ごみ大爆発の三重県と合併大分裂の伊賀七市町村がなあなあ感覚でお贈りするなんちゃってイベント
|
![]() |
どいつもこいつもいーかげんにしろってんだこのばーか。サンデー先生は伊賀の中心で莫迦と叫んだ
|
2004年だ伊賀大騒ぎ
|
生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき記念特別大漫才
|
生誕五十一年サンデー先生がゆく□□□□□□
□□□□□□雑音のくに伊賀のなんじゃこりゃ |
|
|
■お知らせ 上に掲げました地域雑誌「伊賀百筆」第十三号に不肖サンデー、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」をテーマとした特別大漫才「生誕五十一年サンデー先生がゆく雑音のくに伊賀のなんじゃこりゃ」を寄稿しました。 ■お願い |
「ふざけたこと抜かしとったら承知せんぞおッ」 「君なんでいきなり喧嘩腰ですねん」 「なにしろ僕らは『伊賀百筆』の読者のみなさんに今回初めてお目にかかるわけですから」 「せやからちゃんと挨拶をせなあかんわけですがな」 「ですから僕らの漫才はいったいなんやねんと」 「僕ら普段は名張市で出てる『四季どんぶらこ』ゆう雑誌で漫才やらしてもろてるんですけど」 「ところがとうとう追い出されまして」 「別に追い出されてませんがな」 「けどいつ追い出されても不思議ではない状況です」 「君があほなことばっかりゆうからやないですか」 「まさにそうゆうことなんです」 「どうゆうことですねん」 「つまり漫才ゆうのは元来がふざけるものなんです」 「お客さんに笑っていただくのが商売ですから」 「しかしなかには頭の固いことゆう人もおりまして」 「君いったいどんなこといわれてますねんな」 「ふざけたこと抜かしとったら承知せんぞおッ」 「それ君が怒られとるわけですか」 「ですから『伊賀百筆』の読者のみなさんも僕ら相手にふざけるなとかゆうて本気で怒ったらあきません」 「お客さんに釘を刺してどないしますねん」 「上野には頭の固い人が多いような気がしましてね」 「そんなことはないでしょうけど」 「でも世間にはあほなことゆう人間も必要なんです」 「それは君の勝手な理屈ですがな」 「ところが上野にとって幸か不幸か」 「なんですねん」 「上野にはあほなことゆう人間がおりません」 「君みたいにあほなことばっかりゆうてる人間があっちこっちにおったら傍迷惑でしゃあないがな実際」 「ふざけたこと抜かしとったら承知せんぞおッ」 「それはもうわかりましたから」 「あほなことゆう人間に慣れてない上野の人からそないゆうて怒られることのないようにと念じつつ」 「それでどんなあほなこと喋りますねん」 「じゃーん」 「え」 「しょうもないことに税金つかうのはやめましょうキャンペーン」 「それまだやりますのんか」 「まだまだやらしてもらいます」 「けど『四季どんぶらこ』で二回もやりましたがな」 「二回やってもいっこうに終わりませんから」 「君が要らんことくどくどと喋るからやないか」 「これはまあ二〇〇四年に官民合同で実施される『生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき』事業に関するキャンペーンなんですけど」 「事業を中止せえとかなんとか君が一人で無茶苦茶なことゆうてるだけの話ですがな」 「そら中止に追い込むためのキャンペーンですから」 「けど二〇〇四年ゆうたら今年ですがな。五月十六日に事業開幕ゆうて正月の新聞にも載ってましたし」 「この分では『四季どんぶらこ』でキャンペーンが終了するのは二〇〇六年ごろになるのやないかいなと」 「それやったら事業はとっくに終わってますがな」 「ですから『伊賀百筆』でまとめてキャンペーンを展開させていただくことにいたしました」 「けどいまから事業を中止するのは神様でもないかぎり不可能なんとちゃいますか」 「神様やったら中止もできるでしょうけど裏のちょんべさんではちょっと無理でしょうね」 「誰やねん裏のちょんべさんゆうのは」 |
「僕が『四季どんぶらこ』でキャンペーンを始めたのは去年の六月のことでした」 「たしか『四季どんぶらこ』の二十七号でしたけど」 「そこで初めて『生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき』事業をとりあげてこんな税金の無駄づかいはやめましょうと訴えたわけです」 「いきなり無駄づかいとは決めつけられませんがな」 「それでその『四季どんぶらこ』を三重県伊賀県民局の局長さんのもとにお送りいたしました」 「伊賀県民局いいますと」 「上野市にある三重県の出先機関です。伊賀の蔵びらき事業の事務局もここに開設されてまして」 「ゆうたら事業の拠点ですか。伊賀地域における三重県政の拠点でもあるでしょうし」 「拠点があんなんでええんかいな思いますけどね」 「しょうもないことゆうてたらあかんがな」 「それで『四季どんぶらこ』をお送りするときに県民局長さんへのおたよりも同封いたしまして」 「また何を要らんこと書きましてん」 「要らんことなんか書いてませんがな」 |
謹啓 清流に若鮎の躍る季節を迎えました。ご清祥にてお過ごしのこととお慶び申しあげます。平素は伊賀地域のため何かとご尽力をたまわり、名張市民の一人としてお礼を申しあげる次第です。 敬具 |
「偉そうなことゆうてたかて君はあくまでも部外者なんですから伊賀の蔵びらき事業に関して事実誤認してる可能性は少なからずあるでしょうね」 「それで県民局長さんにご叱正をとお願いしたんですけどさっぱり返事をいただけませんでしたので」 「なんですねん」 「局長さんは僕の事業批判を全面的に認めてくださったのだなと理解いたしました」 「それは君の勝手な解釈ですがな」 |
「それで局長さんにメールをお出しいたしましてね」 「メールゆうたらインターネットでやるやつですか」 「Eメールとか電子メールとかゆうやつです」 |
おはようございます。過日書面でご挨拶申しあげた者です。その節は不躾なお願いで失礼いたしました。 |
