昭和28年 1953
1952 江戸川乱歩著書目録 乱歩文献データブック ▲江戸川乱歩年譜集成 1954
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
宇宙怪人(1)
少年新年特大号(8巻1号)1日
12月まで十二回
空とぶ円盤/百万人の目撃者/山中の大円盤
二百枚

1月
ふるさと発見記
旅1月号(27巻1号)1日

巻頭言
デュパン1号 1日

私の蒐集癖[屠蘇嫌春永ばなし]
宝石新年特大号(8巻1号)1日
探偵小説三十年(18)
「陰獣」承前/英仏からメッセージ

吉例お好み年頭所感
探偵作家クラブ会報1月号(68号)──
海外近事
アメリカ「会報」の記事/アメリカ「出版週刊」の記事
12・25記

宇宙怪人(2)
少年2月号(8巻2号)1日
大トカゲ/円盤の中/魔法の鏡

2月
変身願望
探偵倶楽部新春特大号(4巻1号)1日

最近の英米探偵小説
中央公論2月号(68年2号)1日
▼…一昨年以来の注目作/レドマンの探偵小説滅亡論

クロフツについて
別冊宝石26号《世界探偵小説全集第2巻 F・W・クロフツ篇》6巻2号 25日
F・W・クロフツ

探偵作家クラブ編『探偵小説年鑑 1952年版』岩谷書店 25日
昭和二十八年一月記

近況断片
探偵作家クラブ会報2月号(69号)──
一月三十一日

宇宙怪人(3)
少年3月号(8巻3号)1日
銀仮面/木の上の怪紳士

3月
競馬を描いた探偵小説
競馬3月号 ?日

乱闘寸前〈私の特ダネ〉
実話3月号(6巻4号)1日
談話筆記

探偵小説三十年(19)
宝石2・3月号(8巻2号)1日
昭和四年の主なる出来事/探偵小説出版最盛の年/小酒井不木博士

芝居風狂
読切小説集臨時増刊号《捕物二十三人集》1日

探偵小説曲線
熊本日日新聞 18日

内気少年の冒険
読売新聞社教育部編『私の少年時代』牧書店 18日
初出は読売新聞

探偵小説曲線
東京タイムズ 20日
同月の同題作品と同文

「鬼」について〔鬼〕
宝石増刊《「犯人は誰だ?」小説特選》8巻4号 25日
二八・二・七

外套と帽子
繊維春秋 ?日

三篇を選ぶ
探偵作家クラブ会報3月号(70号)──
海外近事 江戸川生
英国の新探偵雑誌/EQMMコンテスト発表/スピレーン論争/「日本の記念祭」
三月六日記

宇宙怪人(4)
少年4月号(8巻4号)1日
地球の恐怖/屋上の怪人/小林少年/みどり色の手

4月
探偵小説三十年(20)
宝石4月特別号(8巻3号)1日
小酒井不木博士(承前)/犯罪学大学/昭和四年度の作品と著書/生きるとは妥協すること/『孤島の鬼』
講談社もの〔←生きるとは妥協すること〕

海外近事 江戸川生
探偵作家クラブ会報4月号(71号)10日
ボアゴベイの「鉄仮面」判明す/ライリー女史、MWA会長となる/MWAの収支決算/シャーロックの復活/「マッキルズ探偵雑誌」二月号

こわいもの
読切小説集臨時増刊号《捕物小説祭り》15日
二八・二

ユートピア〈一枚随想〉
立教大学新聞96号 20日

ヒチコック技法の集大成
アサヒグラフ57巻17号 29日

海外近事 江戸川生
探偵作家クラブ会報5月号(72号)30日
アメリカの探偵雑誌

宇宙怪人(5)
少年5月号(8巻5号)1日
うずくまるかげ/巨大なネズミとり器/星の魔術

5月
アンケート
高校文学5月号(2巻5号)1日

三重風土記
小説新潮5月特大号(7巻6号)1日

中村勘三郎さん江[手紙往来]
花道陽春号(4号)1日

探偵小説三十年(21)
宝石5月号(8巻5号)1日
『孤島の鬼』(承前)/『芋虫』のこと/『押絵』と『虫』/ヴァン・ダインの出現/海外消息〔英国の新探偵雑誌/スピレーン論争/『日本の記念祭』〕

「赤い部屋」回顧〔赤い部屋〕
別冊宝石27号《探偵小説全書 十七作家自選傑作集》6巻3号 15日
探偵小説の五つの型と代表作[探偵小説入門]
昭和27年2月の同題作品と同文
明治大正期探偵本表紙集解説

