鈴鹿 鈴北岳 - 御池へスキーで登らせて!

ちょっと下見に...2/21

鈴北岳から望む御池岳テーブルランド。スキーで鬼ごっこできるぞ!
 御池西麓の林道ではXCスキーができる時期があるが、果たして御池頂上部へスキーで到達できるのだろうか?
地図を睨んでいるばかりではわからないので、西からのルートを確かめに行く。「神は身近に宿る」...これこそが、東近畿薮スキーのコンセプトだ!なんて、志は10人並みにはあったのだが、どうにも行いが伴わない。2月21日の朝も寝坊して、家を出たのは11時ちかい時間だった。(...目覚まし時計のせいにするのはやめとこう)

 西からすると、国道306は大君ヶ畑のすぐ先で「一応」封鎖されている。バリケードは可動なので、あとは自己責任で、ということになる。あまり封鎖された先へは行きたくないが、朝寝坊が掟破りを促す。車はFRなので、凍結が始まる、鞍掛橋の一つ手前の橋のたもとのチェーン脱着場へ置車。それからシールを装着して、出発したのは12時半過ぎ。一雪降ればスキー可の国道を20分ほどで鞍掛橋へ。
 実はこのあたりからスキーが履けるかも、と皮算用を弾いていたのだが、それにしては今週は暑すぎた。嫌いな四駆も停まっている。「おいおい、キミたちが走らなきゃ、国道でスキーができるんだぞー」とヒガミっぽい貧民は呟くのみ。私はモーターボートよりもヨットが好きです!

鈴北岳北西面概念図
林道へ入っても執念深い四駆の轍が...
 Uターンする国道から離れ、谷沿いに林道を行く。おやおや、まだしつっこくクルマが行く。轍は御池谷の出合いまで続いていた。イイカゲンにしてくれよう! ここからも道は時々角張った岩が露出していてスキー履く気が起こらない。次の二股からは踏み跡が夏道を行かず、左手の急な尾根へ続いている。谷伝いに行っても相変わらず角張った石があるので、迷わず雪の少ない尾根へ。やれやれスキーが重い。
 植林帯の急登が続き、鈴ヶ岳が樹間から見え出すとようやく雪も続くようになる。踏み跡は夏道よりも鞍掛峠側へかなり振っている。ようやくスキーが履けるようになったのは、標高850mあたりだった。要するに登りではスキーは使えない、ということなんだ。
 薮の隙間をジグザグに行くと、急に雪面が広がり、鞍掛峠からの国境稜線上の1056標高点付近へ出た。広々とした稜線は薮の濃い所もあるが、スキーで行けないことはない。湖北ブナの尾根とくらべれば格段にスキー向きの稜線になっている。15:00。
 もう陽が西に傾きはじめたが、今日の目的はほぼ達したので、のんびりする。下りは鞍掛峠へスキーで滑ることにする。ここからはスキーを脱ぐこともなく、鈴北岳着15:45。
 パッと開けた眼前には素晴らしいスキーの楽園、御池岳テーブルランドが広がる。そのうち大勢で来て、スキーで鬼ごっこでもしようか。
 下りはすばらしい国境稜線を鞍掛峠へ向かい、標高にして900mあたりまで快適に下る。そこから先は薮と傾斜でスキーは無理。ツボ足で鞍掛峠を経て、雪の無くなった植林帯を鞍掛橋へ下る。
p1056上の雪原。快適そう
霊仙方面。雪がない
鈴北頂上から鞍掛方面
 とどのつまり、スキーを履いたままで国道306から御池へ向かうルートはないことがわかった。まとまった降雪があっても傾斜が急なので無理だろう。霊仙から御池を越えて、長駆藤原までスキーできないか、と考えていた私は少々がっかりだ。御池の頂上部でスキーを楽しむには、軽い板を持ってゆくにかぎる。('04年2月21日歩く)

御池橋手前置車地点 12:30--御池橋 12:50--P1056標高点の肩 15:00-15:20--鈴北岳頂上 15:45-16:00
--鞍掛峠 16:35--置車地点 17:25