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'03の秋は、境川の大畠谷を計画していたが、仲間との調整がつかず計画中止になった(...というのは、失敗はすぐヒトのせいにする悪い癖で、実はジブンの心の準備が足らなかったからなのだが...)。とにかく事情がどうであれ、今年の秋は遅くてなかなか紅葉しない。どこか近場でと考え、前から気になっていた田村川の谷を見に行く。初日は黒滝集落のはずれに車を置き、林道をひたすら歩いて様子を探る。(10月24日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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田村川支流の谷は流域は至って短く、植林も盛んでなかなかよい谷がみつからない。観察の結果、概念図に記した二つの谷(A,B)と西尾本(鈴鹿の山と谷)にも取り上げられている割谷に入る。他にも瀬戸谷をはじめ同じような谷はいくつかあるが、いづれも奥まで植林されていて気がすすまない。ただ、稜線まで平均的に傾斜があるので、どの谷もいくつかの脆い滝が隠れていると思われ、安易に入ると痛い目にあうだろう。 能登ヶ峰側の斜面はどうかというと、これはほとんど植林に覆われていて、おまけに標高差も少ないため、意欲が湧かない。 ただ、田村川林道上部、車止ゲートから上の右岸には、一部ではあるけれど、南鈴鹿には珍しい原生林が残っている。周りは治山用林道でズタズタになっているので、複雑な気持ちになるが、なにはともあれこのあたりでは珍しい雰囲気を持った森があることだけは大切にしたい。伐採されないことを心から祈る。(下写真) *谷名がウロ覚えのため不明確なので概念図に記載しませんでした。A、Bその他の谷名、および概念図の間違いなどお気付きでしたら、ぜひお教え下さい。 |
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谷B
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田村川林道徒渉点(沈下橋)から下流へ歩いて数分のところにある谷Bは、入り口にでーんと砂防堰堤があって、左手を大きく巻いて入らなければならない。下部は植林に覆われて、倒木も多く、陰気な暗い雰囲気の中を行く。なかほどで滝があらわれるあたりからは、自然林になって少し明るくなる。滝場は他の谷同じく脆い。二股からは右の谷に入ったが、詰めは斜面に吸収され、少々雜木の薮漕ぎがあって、御所平の北端に登りつく。
ほかにも御所平へ突き上げている谷があるが、林道から見るかぎり、この谷と似たりよったり、というところではないだろうか。ただ、B谷以外は上部まで植林が行き渡っていて、入るのがためらわれる。(10月25日歩く。取りつきから御所平まで1時間10分。) |
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割谷
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やはりこの流域では割谷が最も楽しめる(11月15日歩く)。 右又をわけてからは5m足らずの滝がいくつかあって、いづれも花崗岩の摩擦の効く滝で気持ちよく直登できる。稜線直下の詰めは、うまくルートを選ぶと急峻なルンゼになり意外に薮が少なくてすみ、抜け出ると仙ヶ岳頂上にも5分とかからないので予想したよりも快適にたどることができた。ただし、稜線直下はひどく風化した花崗岩帯なので、雨があると落石の危険が大きい。 下りは、御所谷の鞍部から割谷右又を。(取り付きから仙ヶ岳頂上まで1時間20分) |
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谷A
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割谷の一つ北に位置する図上Aの谷が、変化があって面白い(11月24日歩く)。当日は小雨で、濡れるのを嫌って下部の滝、中間部の連瀑帯とも巻いてしまった。いづれも両岸は脆いので通過に注意は必要だ。どちらの谷も、黒い岩で気がすすまないが、まともに取り組めば手ごたえはあるだろう。上部は割谷の上部と似ていて、風化した花崗岩の岩場を這い上がれば、比較的すんなり稜線に出ることができる。下りは宮指路山の南のコルまで行き、田村川林道を歩く。この下りで左手中指第二関節の脱臼と靱帯断裂という、人に言うのも恥ずかしい、大失敗をやらかすことになるのだが、その顛末はまた別の機会に...。その日は雨で谷の写真ありません。(取り付きから小社峠近くの稜線まで1時間25分) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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