海外近事 江戸川生
探偵作家クラブ会報6月号(73号)31日
フランス最初の傑作集/インドとイランの状況報告/アメリカ探偵雑誌の稿料

浅草のロビンソン
浅草 ?日

宇宙怪人(6)
少年6月号(8巻6号)1日
巨大なわな/しのびよる怪人/毒ガス/ふしぎ・ふしぎ

6月
探偵小説三十年(22)
宝石6月号(8巻6号)1日
ヴァン・ダインの出現(承前)/初めての講談社もの/「何者」/昭和五年度の主な出来事/上山草人氏/涙香「鉄仮面」の原作/鉄仮面を主題とした詩、劇、小説
講談社もの〔←初めての講談社もの〕/デュ・ボアゴベ(フォルチュネ)〔←涙香「鉄仮面」の原作/鉄仮面を主題とした詩、劇、小説〕

“陰獣”を書いた年
伊和新聞 25日

実際にあった密室事件
文芸予報 27日

野心の如きもの[探偵小説に私が今抱いている野心]
探偵作家クラブ会報7月号(74号)30日
海外近事 (無)
クレーヘン叢書

宇宙怪人(7)
少年7月おもしろ痛快号(8巻7号)1日
あやしいかげ/チンピラ隊の活動/樹上の名探偵

7月
クリスティー雑感[クリスティ研究特集]
探偵趣味2巻3号(12号)1日

探偵小説三十年(23)
宝石7月号(8巻7号)1日
渡辺温君/コナン・ドイルの死/昭和五年度の作品と著書/虚名大いにあがる/「吸血鬼」/代作二冊

怪談二種
東京新聞 16日

京都と探偵小説〈指名論壇〉
都新聞 21日

宇宙怪人(8)
少年8月号(8巻8号)1日
ヘリコプターと怪人/ふしぎな黒んぼう/底しれぬ階段

8月
隠し方のトリック
探偵倶楽部8月特別号(4巻8号)1日

S・F〔サイエンス・フィクション〕の鬼──科学小説の勃興・その略史 附・ヴェルヌ邦訳書誌
宝石8月増頁号(8巻9号)1日
二八・六
科学小説の鬼──S・Fの勃興・その略史 附・ヴェルヌ邦訳書誌
探偵小説三十年(24)
代作二冊(承前)/探偵小説流行の余波/昭和六年度の主な出来事/身辺多事の年/「江戸川乱歩全集」
江戸川乱歩全集〔←身辺多事の年/「江戸川乱歩全集」〕

海外作家近事 江戸川生
探偵作家クラブ会報8月号(75号)5日
スピレーンの人気(日本での)/スピレーン、映画に出演/クイーンとカーの近作

フィルポッツについて
別冊宝石29号《世界探偵小説全集第3巻 E・フィルポッツ篇》6巻5号 10日
二八・六

探偵小説論争(6)
黄色の部屋10号(5巻1号)15日
書簡

新心理探偵小説の一例
密室9号(2巻4号)21日
二八・六

宇宙怪人(9)
少年9月号(8巻9号)1日
異様な水族館/大怪魚/水底の怪人

9月
類別トリック集成(1)
宝石9月増大号(8巻10号)1日
10月まで二回
▼…第一 犯人(又は被害者)の人間に関するトリック(二二五例)/第二 犯人が現場に出入りした痕跡についてのトリック(一〇三例)
探偵小説三十年(25)
宣伝お祭り騒ぎ/全集の内容
江戸川乱歩全集〔←宣伝お祭り騒ぎ〕

海外近事
探偵作家クラブ会報9月号(76号)5日
アンブラーを忘れている

スピレイン漫言
ミッキイ・スピレイン『大いなる殺人』清水俊二訳 ハヤカワポケットミステリ101 早川書房 5日
二八・八
スピレイン(ミッキイ)

ウールリッチ=アイリッシュ雑記
コーネル・ウールリッチ『黒衣の花嫁』黒沼健訳 ハヤカワポケットミステリ103 早川書房 10日
抜粋を裏表紙に掲載
二八・七
ウールリッチ(コーネル)/戦後の猟書

「飾窓の女」について
J・H・ウォーリス『飾窓の女』高狷介訳 ハヤカワポケットミステリ106 早川書房 10日
抜粋を裏表紙に掲載
二八・八
ウォーリス(ジェイ・エイチ)

私のペンネーム
東京新聞 14日

チェスタートン寸言
別冊宝石31号《世界探偵小説全集第4巻 L・J・ビーストン G・K・チェスタートン篇》6巻7号 15日

続々出る翻訳推理文学
東京新聞 16日

この物語について
『黄金虫』世界名作全集59 大日本雄弁会講談社 25日
昭和24年6月の「ポーについて」に加筆し、改題
黄金虫〔ポー〕
翻訳(代訳)。昭和24年6月の『黄金虫』にの三篇を増補
〔短篇集〕モルグ街の殺人事件/おまえが犯人だ/月世界旅行記

1万円札を手にしたら
内外タイムス 30日
談話筆記

アメリカ的リアリズム探偵小説の始祖
ダシール・ハメット『赤い収穫』砧一郎訳 ハヤカワポケットミステリ102 早川書房 30日
要約を裏表紙に掲載
二八・八
ハメット(サミュエル・ダシェル)

