・もうかましません。ううっ・・・。

(地球流民)


1998.6.19  「遺伝子は発情する」 読みま した。 (さるさん)

地球流民さん おかえりなさい!!
時差ボケはともかく、ご無事でなによりです☆

「遺伝子は発情する −動物達の愛情生活−」 読みましたよ。
ほお〜。と、いう感じ? もう、目からウロコが ぼろぼろでした!
生と性。 さまざまな動物達の生き方と 人間という生き物。
そして「生きている」ということと、「生きていく」ということ。

タイトルからはちょっとエッチな印象を受けたりしましたが、読んでいてぜんぜんすけべな感じがしなかったです。
先月のジュゴンの採尿クイズ事件(あれはもうりっぱな事件でしょう・・・)の際、流民さんが言われていた「性」に対する考え方。”人間の行動の多くの部分が、動物としての「体」であり「性」によるものだと感じているからです” の理由がわかったようです☆

読んでいて不思議と ”純粋” であるとか、”愛情” というものについて、自分のなかで問い掛けていました。なんだか不思議な、でもとっても優しいキモチになりました。 ああ、私もがんばらなくちゃ!(でも、一体何を!?)

それから各章のあたまにある物語がすごく効いてますね!
あれ、私 好きです。内田春菊さんの挿し絵もいいですね!
大切なことがたくさんつまった、もりだくさんな本でした。
どうもありがとうございました、です。(^^)”

ただ、ひとつだけ引っ掛ったことが・・・。
97年7月分でジュゴンの人魚性、ジュゴンにとっても愛という感情は発生しうるか?について書かれている中で、流民さんのなりに愛を定義付けてみると”それはきっと「相手を自分の所有物として大切にする」ことが基本なんじゃないかと思うのです”
そのように言われているわけですが。この本を読んだらその意味がわかるかな?と思っていたのですが、結局 私にはさっぱりわかんなかったです。
これってどおいう意味なのでしょうか?そのあたりをくわしく突っ込んで知りたくなってしまいました。教えてくださいな?「自分の所有物」って?

そんなことで、気になっております。よろしくおねがいしますー。
それでは、また。

 (さるさん)

Re>「愛」の定義   (地球流民)
ようやく、感想が届き始めました。(「遺伝子は発情する」ばかりだけど・・・)
でも、つっこんで質問されたりしてますね。

よく、「愛は地球を救う」とかっていうけど、実は「愛」が危険なことが多いのではないかと思うのです。例えば、愛国心が戦争を起こして家族愛が戦場へと男を送る。愛が他人を殺めたり、愛する相手を殺したりなんてこともある。
なんでかなあと考えたら、それは自分の所有物を大切にしたいという気持ちではないかと思うようになったのです。

つまり愛というのは、自分の所有が可能なものにのみ発生するのではないかということです。
ストーカーのような異常な愛は、普通では所有できないけど、異常な部分で所有している気持ちになって、そこに愛が発生していると勘違いしているのですよね。 それを勘違いしていなければ、ただの片思いです。

動物の母親は、子供を所有しているときは母性愛があるけれど、所有の外に成長すると、見向きもしないどころかライバルと考えます。
父親にいたっては、子供は最初から自分の所有物ではない上に、自分の子供かどうかもよくわからないから、特殊な繁殖をする以外は、父性愛なんてハナからない。

ペアに対する焼き餅は、誰に灼いているのかって考えると、ペアの相手じゃなくて実はペアに近づく同性に対してなんですね。
そいつを追い払えないとなると、ペアの相手は所有物でなくなるから、だったら殺してしまえなんて発想も出てきたりします。

まあ、そんな意味のことで、動物に「愛情」があるかどうかって疑問は、「愛」という言葉自体ヒトが勝手に考えた表現なのだから、「愛」をいわゆる「愛」と考える限り、あまり意味のない疑問だということを言いたかったのです。
ますます訳わからん?

(地球流民)


1998.6.18 海NET  (朋母さん)

AQ秘話へ親子でおじゃましてお世話になります。
先日のカブトエビと間違えられたホウネンエビ事件(?)
私にとってもちょっとしたできごとでした。
でも教えていただいて良かったです。卵のことまで考えられなかったです。
ヒラヒラ泳いでたのに・・・・・ 田んぼに返してきました。
ありがとうございました。
余談ですが、市の広報誌に<ホウネンエビみつかる!>とトップ記事?(表紙の写真)になってました。
おじいちゃんが見つけて、孫娘さんの通う高校の生物の先生に聞いてホウネンエビと解ったとか・・・やはりこちらでは初体験の方多いみたいです。

少し前(モナコへ出発されるころ?)海NETについて教えていただきたくR0Yしたんですけど、始めたら海ネット以外にもダラダラ長くなっちゃって、半分位カットしたりして・・おかしな事してたら・・ひょっとしておじゃましてないでしょうか?