「せやから伊賀県民局の局長さんは何も君の意見に賛同してくれてるわけではないんですから」 「それはそれとして事業実施計画案の発表はいつかということを僕は知りたかったんです」 「三月末に発表されるゆう話やなかったんですか」 「それが七月の声を聞いてもまだ発表されません」 「どないしました」 「県民局長さんにメールをお出ししました」 |
おはようございます。過日はご多用のところ面倒なことをお願いして申し訳なく存じておりますが、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」に関してお訊きいたしました件、ご回答はいただけないのでしょうか。 |
「局長さんの返事はどうでした」 「七月二十五日にメールを頂戴しましたので抜く手も見せず返信をお送りいたしました」 |
公務ご多用のところご丁寧にご返事をいただき、ありがとうございました。お手数をおかけして申し訳なく思っております。 |
「『江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』ゆうのはいったいなんですねん」 「江戸川乱歩の先輩作家に当たる小酒井不木と乱歩がやりとりした手紙が残ってましてね。僕はそれを本にしたらどないやゆう話を『生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき』事業のプランのひとつとして提案してあるわけなんです」 「しかし伊賀の蔵びらき事業を中止するキャンペーン展開してる人間がそんなプランを提案するのは明らかに矛盾したことですがな」 「つまり次善の策なんです」 「といいますと」 「ベストの選択は事業を中止することなんですけどそれは望み薄ですからそれやったら全事業費三億円のうちの幾許かでも有効に活用したいなと」 「それで乱歩と不木の書簡集ですか」 「本はイベントとちがってあとあとまで残りますからね。本をつくって伊賀から全国へ発信するゆうのは事業の趣旨にもぴったりやと思いまして。もちろん乱歩と不木の書簡集という探偵小説研究に不可欠の資料を広く提供することの意義も大きいわけですけどね」 「そんなんどこかの出版社が出してくれませんか」 「いくら資料性が高くても採算の取れる見込みがありませんからまず無理ですね」 「そしたら名張市立図書館が出してる江戸川乱歩リファレンスブックみたいなもんですか」 「まさにそうです。民でできることはどんどん民にやってもろたらええんですけど民で無理なもののなかには官がやらなあかんこともあるんです」 「市民生活に直接関わりのないことでも税金を注ぎ込むだけの意義があるゆうわけですか」 「そらもう裏のちょんべさんに訊いたらよくわかる」 「せやから裏のちょんべさんゆうのは誰やねん」 「ここでちょっと整理しときましょか」 「何を整理しますねん」 「まず事業を企画運営するための二〇〇四伊賀びと委員会が発足したのは二〇〇二年八月のことでした」 「いわゆる官民合同の委員会ですな」 「二〇〇四伊賀びと委員会は二〇〇二年十二月から翌〇三年二月までの期間で事業プランを公募しました」 「伊賀地域住民の知恵を結集したわけですね」 「それで三月末には公募プランを取捨選択して事業実施計画案がまとめられるはずやったんですけど」 「それがずいぶん遅れ込んだと」 「でも六月末には採用プランが決定しましてね。伊賀地域住民から寄せられた三百以上のプランが百ほどに絞り込まれて提案者に郵便で通知されたんです」 「どないなりました」 「えらい騒ぎやったそうで」 「どんな騒ぎですねん」 「事業提案者のあいだに伊賀びと委員会の予算配分に対する不満がくすぶってると聞き及びましたけど」 「三億円という限られた予算をどう配分するかの問題ですから不平不満も出てくるでしょうね」 |
「事業のことがああだこうだと僕の耳にまで入ってきましてこれは大変やなと思っていた矢先」 「何かありましたか」 「事態は思いがけない展開を見せるに至りました」 「思いがけない展開といいますと」 「それがさっぱり訳のわからん展開でしたから伊賀県民局職員の方に質問のメールを出したんです」 |
おはようございます。今年の四月、上野市銀座通りのBeで開かれた貴局職員歓送迎会でお目にかかった者です。たぶんお忘れかと思いますが、自己紹介で「私はみなさんの敵なんです」と挨拶したあの私です。
同日付中日新聞の伊賀版にも、「予算案協議へ/芭蕉生誕360年記念事業/推進委の設立総会」という太田鉄弥記者の記事が掲載されました。一部引用します。
質問というのはほかでもありません、この事業推進委員会とはいったい何かということです。すでに事業予算三億円の配分も内示されたいまの段階で、事業に関するこれまでの経緯もろくにご存じないであろう知事や市町村長や民間委員を寄せ集めた推進委員会が、どうして結成されなければならないのでしょうか。
このうち、「地域住民の積極的な参画を得て事業の実施計画を策定する」企画運営委員会(仮称)が二〇〇四伊賀びと委員会であり、「本格的に事業を運営、実施する」実行委員会(仮称)が推進協議会であり、「伊賀地域7市町村と県民局から成る」協議会が事業推進委員会であると考えればよろしいのでしょうか。 |
「たしかに事業推進委員会ゆうのはいきなり登場してきた訳のわからん組織ゆう印象ですけどね」 「つまり新しい問題が明るみに出てきたわけです」 「新しい問題といいますと」 「これまでに僕が指摘してきた問題点はふたつありました。ひとつはばらまきの問題ですね」 「せやからばらまきとは決めつけられませんがな」 「あっちで街道フェスタやりましたこっちで東紀州フェスタやりましたほな今度は伊賀地域のイベントにばらまく番ですなゆうのがこのばらまきの流れでして」 「そんな流れがありましたんか」 「もしも行政が単独でこのイベントを実施するのであれば行政の継続性という名のもとにばらまきの流れは問題なく継承されていたはずなんです」 「けど伊賀地域のイベントは官民合同ですからね」 「そう。民の視点や感覚が導入されるわけです」 「そしたらどないなりますねん」 「官においてはごく当たり前のことでも民の目で見直したらこんな事業がはたしてほんまに必要なんかという疑問が出てくるかもわかりません」 「必要やないという判断もあり得ますからね」 「不況が長引いて民が死ぬほどしんどい目ェしてるときに官が税金でこんなイベントやってええのかと」 「民だけやなしに官のほうかて財政難でふうふうゆうてますがな。