メースンの略歴と「矢の家」の地位
A・E・メースン『矢の家』妹尾アキ夫訳 ハヤカワポケットミステリ120 早川書房 30日
二八・九
メイスン(アルフレッド・エドワード・ウッドリー)

最新第一の作品集
ハヤカワポケットミステリ内容見本 早川書房 ──

宇宙怪人(10)
少年10月号(8巻10号)1日
怪魚の正体/海底戦争

畸形の天女(1)
宝石10月号(8巻11号)1日
連作(2 大下宇陀児/3 角田喜久雄/4 木々高太郎)
昭和29年1月まで四回
[連作の一]一/二/三/四
五十枚

10月
類別トリック集成(2/完結)
宝石10月特大号(8巻11号)1日
「第七 暗号記法の種類」は大正14年10月の「暗号記法の分類」をもとに執筆
▼…第三 犯行の時間に関するトリック(三八例)/第四 兇器と毒物に関するトリック(九六例)/第五 人及び物の隠し方トリック(一四一例)/第六 其他の各種トリック(九三例)/第七 暗号記法の種類(作品例は三八)/第八 異様な動機(三九例)/第九 トリッキイな犯罪発覚の手掛り(三六例)
二八・七
探偵小説三十年(26)
内容見本と附録雑誌/代作ざんげ/川田功氏のこと/「魔術師」露字新聞に訳載/小太夫一座の「黒手組」劇

影響を受けた本
読売新聞 9日

文学的スパイ小説の先駆者
エリック・アンブラー『デミトリオスの棺』村崎敏郎訳 ハヤカワポケットミステリ111 早川書房 15日
抜粋を裏表紙に掲載
二八・一〇
アンブラー(エリック)
追記〔文学的スパイ小説の先駆者〕

シムノン小論
ジョルジュ・シメノン『深夜の十字路』秘田余四郎訳 ハヤカワポケットミステリ119 早川書房 15日
抜粋を裏表紙に掲載
二八・九
シムノン(ジョルジュ)

連作楽屋話
探偵作家クラブ会報10月号(77号)19日

聴衆としての囚人
捕物作家クラブ会報1号 25日

探偵小説論争(7)
黄色の部屋11号(5巻2号)30日
書簡

六十の手習い〈余技自賛〉
毎日新聞 30日

宇宙怪人(11)
少年11月号(8巻11号)1日
とび去る円盤/魔法のたね/怪人あらわる

黄金仮面
『黄金仮面』 ポプラ社 5日
代作(武田武彦)。昭和5・6年の同題作品を少年向けに書き替え

11月
探偵小説三十年(27)
宝石11月増頁号(8巻13号)1日
「黒手組」劇(承前)/甲賀、大下論争

「黄金仮面」について
『黄金仮面』 ポプラ社 5日

ブリーンの作風
ハーバート・ブリーン『ワイルダー一家の失踪』西田政治訳 ハヤカワポケットミステリ104 早川書房 5日
抜粋を裏表紙に掲載
二八・一〇
ブリーン(ハーバート)

スピレイン再言
ミッキー・スピレイン『裁くのは俺だ』中田耕治訳 ハヤカワポケットミステリ105 早川書房 5日
二八・一〇
スピレイン(ミッキイ)

神なき人
毎日新聞 8日

所収の二作について
探偵通信3号 春陽堂書店 10日
二八・一〇

異様な兇器
読切小説集臨時増刊号《捕物小説祭り》15日

心理探偵小説の一方向
マーガレット・ミラー『鉄の門』松本恵子訳 ハヤカワポケットミステリ122 早川書房 20日
二八・一〇
ミラー(マーガレット)

アンブラー再説
エリック・アンブラー『恐怖の背景』平井イサク訳 ハヤカワポケットミステリ116 早川書房 25日
抜粋を裏表紙に掲載
二八・一一
アンブラー(エリック)

海外近事
探偵作家クラブ会報11月号(78号)26日(10月26日と記載)
珍本入手
二八・一〇

宇宙怪人(12/完結)
少年12月号(8巻12号)1日
鳥人のひみつ/火の柱

12月
先生のことば〔鉄塔の怪人〕
少年12月号(8巻12号)1日

探偵小説三十年(28)
宝石12月号(8巻14号)1日
甲賀、大下論争(承前)/この年の新聞切抜二三
日本探偵小説の鳥瞰図[諸名家の推薦]〔春陽堂版日本探偵小説全集広告〕

「昔ばなし」
寄席風流 10日

探偵小説のトリック[文化祭の講演から]
神楽坂 15日
講演筆記

海外近事 江戸川報
探偵作家クラブ会報12月号(79号)18日
パーシヴァル・ワイルド死す
十一月十五日
追記〔海外近事〕

掲載2003年8月27日 最終更新2007年 3月 2日 (金)