娘の通う小学校では、『今年度インターネットも利用して環境教育に云々・・・』と伺ってる事もあって。
5月下旬パソコン台数も増えて1クラス人数分程度が専門教室に設置されたみたいです(それまでは各クラス1台程度)海ネットに参加させていただくようなことも目的のひとつのようですが、試験中もしくは研修中みたいです。鳥羽周辺以外で登録されている学校等
はあるのでしょうか?どのように(時間・方法等)されてるのでしょうか。

贈呈!いただいた御書 楽しませて頂いてます。
おねだりしちゃった(友人に うまくやった!て言われました。
ホントそうですねごめんなさい)
「海からの贈り物」でファンになっちゃってる事もあってか、すんなり、すっきり楽しませて貰ってます。すんなりと言ってもジーンと来るところはやはり・・・・・三太君のこともっと問いつめて?
”流民さんいじめ”を思ってみたりしてます。
<ぼくはあなたのロマンです>(コピー間違っていたらごめんなさい。)のアシカちゃん?と一瞬思ったのですが、あのアシカちゃんはアシカちゃんですね?
私はシェパードに憧れてるせいもあるのか あのポスター好きなんです。

記憶してる電話番号は流民さんより おそらく単純かつ少ないです。
これに必要に迫られて一つ新しい番号覚えたら、久しぶりにダイヤルしようとした番号がでてこない・・・ヨクデキテルと感心しながら複雑な思いの私なのですが、ミツクリエナガチョウチンアンコウ (違うかもしれないけど こんなような名前の深海に住むアンコウ)初めてこのアンコウさんのこと知ったときは、非科学人間だけにショックも並大抵じゃなく、長そうなこの名前記憶できちゃいました。
このアンコウさん(か仲間の)ことだと思いながら「遺伝子は発情する」読ませて貰ってます。
いろんな生態に、またそれをご存じの流民さんに驚きながら、それから浮気(目移りor本気?)しながら・・・。
地球を感じながら呼吸していきたい、と思うこの頃です。

(朋のハハです)

海NETは、まだ最初の指定校以外の学校では登録されていません。
登録してもらっても、実際は今のところ、掲示板で質問が出来たり、島の学校の子供たちと交流が出来たりするだけなのですが・・・。

あの「ボクはあなたのロマンです:アシカ」、私たちは「ロマンアシカ」と呼んでいます。
自分で撮った中で、最も好きな写真の一つです。
シャッター押した瞬間に、彼が自分に乗り移ったみたいな気分になりました。

オーストラリアアシカクリックで大きな写真に

チョウチンアンコウは私も本当に驚きでした。
内田春菊さんの「南くんの恋人」(彼女が一寸法師になってしまう話し)を読んだとき、すぐに逆だったらチョウチンアンコウだ!と思ってました。
ちょうどそれがTV化された頃に、「遺伝子は発情する」を書いていたので、パロディー挿話「南ちゃんの恋人」として入れたのです。
男って、悲惨ですね。
でも、この話しをPTAなんかの講演で話すと、一番ウケちゃいます。

(地球流民)


1998.6.15 おかえりなさい (セツさん)

お帰りなさい
いいですね〜お仕事とはいえ、いろんな水族館をみてまわれるなんて羨ましいです。

世界中を歩いている、中村さんなら英語なんてペラペラなのかと思っていました。
私も記憶力がダメで英語と歴史苦手です、電話番号はもちろん人の名前が出てこないときがあるので困ってしまいます。

本の感想どなたからもとどいていないのですか。私も出していませが・・・感想文も苦手なのです。
本を読んだ感想は「7月には鳥羽水族館に行けたらいいなぁと思っています」

 (セツさん)

私は本当は、水族館をまわるよりも、美術館をまわるほうが好きなのですけどね。
今回も、バルセロナにタピエスだけの美術館があることを突き止めていて、そこに行きたかったのだけど、どうしても時間が取れなかった・・・贅沢な!としかられそうですね。

記憶力の弱い方、大好きです。
でも、本を読んだ感想「7月には鳥羽水族館に行けたらいいなぁと思っています」は忘れないで下さい。

(地球流民)


1998.6.9 お体の具合いかがですか? (K美さん)

拝啓 中村元 様

中村さん、お元気でしょうか。以前、水族館で飼育員として働くにはどうしたらいいかという質問をさせていただいた、**水産大学のK美と申します。
現在4年に進級し、卒業後はどうしても水族館に勤めたく、いろいろな水族館に問い合わせをしています。それでもやはり、欠員がないという返事ばかりで少々、落ち込んでいます。
今回性懲りもなくまた質問があり、お時間があれば答えてもらいたく出させていただきました。質問というのは以下の内容です。