このままでは全国いたるところで破綻する自治体が出てくるゆう話ですけど」 「ですから三重県がつづけてきたばらまきの連鎖を伊賀地域でばっさり断ち切ったらええんです」 「こんなイベントにはもう税金をつかいませんと」 「じゃーん」 「え」 「しょうもないことに税金つかうのはやめましょうキャンペーン」 「いやそれはもうわかりましたから」 「ところがそうしたごくまっとうな疑問を抱く人間がどこにもいなかったみたいなんです」 「それはどうかわかりませんけどげんに事業の準備は進んでますからね」 「僕のもうひとつの批判は伊賀地域住民の見識と能力に向けたものでした。かりに税金三億のばらまきを受け容れるとしてもそれを有効に活用できるかどうか。そんなことが伊賀の人間にできるかどうか」 「それはやってみなわからんわけですから」 「いやもうだいたいのとこはわかりますがな。このことに関しては『四季どんぶらこ』でも指摘済みですからそれを転載して次に進みます」 |
「ですから『生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき』事業もきちんと一から見直さなあかんわけです」 |
「とにかく伊賀の蔵びらき事業に関して君はふたつの問題点を指摘していたゆうわけですな」 「そこへ事業推進委員会という組織の問題が新たに加わったわけです。これはたいへん重要な問題です」 「たしかに二〇〇四伊賀びと委員会の自立性や主体性に関わる問題ですから」 「二〇〇四伊賀びと委員会を発足させたのであればその委員会に予算も権限も責任もすべて委ねて事業に当たらせたらええんです。事業推進委員会みたいな無駄な組織をつくる必要はまったくないんです」 「一概に無駄な組織ともいえんでしょうけど」 「それにこの事業推進委員会が存在してるだけで官民合同の嘘が見えてきますからね」 「嘘といいますと」 「なんのかんのゆうたかて結局は知事が二〇〇四伊賀びと委員会の首根っこを抑えてるゆうことが誰の目にも明らかになりましたからこんなん官民合同でもなんでもないやないかと。行政の隠れ蓑やないかと」 「そんなふうには決めつけられませんがな」 「とにかく僕も知事がここまで出しゃばるのであればいっぺんご挨拶申しあげとかなあかんなと」 「どないしました」 「事業批判の載った『四季どんぶらこ』を県庁知事室にお送りして手紙でご挨拶を申しあげました」 |
謹啓 梅雨明けとともに本格的な暑さが到来しましたが、ご清祥にてお過ごしのこととお慶び申しあげます。平素は三重県のため何かとご尽力をたまわり、名張市民の一人としてお礼を申しあげる次第です。 敬具 |
「しかし君も夏の盛りにようこんな暑苦しいことができたもんですね」 「そうこうするうちに伊賀県民局職員の方からメールの返信が届きまして」 |
おはようございます。 |
「なかなかややこしい話ですな」 「お役所はややこしいことするのが得意ですからね。事務局そのものは伊賀県民局に置かれてるんですけど事業を管掌する部署が生活部に変わったわけです」 「それで生活部からの返事はどうでした」 「二〇〇四伊賀びと委員会の事務局と事業推進委員会の事務局の局長さんからメールをいただきました」 「事務局長さんお二人からですか」 「ふたつの委員会の事務局長を一人の県職員の方が兼務していらっしゃるわけでして。このあたりも完全にお役所名物なあなあ感覚で困ったもんですけどね」 |
いつも貴重なご意見ありがとうございます。私たち伊賀びと委員会事務局といたしましても2004年の事業に向けて鋭意準備を行っているところです。 |
お忙しいところご回答をたまわり、ありがとうございました。お手数をおかけして心苦しく存じております。局長職のお勤めは何かと大変だろうと拝察いたしますが、今後ともご尽力くださいますようお願いいたします。いずれ拝眉の機を頂戴して、あらためてご挨拶を申しあげたいと思っております。 |
改めて、質問項目に沿って箇条書きにて回答させていただきます。 |
先にお送りしました質問八項目へのご回答、拝受いたしました。公務ご多用のおりから、勝手な質問でお手数をおかけして恐縮しております。どうもありがとうございました。 |
「しかしそこまでくどくどと人のやってることに文句つけられるもんですな君も」 「この事業は文句のつけどころ満載なんです。八月の末にはまた新しい文句をつけることにもなりまして」 「何に文句をつけましてん」 「とりあえず名張市で出てる伊和新聞の記事を見てもらいましょか」 |
◆「伊賀の蔵びらき」PRパンフ=「2004伊賀びと委員会」はこのほど、来年5月からの「生誕360年 芭蕉さんがゆく 秘蔵のくに 伊賀の蔵びらき」パンフレットを2万部作製、伊賀7市町村や県外に配布する。A4サイズ、カラーで3つ折り。旅のフォーラム・伊賀大茶会・イガいな料理?コンテストといった来年5月16日のオープニングイベントや伊賀体験・夏イベント、コンサートや全国俳句大会を中心とした10月中の「芭蕉さん月間」事業などを紹介。フィナーレ(11月6〜21日)の乱歩展、創作能狂言(いずれも名張で開催予定)も案内している。問い合わせは、県上野庁舎4階の同委員会(電話24・8193)。 |
「この記事がどうしたんですか」 「どないもこないもありますかいな。まだ事業実施計画案も発表されてへんのになんでいまごろから事業のPRができるねんゆう話ですがな」 「それで君はもしかしたら」 |
「事務局長さんにまたメールをさしあげました」 「やっぱり」 「伊賀県民局から県庁知事室から県議会事務局から」 「どうしたんですか」 「そこらじゅうにメールの乱れ撃ちしたりましてん」 |
過日はご多用中ご丁寧なご回答をたまわり、ありがとうございました。ご高配にあらためて謝意を表します。またしてもお願いの儀があり、勝手ながらメールをさしあげる次第です。 |
おはようございます。先月上旬、書面でご挨拶を申しあげた者です。その後、ご健勝のことと存じます。本日はご多用のところ、またRDF発電所爆発事故ではひとかたならずご心労のことと拝察いたしますが、取り急ぎお聞かせいただきたい儀があってメールをさしあげます。 |
知事へのメールありがとうございました。 |
