東の川 西の滝
右又出合  ノーマルルートでも、中の滝より難しい部分が多い。
滝はるか右手(中の滝との中間くらい)のブッシュの凹角が取付き点。凹角を腕力で越え、草付のバンドを滝心の方へ横断する。バンドが行き詰まった所からは傾斜が急になり、はがれた岩がピナクル状になっていて、この上に立って一段上の壁に出る。次のピッチは、手がかりのない岩にボルトが連打されているので、これを使って直上、行き詰まると傾斜が強く脆くなり、一歩が厳しいが、越えるとブッシュを掴むことができる。このピッチが一番緊張する。さらに左手流水の方へ薮漕ぎすると、中段の広い緩やかなフェースに出る。悪場を越えたので、一息入れることができる。爽快

取付き付近からの眺め。中央を横切る草付きバンド〜水流右手を登る

右又出合  ここからは、直登ルートもあるようだが、やや右上してブッシュ帯へ入れば終了。取付きから10ピッチほどだろう。あとはひたすらゴルジュとなった谷の右手の尾根を薮こぎで登ると、平たんな西大台の高原に出る。下部で消耗するとこの薮こぎは苦しいものとなるだろう。
なだらかな笹薮を行くと、大台遊歩道に出る。右へ1時間あまり行けば大台駐車場だ

草付きバンドの終わり。ここから直上する

右又出合 *ある時、サルが登るのを目撃した。奴らは、ルート図を持っている訳でもないのに同じコースを2分ほどで登り切ってしまった。サルにロープを持たせて登れば楽ができるのに....。自分の力量を振り返ると忸怩たるものを感じる(^^;
所要時間:6時間(サルなら2分)

滝上の快適なフェース。こんなとこばかりだったらサルも気にならないぞ