金草谷から金草岳へ
田倉川上流で登山の原点を味わう
 奥美濃、金草岳へ達するには、福井のブナの木山の会の方々の尽力によって整備されている、楢俣から桧尾峠経由の越前側登山道がいまのところベストコースだろう。しかし、関西からではいささか遠い気がする。そこで、K仙人に無理を言って、藤倉谷支流の金草谷につきあってもらった。当日は驟雨が時折降る空模様だったが、長い高倉林道をクルマで楽をして、金草谷へ入る。
 林道から入れば、とりたててどうという滝もない谷だったが、コースとしては素晴らしい。ふみ跡も薄く、登山の原点ともいうべき登り方を味あわせてくれるよいコースだった。ただ、詰めで稜線に出るまでの薮はかなり濃密で、晴れた日なら相当消耗するだろう。秋、涼しくなってから行くのが最適だと思われる。
 また、同じルートを下降するしかないので、薮でのマークはしっかりしておかないと、ガスに巻かれれば、隣の白倉谷へ迷い込む恐れがある。

 私たちは、稜線直下の草付帯で、風雨とガスのため引き返したが、またゆっくり誰かと登りに来たいと思った。(林道入り口から稜線まで、のんびり歩いても2時間半くらい、6月6日歩く)

K仙人、山菜の吟味する
小滝もあるが問題はない
詰めは溺れるばかりの薮