お忙しいところご厄介をおかけしております。先日メールでお尋ねいたしました件、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業事務局の安藝政比古さんからご回答をたまわりました。「この対応は事務局で行うようにと転送されてきました」とのことで、事務局長名義による回答の添付ファイルを落掌しております。念のため添付ファイルを同送いたします。 |
メールと添付ファイル拝受いたしました。お手数をおかけいたしました。私は事業推進委員会の会長でいらっしゃる知事のご見解をお聞かせいただきたいと思っておりますので、知事に再度メールをお送りしてご回答をお願いいたしました。丸投げはご法度としていただきたく存じます。 |
知事へのメールありがとうございます。 |
重ねてご回答をたまわり、感謝申しあげます。たびたびご造作をおかけする結果となってまことに申し訳なく思っておりますが、たとえ百万言を費やしても言い訳は言い訳に過ぎず、言い逃れは言い逃れの域を出ません。 |
たびたび申し訳ありません。「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会事務局長の木戸博さんから、重ねてご回答をたまわりました。 |
先日はわざわざ名張までご足労いただき、お礼を申しあげます。腹蔵なくお考えをお聞かせいただけたのを、たいへんありがたいことに思っております。今後ともよろしくご高誼をたまわりますよう、あらためてお願い申しあげます。 |
責任あるセクションとして 改めて お答えさせていただきます。 |
メールと添付ファイル、拝受いたしました。お手数をおかけしております。添付ファイルには署名が見当たらなかったのですが、事務局長の木戸博さんのご見解をお知らせいただいたものと解釈し、以下に返信をしたためます。 |
何度もお手数をおかけして申し訳ありません。下記の文面を「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業事務局長の木戸博さんにお読みいただきたく、よろしくお願い申しあげます。 |
はじめてメールを拝呈いたします。名張市の中と申します。平素は県勢進展のためにご尽力いただき、県民の一人として厚くお礼を申しあげます。おりいってご教示をたまわりたいことがあり、失礼ながらメールで質問させていただく次第です。 |
2004伊賀びと委員会の辻村です。先日は、お忙しい中ご無理をお願いして申し訳ございませんでした。楽しい酒席になったことにお礼を申し上げます。又、中さまからの返事が遅れましたことについてはお詫びを申し上げます。 |
お忙しいところご回答をたまわり、ありがとうございました。お手数をおかけいたしました。明快なお答えを頂戴できて、嬉しく思っております。 |
「こんなことやってて君どこが面白いんですか」 「別に面白いこともないんですけどほかにやってくれる人がおりませんのでつい力が入りまして」 「だいたいどんな立場でこんなことやってますねん」 「立場となるとやっぱり名張市立図書館のカリスマとか伊賀地域を代表する知性とかそのあたりですか」 「どんなあたりやねん」 「最近では世間から彼は三重県最後の良心だと呼ばれることも増えてきてちょっと困ったなと」 「好きなだけ困っとれ」 |
「そうこうするうちに十月になりまして」 「早いもんですな」 「僕の戦いはさらにつづきました」 |
お手数をおかけいたします。何度も恐縮ですが、下記の文面を「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業事務局長の木戸博さんにお読みいただきたく、よろしくお取り計らいいただきますようお願い申しあげます。 |
この度は、三重県議会議長へのメールありがとうございました。 |
どうもお世話さまです。このたびはお手数をおかけいたしました。お礼を申しあげます。このうえさらにご造作をおかけするのは恐縮なのですが、下記の書面を中川正美議長にお読みいただきたく、ご手配をお願い申しあげる次第です。よろしくお願いいたします。 |
いつも事業へのご意見、ご忠告、ありがとうございます。 |
「とうとう事業実施計画案が発表されましたか」 「それでその計画案に目を通してみたんですけど」 「どんな感じでした」 「じつは十月下旬に二〇〇四伊賀びと委員会のホームページに電子掲示板が開設されまして」 「電子掲示板ゆうたらホームページ見てる人が自由に意見を書き込めるあれですか」 「僕も開設以来いろいろ投稿してたんですけど」 「どうせ君のことですからその掲示板でもきっと嫌われもんになってしもたんでしょうね」 「嫌われるも何も伊賀びと委員会の人たちは誰一人として投稿してこないんですから」 「そんなもん委員それぞれの勝手ですがな」 「けど投稿者がいろいろ質問したり提案したりしてるのに彼らはまったく応えようとしないわけでして」 「それで君はどないしたんですか」 「おまえらは山猿だゆうてゆうたりましてね」 「なんでまた山猿が出てきますねん」 「その掲示板で『芭蕉さんのファン』ゆう名前の人と俳句をテーマにいろいろやりとりしてましたらたまたま芭蕉と蕪村が猿を詠んだ句の話題になりまして」 「それで山猿ですか」 「おまえらは見ざる聞かざる言わざるの山猿だ。わかったか伊賀の山猿どもゆうて怒ったりましてん」 「人を山猿呼ばわりしたらあきませんがな」 「それで事業実施計画案についてもこの掲示板でこら山猿どもゆうてええだけ文句かましたったんです」 |
●二〇〇四伊賀びと委員会の皆様 |
「しかし君も相変わらず難儀な男ですな。人のこと平気であほとか山猿とかゆう癖はええ加減にしとかなあきませんで」 「けどこれはもう僕の芸風として確立されてるもんですからね。ゆうたら罵倒芸ですか」 「罵倒芸か何か知りませんけど伊賀びと委員会の人も初めてのことやからたぶん人にはいえん苦労もしながら計画案をまとめたわけですがな。それを君みたいに頭ごなしに否定してどないしますねん」 「けど僕の罵倒芸は神品であるゆう評判でして」 |
お忙しいところご回答をたまわり、ありがとうございました。しかし遺憾ながら、まことに失礼なことを申しあげますが、納得のできるお答えではありませんでした。 |
●二〇〇四伊賀びと委員会の皆様 |