この夏に学芸員資格取得のためある水族館で2週間ほど実習させてもらうのですが、私は魚を飼った経験もなく、その他何も知らないという状態です。このままだと実習期間中その水族館の方にとても迷惑をかけるような気がしてます。担当の方は自習は実践的なスタイルなので何の前知識も要らないとおっしゃってくださっているのですが、自分としてはできるだけ足手まといにはなりたくありません。
そこでもし中村さんがそのような学生の担当になられたとしたら、その学生には最低限これだけは知って実習に臨んでほしいというようなことがありましたら、教えていただけませんか。どんなささいなことでもいいのでどうかよろしくお願いいたします。
とても失礼な文になってしまい申し訳ありません。 それでは失礼いたします。

敬具
 (K美さん)

Re>実習生の心得  (地球流民)
超狭き門の水族館で働きたいという望みを捨てずに、今も頑張っているとのこと。
すべての学生さんが、K美さんのように、さまざまな夢を持ってそのために勉強している人たちばかりであれば、日本はもっとよくなっているのでしょうね。

さて、実際、実習というのは誰もが初めてなので、本当に何の知識もなくていいと思うのです。
受けさせてくれる方も、足手まといになることは承知の上で受け入れているわけで、知っておかねばならないことなんて、ほとんどありません。

ただ、体感することが大切だと思います。
飼育の日常の仕事なんて、エサ、掃除、観察、記録と書けば、もう書くことがないくらいです。そして実習生がさせてもらえるのは、さらにその下働きが多いのですから、まあ肉体労働が多いと言っていいでしょう。

こういう現場で、気をつけなくちゃならないことといえば、「余計なことはしない」ですが、水族館らしいことでは「動物に少しでもダメージを与えることはしない」と、もう一つ「動物をヒトのレベルで考えない」ことでしょう。
特に哺乳動物は、簡単に意志が通じそうだから、ヒトやペットと一緒に考えてしまって、余計なことをしてしまうことが多いのです。
でも彼らはできれば勝手に生きたいわけで、迷惑をかけてしまうことになることがよくあります。

そんなことを体感して最後にもう一度「本当に自分のやりたいことは水族館で働くことだろうか?」と考えて下さい。
実はK美さんの学校の先輩で、「自分はこんなルーティンの仕事をするために水族館に入ったんじゃない。研究をしたかったのだ」と、1年余りで辞めた方がいます。
また、「自分の考えている動物の保護活動と、飼育の仕事は一致しなかった」という理由で辞めた方もいます。
実習は、相手のことよりも、自分のことを決めるいい機会だと思うべきではないでしょうか。

いずれにしてもいい機会を得たわけですから、ぜひまっさらな気持ちで実習を受けられることをお薦めします。

(地球流民)


1998.6.15 今、どちらですかー? (さるさん)

時差ボケがなかったそうな地球流民さん。
お身体は復帰されましたか?

まだしばらくヨーロッパにいらっしゃるのでしょうか?
そろそろお帰りになっているのかな?

ロンドンの水族館。
いいですね〜。 私も一度は海外の水族館に行ってみたいです♪
うーん、それにしても。大体、私は海外旅行すら行かないからなぁ・・・。

こんな風に、よその国の水族館のお話をいろいろ伺っていると、まるで始まったばかりの頃のAQ秘話、思い出しますね。。。(^^)
ついでに(!?)いろんなお写真も貼りつけてはくれませんか?
ヨーロッパでは流民さんがどんなものを見てこられたのか、ぜひ!教えてください☆
とっても楽しみにしているんですけど・・・ だめ?(^^)”

ともかく、お帰りになるのを心待ちにしておりますよ☆
元気に戻ってらしてくださいね!

それでは、また!

 (さるさん)

いやあ、木更津からの帰りののぞみの中です。
行きには時差ボケなかったのだけどね。
なんか、帰国時の時差ボケがとれずに、でも普段からあまり眠らないので、ますます時差ボケがもどらないですねえ。
メラトニンとか飲んでも、全然眠くならないんだもの・・・。

写真、処理できたら、また貼り付けたいですね。
でも、なんと南アフリカの時の写真をいまだに整理していないのでした・・・。

(地球流民)


1998.6.14 クリオネの食事シーン、見ました! (のすけさん)

 流民さん、こんにちは。
相変わらず忙しく飛び回っておられるのでしょうか。

 私は今日、流民さんが水族館日記で書かれていた「クリオネの怖い顔」をテレビで見て、感動しているところです。
 流民さんの日記を見たので予備知識はあったのですが、やっぱり実際に見ると「凄い!」ですね!!
 思っていたよりも触手が長くて、ぱっくりと頭部(?)が開いて触手が伸びる姿は感動ものでした。想像を超えていたせいでしょうか。

