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この谷にはあまりよい印象がない。始めて入谷したのは、もう30年も前の事になるだろうか。何の予備知識もなく軽い気持ちで入ったが、結果は高捲きの連続で、おまけに谷の周囲が伐採から間がなく、イバラのジャングルに泣きを見ただけだった。帰りには古い切り株の上にトグロを巻く、マムシのお見送りまであった。帰ったら体中傷だらけで風呂へ入るのに難儀したものだ。
次の機会には、滝の直登目指して大勢で入った。ホラ貝滝の登りは流心近くを登るのでツルツルに磨かれていて緊張したが、M山岳会仲間のHさんはバスケットシューズで苦もなく登り切ったのには舌をまいた。(決してマネをしてはいけません!)
下部ゴルジュ帯
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