東の川 中の滝
右又出合  千石尾根の取付きから見上げる中の滝は、登れるのかな、と思わず尻込みしてしまうが、見かけによらず下部は新人トレーニングには最適のルートだ。滝はおおまかに3段に別れており、それぞれ複数のルートがある

 最下段は正面やや右寄りのフェースのクラックを登り、バンドの横断からフェースを登る急なルート(40m)。ロープの流れに気配りが必要だ。さらに、もっと右手のブッシュの生えた階段状ルンゼから取付き、バンド状を40m左上してテラスに達するルートがある。こちらはホールドが多く、比較的楽だ。このあとは大まかでホールドが豊かな乾いた岩を1ピッチ半ほどで中段下大テラスに達する

1p目、本日は右端ルンゼのルートを登る

右又出合  中段は、やや傾斜がきつい。まず、滝のすぐ右手の凹角を直上するが、凹角がかぶり気味になったところで右手のクラックへ移り、クラックの上の外傾テラスまで1ピッチ、35m。この上は傾斜がやや落ちるので、気楽になり、時折ブッシュにも助けられて1ピッチ延ばすと上段テラスにでる

1p目の大テラス

右又出合  ノーマルルートはここから最上段の滝を避けて、右手の薮を登り、落ち口まで100mほど。最後にブッシュのホールドはあるが、高度感のある横断をすると終了。一方、滝の横を直上するルートは、今までよりはるかに困難な上級者ルートだ。新人トレーニングには向かない。
滝の落ち口からは15分ほど谷を詰めて大台遊歩道に出る。
*南面しているので、夏はものすごく暑いと思われる。(秋でも天気のよい日は暑くて消耗する。)
所要時間:早い人で2時間半(二人パーティー)