「はっきりゆうて君いつ伊賀の蔵びらき事業関係者から袋叩きに遭うても絶対に文句いえませんやろ」 「どこかに一人ぐらいものの道理を教えたる人間がおらなあかんのです。僕の罵倒は支援なんです」 「けど二〇〇四伊賀びと委員会の人はそんなふうには見てくれませんがな」 |
「ですからもっとわかりやすい形で支援をしようと」 「またなんぞ要らんこと考えたんですか」 「『生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき』事業推進委員会の会長に立候補しました」 「会長は知事さんですがな」 「ですから二代目会長ですか」 |
さて私、思うところありまして、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会の会長に立候補する決意を固めました。果たして立候補が可能なのかどうか、会長が選挙によって選ばれるのかどうか、組織上のことはまったくわからないのですが、とにかく今回の事業の本質であれ伊賀地域の歴史風土であれ、僭越ながら現会長よりは私のほうが遥かに深く認識していると判断される次第ですし、二〇〇四伊賀びと委員会への支援や事業のPRという面におきましても、私はこれまでにかなりの実績を積みあげてきているものと自負しております。 |
きょうはもう11月11日で、お役所ではそろそろ来年度予算の編成が始まるころだと思われます。ということは、事業推進委員会が開催される12月末あたりになってしまえば、じつはもう三重県および伊賀地域七市町村の来年度予算には「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業のそれぞれの負担分がしっかり組み込まれているのではないかとも判断される次第です。だから事業推進委員会の承認なんて形骸だと私はいってるわけなんですが、この判断はいかがなものでしょうか木戸博さん。 |
「どこからどう見ても君はただ好きなように無茶苦茶やってるだけの話やないですか」 「これでも僕は混迷する三重県政を正しい方向に導こうと必死なんです。これは二〇〇四伊賀びと委員会の自立性と主体性を回復し伊賀の蔵びらき事業を地域住民の手に取り戻すための戦いなんです」 「君がいくら必死でも事業推進委員会の会長に立候補するとかなんとか冗談か本気かわからんことばっかりゆうてたら誰も相手にしてくれませんがな」 「ところが願ってもない追い風が吹いてきましてね」 「なんのことですねん」 「十一月二十二日付の朝日新聞伊賀版に『権限移譲へ協議会』ゆう記事が掲載されてたんです」 |
権限移譲へ協議会/1月めど/知事、全市町村長と論議 野呂昭彦知事は20日までに、県から市町村への権限移譲などを巡り、知事と県内の全市町村長で構成する「県と市町村の新しい関係づくり協議会(仮称)」を来年1月にも立ち上げることを決めた。国と地方の税財源を見直す「三位一体」論議が進む中、県と市町村の関係も見直す。県によると、この問題についての首長の定例的な組織は全国初という |
「この記事がどないしました」 「つまり国から地方へという『三位一体』論議を背景として知事は県から市町村への権限移譲を検討したいとおっしゃってるわけですね」 「国のレベルでは国から地方へ権限を移譲しそれと同じように地方のレベルでは県から市町村へ権限を移譲していくゆうようなことですか」 「それが権限移譲のおおまかな流れなんです。ですから知事が『生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき』事業推進委員会の会長を務めているのはそうした流れに逆行することなんです」 「伊賀のことは伊賀に任せなさいと」 「知事にいま望まれるのは会長を辞任することで権限移譲の流れを身をもって示すことなんです。この流れを追い風といわずしてどこに追い風があるか」 「その追い風を受けて君はどないしました」 「追い風を受けながら伊賀県民局を訪れました」 「伊賀の蔵びらき事業の事務局へですか」 「十一月二十八日のことでしたけど」 「君よう無事に帰ってこれましたな」 「そらもう手みやげとして創業昭和五年近鉄名張駅前賛急屋謹製の名張名物なばり饅頭を持参したりなんやかんやとにかく命ばかりはお助けをと」 「君の命なんか誰も欲しがりませんがな」 「それで事務局で事業推進委員会の規約を見たら『会長は、三重県知事とする』とか書いてありましてね」 「それやったら君は会長になれませんがな」 「これは仕方ないなと思いまして」 「諦めなしゃあないですね」 「しかしまだ道がないわけではありません」 「君どこまでしつこかったら気ィ済みますねん」 |
「そうこうしてるうちにいよいよ十二月です」 「二〇〇三年もあと一か月ですか」 「じゃーん」 「え」 「名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック3『江戸川乱歩著書目録』がついに完成いたしました」 「そんなん何の関係もない話ですがな」 「この際ですから宣伝さしてもらおかな思いまして。すでに乱歩研究の基本資料として高い評価をいただいている『乱歩文献データブック』『江戸川乱歩執筆年譜』につづく第三弾として乱歩の著書千四百二十四点のデータをまとめましたのが『江戸川乱歩著書目録』」 「日刊紙の伊賀版でも紹介してもろてましたな」 「ほかにも紹介してくださる方がありまして」 |
2003年の大偉業、名張市立図書館/ 『江戸川乱歩著書目録』ついに完成 「創世ホール通信/文化ジャーナル」2002年9月号で三重県の名張市立図書館の乱歩資料集刊行事業についてご紹介した。そこでも予告されていた資料集『江戸川乱歩著書目録 江戸川乱歩リファレンスブック3』が11月下旬ついに完成し、同館では12月9日から通信販売の注文を受け付けている。北島町立図書館にも寄贈いただいたが、非常に美しい造本と緻密な内容で渾身の力作というべき立派な資料集として仕上がっている。それはひとえに編集担当である同館嘱託・中相作氏の功績である。巻頭には「ふるさと発見五十年」という中氏の長文の論考が収録されているが、これも名張市と乱歩の関わりを実に手際よくまとめた屈指の名文といってよいと思う。
