犀川支流 倉谷川 '88.8
右又出合

 犀川ダムの上流右岸に合流する倉谷川にS会の仲間に誘われて入った。この谷の面白いところはその様子よりも何よりも断然、白山名物の吸血アブオロロである。オロロの大群に追いまくられ、血の気を無くす者あり、観察にいそしむ者ありで、不快で愉快だった。ただし岩場の通過で両手が塞がっている時に、耳たぶを攻撃されるのには弱ってしまった。
 谷を詰めて稜線へ出たところで、霧にまかれて奈良岳へは恐ろしくて行けなかった。大門山からブナオ峠を経て、途中の道端でテント泊。暑いのに、オロロの攻撃を避けるため、テントを閉めなくてはならない。翌日刀利ダムからタクシーを頼み、犀川ダムサイトの車デポへ戻った。
卑猥な部分をすかさず攻撃してくるオロロに付きまとわれながら、ゴルジュ帯へ

右又出合

帰りに立ち寄った湯涌温泉にまでオロロが付きまとってきたのには、つくづく感心した。奴らは執念深いのだ。タオル一枚で風呂の中を逃げまどうというサマにならない姿を想像して下さい。...気持ち悪ぅ〜
 白山北部を代表する名物、それは何と言っても
オロロ これで決まりだ!(88年8月)

ゴルジュ。順番待ちの間は岩上でじっとしているとオロロの攻撃が少ない。しゃがんだりすると一発でやられる

林道から三峰頂上

ゴルジュ出口のへつり。
ロープにたよって横断している間は、オロロをかまってはいられない。耳たぶを攻撃されても追い払うこともできず、流血の惨事となる

 計画の時、オロロの存在を忘れていた自分自身を恨むしかないわけで...
次回は防虫ネット必須です