岡戸武平

おかど・ぶへい。明治30年12月31日、愛知県生まれ。名古屋新聞の記者を経て、大阪時事新報の整理部記者となった。同僚にのちの江戸川乱歩がいた。結核で退社し、療養に専念。大正14・1925年に全治し、小酒井不木の助手となった。昭和4・1929年に不木が死去したあとは、改造社版不木全集を編集する一方、博文館に入社して「文芸倶楽部」の編集に携わった。江戸川乱歩「蠢く触手」を代作した。昭和8・1933年、博文館を退社して作家専業となり、昭和19・1944年、名古屋に転居した。昭和61年8月31日、88歳で死去。1897−1986。
典拠:日本ミステリー事典
掲載:2009/03/24

昭和22・1947年

探偵小説と江戸川乱歩
 戦争のために、探偵小説が弾圧されたという国は、おそらく日本だけだつたろう。[引用全文
初出・底本:若草 昭和22・1947年10月号(22巻7号)

昭和49・1974年
不木・乱歩・私
 私が江戸川乱歩と大阪時事以来はじめて会ったのは、小酒井不木の葬儀の日であった。[引用全文
初出・底本:岡戸武平『不木・乱歩・私』名古屋豆本 昭和49・1974年7月7日

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