『江戸川乱歩著書目録 江戸川乱歩リファレンスブック3』、A5判、310頁、ハードカバー、トンネル函。本体価格3000円+税150円。 |
「世間には君のことを全面的に誤解して買い被ってくれてる人もいてはるわけですね」 「そら僕かて行くとこ行ったらえらいもんですから」 「いったいどこ行きますねん」 「僕が東京行ってちょっと片手を挙げてみなさい」 「どないなります」 「すぐにタクシーが停まりよるがな」 「そんな古い漫才はせんでもええねん」 「ほかにもまたきょうびのことですからインターネットでもいろいろ紹介していただいてまして」 |
大乱歩のリファレンスブック完結 三重県の名張市立図書館から《江戸川乱歩リファレンスブック》の第3巻として『江戸川乱歩著書目録』が刊行されました〔本体¥3000〕。97年の『乱歩文献データブック』、98年の『江戸川乱歩執筆年譜』に続くもの。これで無事完結した事になりますが、編纂に携はられた中相作さんの御苦労のほどが偲ばれますね。泉下の乱歩〔書物といふものに一方ならぬ愛情を注いだ人と想像されます〕も嘸喜んでゐることでせう。 |
乱歩あれこれ さて、乱歩がらみの仕事では、いつも大変重宝に活用させていただいているのが、名張市立図書館発行の〈江戸川乱歩リファレンスブック〉。このほど、その第3巻として『江戸川乱歩著書目録』が刊行されました。 |
「これは名張市にとっても名誉なことですね」 「ぜひお買い求めをいただきたいものだなと」 「僕も一冊ぐらい買わなあきませんか」 「いまなら僕のサイン入りサービスも実施中です」 「君のサインもろてどないせえゆうねん」 「しかもサインには六コースございまして」 「どんなサインがあるゆうんですか」 「Aコースはカリスマ。Bは大権威。Cは人間豹。Dはサンデー先生。Eは酔っ払い。Fは中相作」 「本名以外は訳のわからん名前ばっかりですな」 「愛称とか尊称とかいろいろありまして」 「そしたらサンデー先生ゆうのはなんですねん」 「結局は僕の学識と人間的魅力に由来する名前なんですけどそんなこと自分の口からはとてもとても」 「全部自分で喋っとるやないか」 「サンデー先生は正直一途の人ですから」 「とにかくまともやないですな君のやってることは」 「それはそれとしてそのサンデー先生がどないしたら事業推進委員会の会長になれるのかゆう話ですけど」 「なんぞ道は見つかりましたか」 「三重県庁知事室にメールをお送りいたしました」 |
どうもお世話さまです。以前、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業のことでメールをさしあげた者です。同事業のことでぜひ知事にお目にかかりたく、ご手配をお願い申しあげる次第です。知事は先週、同じくこの事業のことで伊賀地域住民とお会いになられたと仄聞いたします。折悪しく定例会開会中で、ほかにもご多用のこととは拝察いたしますが、十分か十五分ほどお時間を頂戴することは可能ではないでしょうか。 |
「そんな訳のわからんメール出してからに知事室の人にはちゃんと相手をしてもらえたんですか」 「まったく相手にしてもらえませんでしたから僕もう頭に来てしまいまして」 「どないしました」 「県庁知事室にいきなり電話かけたりましてん」 「向こうはどないゆうてはりました」 「えらいうろたえてはりました」 「そらそうでしょうね」 「担当の者がおりませんのでまたあらためて連絡させていただきますみたいなことでして」 「あらためて連絡がありましたか」 「ありましたけど知事に会いたいという僕の要請は知事室から生活部にたらい回しにされておりまして」 「伊賀の蔵びらき事業の担当は生活部ですから」 「また生活部からあらためてお電話いたしますと」 「それで生活部から電話はあったんですか」 「ありまっかいなそんなもん」 「まあ向こうの気持ちもわからんではないですけど」 「そうこうするうちに十二月二十五日ですがな」 「クリスマスがどないしました」 「クリスマスは関係ないんです。この日の夜に伊賀県民局で事業推進委員会が開かれまして」 「君も招待していただいたんですか」 「招待はなかったんですけど傍聴は自由やゆうことでしたから。それで会場の受付で委員会開会中の写真撮影はOKですかゆうて訊いたら写真はかまいませんけど発言と飲酒は駄目ですゆうて釘を刺されまして」 「そらまたなんちゅう釘の刺され方やねん」 「それで委員会を傍聴した報告を僕は自分のホームページで公開いたしました」 「名張人外境とかゆうホームページですか」 「人外境主人伝言ゆうコーナーに四日連続で」 |
お役所はきょうから年末年始のお休みで、きのうが御用納めでした。その前日の12月25日という、どこから見てもどさくさまぎれだとしか思えない日程で「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会が開催されました。会場は三重県伊賀県民局の大会議室。私は傍聴者として潜り込みました。
委員会で配付された事項書は次のとおり。
この伝言板を継続して閲覧していただいている方にはいまさら紹介の要もないことですが、事業推進委員会は三重県知事、伊賀地域七市町村長、学識経験者、関連企業関係者ら十七人で組織され、二〇〇四伊賀びと委員会がまとめた「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業の計画と予算を審議して承認する組織です。
|
12月25日、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会が始まりました。最初に野呂昭彦知事が挨拶をなさいました。
総額三億三千百七十二万八千円の要求額も原案どおり可決されました。 |
12月25日、三重県伊賀県民局七階大会議室、第二回「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会。私が野呂昭彦知事から一本取られる時間が刻一刻と近づいています。 |
いやー、伊賀ってのはずいぶん騒がしい土地だなー、と野呂昭彦三重県知事はお思いなのでしょう。日本書紀ふうにいえば、 |