 それはそうと、テレビでは「リマキナ」には貝殻が付いていると言っていたように思います(実際、付いているように見えました)が、あれはミジンウキマイマイ(日記に書いてあったのはこの名前でしたっけ?)なんでしょうか?
 それに、クリオネが食べるのはリマキナだけだとか・・・・・・。実際のところはどうなんでしょう? もしかして、リマキナって、ミジンウキマイマイのことですか? ちょっと頭がこんがらがっています。

 ではでは、私の混乱を治してくれるお返事を、急がずにお待ちしています。

 (のすけさん)

Re>和名とニックネーム  (地球流民)

私も、たまたまですが、観ました。
めったにテレビなんて観ないのだけど、帰国(帰宅)したのがちょうどその時間だったのです。

確かにそこではリマキナって言ってたけど、あれこそがミジンウキマイマイです。
実はクリオネ(ハダカカメガイ)とミジンウキマイマイの学名が・・・
ハダカカメガイが Clione limacina limacina (クリオネ・リマキナ・リマキナ)
ミジンウキマイマイが Limacina helicina helicina  (リマキナ・ヘリキナ・ヘリキナ)

どちらにも、「リマキナ」が入っているのですね。
で、ハダカカメガイをクリオネと呼ぶのなら、ミジンウキマイマイはリマキナだ・・・ってことなのでしょうか?
因みに、Limacina とは、ナメクジのようなという意味だそうです。
ミジンウキマイマイはどっちかといえば、でんでん虫のようなのほうが当たっているような気もしますが・・・。 

ところで、確かにクリオネは、なんとなく素敵な名前ですが、学名としては不完全で、ただのニックネームでしかありません。私は本来は、和名がついているものは和名で言った方がいいと思っています。
もちろん、学名をフルネームですべて言えるというのなら別ですが。
もっといけないのは勝手にニックネームをつけてしまうこと。
イロワケイルカをパンダイルカなんていうのも、すごく失礼だと思いませんか?

(地球流民)


1998.6.13 動物の保護と生活の両立 (マリンさん)

地球流民 さま、
こんにちは。
ヨーロッパではお元気そうでなによりです。

ところで今日(6/13)の新聞にのってましたが、ゼニガタアザラシやトドなどが絶滅危惧種として環境庁にリストアップ(レッドリスト)されたとありました。
その他の動物もそうですが、ゼニガタアザラシやトドなどは漁業するがわからみると有害獣となってしまいます。
特にトドは北海道から駆除する助成金まででているそうです。

この場合、漁民のみなさんは生活がかかっているので、これらの動物を保護するのはとても難しい問題です。
さりとて、このままみすみす絶滅するのを眺めているわけにはいきません。
一体、どうしたら動物たちと住み分けることができるのでしょうか?

ちなみにタテゴトアザラシの保護問題で、カナダがとった政策と問題点はどのようなものだったのでしょうか?
みんなで話し合ってよい知恵がうかぶといいのですけど…。
「えりもシールクラブ」でアザラシの調査活動を行っていますが、なんとか漁業と両立できたらいいですね。

天候不順なおり、くれぐれもご自愛くださいませ。
それでは。

 (マリンさん)


Re>野生生物とヒト  (地球流民)

とても難しい質問ですね。
ほとんどすべての場合、野生動物とヒトとの出会いは、不幸な結果しか招きません。
しかし、実は、全ての動物間において、新たな出会いというのは、捕食されたり、エサが競合したりで、どちらかが大きなダメージを受けることになるのも確かなことで、ヒトはその中でも最強の動物であったということなのです。

でも、ヒトの数があまりにも増えたのと飽食を覚えたために、ヒトは最強なだけでなく最悪の動物になってしまったのですね。
だから、数はともかく、飽食(たくさん無駄に食べるということと、商品価値によって余計なものを食べるということ)などを改めれば、最強の動物であることは避けられないまでも、最悪の動物ではなくなるかもしれません。

ところが、今度は、経済活動における「生活」というものをどうするのか?ということになるのです。(漁民の生活は・・・?っていうものです)
これを持ち出すと、ヒトを動物として地球の環境の中で論じることはできなくなります。
そこに、この問題の難しさがあるのです。

ただ、アザラシやトドの問題は、捕鯨のようにそれを食べ物として見ている問題とは少し違います。
要するに、漁網に掛からないような工夫をするとか、相手が近づかないようにするとか、お金と時間さえかければ、解決できる技術は開発できる可能性があります。
同じ補助金をかけるのなら、駆除ではなくてそちらの方に補助をすればいいのにと思います。

シールクラブの観察などは、そういった方策を考えるための基礎データを得るのに役立つでしょう。
カナダのことは、勉強不足でよくわかりませんが、最近の保護団体や水族館が行っている活動は、保護を訴えるだけでなく、漁の方法を変えることはできないかといったことへの基礎調査をおこなうことが増えています。
答えになっていなくてごめんなさい・・・。

(地球流民)


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