秋の御池岳西面 ゴロ谷から伊勢尾 '03
右又出合  御池岳をめぐるには西からがよい、と思っている。静かだし、御池川の上流、御池橋から見る頂上台地の眺めは雄大そのものだ。西側からの尾根は詳しい人が大勢おられるようで、私など出る幕はないが、アザミ谷やゴロ谷からのルートはあまり知られていないようだ。二つの谷は御池の断層崖下に位置するのだが、対照的な景観を持っている。アザミ谷は狭いV字状が続き、平均的に傾斜があるが、ゴロ谷は中間部に小さいながら深いゴルジュと滝を持ち、下部のゆるやかで広々したゴーロ状の河原との対比があざやかだ。いづれも短いが、自然林に囲まれた谷歩きが楽しめる。

ゴロ谷中間部。アザミ谷出合からしばらく広々した河原をたどると、急に前方が岩に囲まれ、ゴルジュとなる。

右又出合  この秋はひさしぶりに頂上台地まで行ってみるか、という気になった。しかし、御池橋出発は11時を越えてしまった。これじゃあ、せっかくの頂上台地でゆっくりできない。愛東道の駅へ寄り道したのがいけなかったと、後悔先立たず。('03/10月19日歩く)

ゴルジュの最後にある10m滝。ロープを出し惜しんで右手を巻く。滝上で谷は右折するので、巻き終わりですぐ流れに戻る。滝をこえると流れは急に小さくなり、すぐに伏流する。

右又出合 T字尾根へ乗ると、あとは踏み跡をたどる。上部で急になるが、ブッシュが助けになる。石灰岩の岩が目立つようになると、ポンと頂上台地の縁に飛び出した。やさしい風が吹いていて心地よい。
 頂上台地の西縁をめぐってヒルコバへ行くつもりだったが、ボタンブチを過ぎてから丸山へ出てしまった。失敗。

 時間に追われて、ヒルコバからは伊勢尾を下る。4時半御池橋着。

T字尾根からボタンブチ。上天気!

右又出合 :ボタンブチから南望

右:ヒルコバからは伊勢尾を下る。