「忙しい時期に何しょうもないこと書いとるねん」 「しょうもないことはありません。地域住民に事業推進委員会の実態を報告する渾身のレポートです」 「それにしても君は自分のホームページに毎日毎日こんなあほなこと書いて喜んでるんですか」 「ですからきょうの漫才でもホームページに書いた文章をもっとたくさん紹介したかったんですけど」 「あんまり紹介できませんでしたか」 「なんにつけ金が恨みの世の中でして」 「お金がどないしましてん」 「この『伊賀百筆』に原稿載せてもらお思たら四百字一枚につき五百円を支払わなあきませんねん」 「そんなもんお金を出したら済む話やないですか」 「でも伊賀の蔵びらき事業のためにお金出すのはもったいないゆうかあほらしい感じがしまして」 「あほらしかろうがなんやろがここまで来たら君は最後まで伊賀の蔵びらき事業の批判者としての立場を貫かなあかんのとちゃいますか」 「たしかにまあ『伊賀百筆』みたいな刊行物に事業批判を発表して後世に伝えることも僕の責務やなと」 「ほな問題はありませんがな」 「けどまあ五万円程度やろなと思いまして」 「上限五万円までやったら出せるゆうことですか」 「僕の生活感覚からしたらそれ以上の出費はどうも」 「それはそうかもしれんですね」 「ゆうても五万あったら女子中学生二人半ですから」 「なんの話ですねん」 「先日名古屋にあるテレビ局の五十九歳の偉いさんが十五歳の女子中学生の春を買って逮捕されましてね」 「なんやテレビのニュースでやってましたな」 「そのときの気になるお値段が二万円ゆうことで」 「それがどないしましてん」 「せやから五万円もって名古屋に行ったら女子中学生二人半とみだらな行為が楽しめるわけです」 「二人はわかりますけど半ゆうのはなんですねん」 「半は悩みどころでしょうね」 「いったい何を悩みますねん」 「上半身を取るべきか下半身を取るべきか」 「そうゆう問題とちゃいますがな」 「最終的には下半身を選択するであろうなと自分なりに予測もできるわけですけどね」 「好きなように予測しといたらよろしがな」 「さりとて上半身も捨てがたい」 「知らんがなそんなことは」 「掲載料五万円ゆうたら原稿用紙百枚ですから何とか百枚に収めようと削りに削りまして」 「それで君が自分のホームページに書いた文章はきょうの漫才ではほとんど紹介できませんでしたと」 「ところが削っても削っても百枚には収まりません」 「どないしますねん」 「しゃあないから原稿は二百枚にしました」 「一気に倍増ですか。十万円要りますがな」 「よかったら分割払いでお願いできませんか」 「僕に尋ねられても困りますがな」 「月々のお支払いはなんとか女子中学生半人前ぐらいでお願いできたらありがたいんですけど」 「女子中学生は関係ありませんがな」 「そうこうゆうてるうちに大晦日になりまして」 「なんやあわただしい一年でしたな」 「伊賀の蔵びらき掲示板でご挨拶をいたしました」 |
12月25日、伊賀県民局で第二回「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会が開催され、議案として提出された事業の計画と要求額(つまり事業のために三重県と伊賀七市町村からふんだくる予算の総額です)が承認されました。朝日新聞の伊賀版など日刊紙地方版でも一部報道されましたが、私は委員会を傍聴し、その報告を自分のサイトに掲載しておりますので、私が野呂昭彦知事から一本取られてしまった話その他、じっくりご閲覧いただければと思います。下記のページで、「人外境主人伝言」というロゴをクリックして、12月27日付の伝言からお読みください。 |
「君ほんまいつ刺されても知りませんで」 「人を板垣退助みたいにゆうたらあきませんがな」 「そんなええもんですか」 「そらたしかに僕はこれまで二〇〇四伊賀びと委員会に手厳しい批判を投げかけてきましたけどね」 「手厳しいゆうよりわやくちゃですがな」 「でも僕の批判や罵倒は愛の鞭なんです。この鞭が二〇〇四伊賀びと委員会を大きく育てるんです」 「そんなもん大きなお世話や思いますけど」 「しかし彼らも一応は全国発信を目指してるわけですからね。狭い伊賀盆地でべたべた馴れ合ってるだけではとても全国発信なんかできません。彼らを一から鍛えあげて広い世間へ出ていけるだけの人間に育ててやろうという僕の親心が君には理解できませんか」 「君は最初からそんな奥の深い親心で二〇〇四伊賀びと委員会を批判してたんですか」 「いやこれはいま思いつきでゆうてみただけで」 「思いつきでええ加減なこと喋るなゆうねん」 「でも僕はもともとええ加減な人間ですからね」 「たしかにええ加減はええ加減ですね。君は一人でぎゃあぎゃあ大騒ぎして事態を紛糾させてるだけで結局のところ問題には何の進展もありませんから」 「それはじつに僕の不徳のいたすところでして」 「あっちこっちへメール送りつけてごちゃごちゃ質問してそれで事業がちょっとでも動きましたか」 「動かざることおかんのおいどのごとし」 「古い漫才はせんでもええねん」 「けどほんまに僕は事業関係者から見事なくらいに無視されつづけてまして」 「それは自業自得やがな。人の顔見るたびにあほとか山猿とかゆうててはほんましゃあないで実際」 「だいたいメールのやりとりにしても質問して回答もろてきれいにけりがついたのは二〇〇四伊賀びと委員会の会長さんだけでしたからね」 「あとはどないなってますねん」 「結局ほったらかしにされてまして」 「それではあかんがな」 「さっぱりわやですわ」 「けどまあどこからも相手にされんようになったら君もおとなしいしとかなしゃあないですね」 |
「新年あけましておめでとうございます」 「新年になってもまだやるんですか」 「原稿用紙二百枚分はやらしてもらいます」 「適当なとこで切りあげられませんのか」 「新年を迎えてからもいろいろなことがありまして」 「いろいろなことといいますと」 「たとえば県職員への知事の年頭挨拶ですけどね」 「何をおっしゃったんですか」 「もっと県民に顔を向けなさいと」 「それは大事なことですけどね」 「それで僕も伊賀の蔵びらき掲示板でさっそくその話題をとりあげたりなんやかんやいたしまして」 |
ところで、県民に顔を向けるという知事のお言葉は6日行われた知事の定例会見でも話題になったようで、三重県オフィシャルサイトにはそのやりとりが── |
「いまごろになってストップさせるとか方向を変えるとかゆうたかて手遅れですがな」 「手遅れは手遅れですけど事業の問題点をこの際はっきりさせておくことは必要ですからね」 「たしかに問題点はいろいろあるみたいですけど」 「伊賀地域が二度と同じ轍を踏まないようにこの事業がなぜ失敗したのかを分析しておくべきなんです」 「いや事業はまだ始まってないわけですから」 「でも事業の準備段階において悪いほうへ悪いほうへ舵が切られてきたのは事実なんですから」 「悪いほうへ悪いほうへといいますと」 「知事ふうにゆうたら地域住民に顔を向けないほうへ顔を向けないほうへゆう感じですかね」 「しかし官民合同事業ですから地域住民に顔は向けてるのとちがいますか」 「そのはずなんですけど実際にはそうなってませんから事業準備は失敗やとゆうてるわけです」 「どないなってますねん」 「そもそもなんで官民合同事業の話が出てくるのかゆうたら官が民に顔を向けてないからなんですね」 「その点は知事も認めておられますけど」 「つまり情報公開の一環なんです」 「なんでそないなりますねん」 「情報公開ゆうのは首長の交際費を発表したらそれでおしまいゆうことではまったくありません」 「もっとやらないかんことがあると」 「要するにお役所という密室のなかでお役人衆がどんな基準や価値観や外的圧力その他に基づいて税金のつかい方を決めているのか。政策を決めているのか」 「それを明らかにするのが情報公開ですか」 「お役所が政策決定過程を公開する。それに対して地域住民が意見を述べる。その意見が政策に反映される。それが情報公開の流れなわけなんです」 「官と民が合同で政策を決定するわけですか。それがほんまの官民合同かもしれませんね」 「むろん政策決定過程を公開することには混乱も伴うでしょうけど公開しないことによってもたらされる混乱よりは公開による混乱のほうがまだましなんです」 「最近ではお役所もパブリックコメント制度とかいろいろやってるみたいですけど」 「官民合同事業は徹底した情報公開制度へ至るための試みのひとつだと考えると目安になるでしょう」 「いったいなんの目安ですねん」 「行政と住民が対等の立場で情報を共有するのはいわゆる住民自治への道を開くことでもありますしね」 「話がえらい大層になってきましたけど」 「いや簡単なことです。官民合同事業で第一義とされるべきは公開性であるというだけの話なんです」 「つまり官単独の事業には望めないような公開性を官民合同事業には期待できると」 「公開性を無視したら官民合同の意味がありません」 「それでは普通のお役所仕事と同じことになってしまうかもしれませんからね」 「まず公開性を確保したうえで民の手法や民の発想を盛り込むのが官民合同事業の本来の姿なんです」 「そうゆう意味では伊賀の蔵びらき事業ももっと公開性を高めたら有意義な試みになるわけですね」 「そうです。かりに実施される個々の事業は全国発信にほど遠いご町内の親睦行事であるとしても」 「そんな失礼なことゆうたらあきませんがな」 「官民合同で高度な公開性のもとに事業計画を決定していったらそれなりの成果はあったはずなんです」 「全国発信はたいしてできなくても伊賀の地に官民合同の画期的な事例を実現できたはずであると」 「その意味では知事がこの事業を『新しい公』のモデルケースだとおっしゃるのはまったく正しいんです」 「でも実際にはモデルケースにはなっていないと」 「そうなんです。二〇〇四伊賀びと委員会がお役所に完全に丸め込まれてしもたゆうことでしょうね」 「民が官に丸め込まれましたか」 「お役所が官民合同組織を発足させる場合には行政側が御しやすい人間を集めるのが一般的ですからある意味やむを得ないことではあるんですけど」 「たしかに君みたいな無茶苦茶な人間に委員になってもろたらえらいことになりますからね」 「ただまあ乗りかかった舟ゆうやつですか。今年になってからも僕は伊賀の蔵びらき掲示板で公開性を高めるためのアドバイスをしたりしてるんですけど」 「なんぞ反応はありましたか」 「一月三十一日の時点ではさっぱりですね」 「この先いったいどないなりますねん」 「とにかく三重県と伊賀七市町村の三月議会で伊賀の蔵びらき事業の予算案が承認されるわけですから」 「そうなったら君も江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集刊行事業で忙しなるのとちがうんですか」 「まあ僕は去年から動いてますけどね」 「どんな動きですねん」 「去年一番印象的やった動きは書簡集刊行で協力していただく研究者の人や出版社の人と打ち合わせしたあと新宿のスナックに行ったときのことでしょうね」 「新宿ゆうたら東京の新宿ですか」 「もちろんそうです。七月のことでしたけどこの動きも僕はホームページで情報公開してるんです」 |
ゴールデン街の萌はママが電車でお帰りになる習わしで、つまり終電までには閉店されるシステムが採用されております。私にはすでに時間の観念がなく、それが何時ごろのことであったかさっぱりわからないのですが、とにかく店じまいを終えたママと新宿駅に向かって歩き始めました。 |
「君まったくのあほやないですか」 「サンデー先生は正直一途の人ですから」 「しょうもないことゆうとる場合か」 「そんなことよりえらいことです」 「どないしました」 「いよいよお別れの時間になってしまいました。もっとくわしく知りたいとおっしゃる方は僕のホームページ名張人外境をご覧ください。なお本日ご紹介したメールはすべて発信者のご承諾をいただいて僕のホームページで公開しているものであることを申し添えます。それではみなさんのご多幸とご健勝を心からお祈り申しあげながらあばよグッバイさようなら」 「掲載料十万円つかいきってしまいましたか」 「女子中学生五人前がぱーですわ」 「女子中学生はどうでもええねん」 (名張市立図書館カリスマ嘱託) |
生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき記念特別大漫才
|
||
開設日
|
2004年5月16日 | |
開設者
|
中 相作 NAKA Shosaku | |
御意見無用
|
名張人外境 | |
E-Mail
|
stako@e-net.or.jp |