熱血寺尾新聞 金つなぎ

大相撲大阪三月場所2日目 熱血寺尾観戦記(平成13年3月12日)   2001年 3月13日(火) 23時57分

8日にご紹介したように、5場所ぶりに返り入幕を果たした寺尾関。初日を見事白星で飾ってくれました。
こうなると、わたくし、もう、居ても立ってもいられない。2日目の大阪府立体育会館に出向いたのであります。
このご縁をつないでくださったのは、寺尾関を「友人」と呼び、彼からは「叔父貴」と呼ばれる、相撲通のN社長。社長と私の出会いは2年前、寺尾関の勝負の話題で盛り上がったことに始まります。
「寺尾、好き?」「大ファンです!」「じゃあ、寺尾の色紙を貰ってあげよう」
その日そんなやり取りがあって、でも、わたくしアテにしてなかった。だって、大きな会社の社長との気軽な会話だったのだもの。その場限りか、と。
ところが、ほどなく届きました。大きな手形を朱で押したサイン色紙が。 
そんな2年前のご縁が、今、熱血寺尾新聞となって実を結んだという次第なのであります。
さて、27年間連続満員御礼の垂れ幕のかかった中入り後の取り組みは、大至と若光翔の一番から。桝席観戦初体験のわたくし。どしっ、と肉弾相搏つ音におっとっと。感心している間に、はや、寺尾と染め抜いた真紅の大座布団が運ばれて、吾らが寺尾関の登場と相成りました。
後ろの桝席には、岡山から車で駆けつけたという相撲ファンが4人。「金はないけど、結束は固い吉岡一族!」と若くて威勢の良い(有)JBL社長の吉岡克巳さんら叔父伯母さんたちだ。「ご贔屓は?ない?では、ご一緒に寺尾関を応援いたしましょう。寡黙だけれど、エエ男よ!」と、熱血寺尾記者は、押しの一手で迫ります。
かくして、あっという間に”熱血寺尾後援会”が発足。「イチ、ニ、サン、それっ!て・ら・お!」と6人でイキの合った声援ぶり。周囲の観客が掛け声に驚いて私たちを振り返るのも、いささかの非日常。わくわく感をいやがうえにも掻きたててくれるのでありました。
勝負は、皆様ご承知の」とおり寺尾関の圧勝に終わり、館内割れんばかりの歓声に包まれて幸せそうに引き上げる後姿に、またまた”6人コール”を贈る熱血寺尾後援会の面々、応援するもされるも、幸せ気分。天下の寺尾!ほんま、エエ男なのであります。

3日目も白星で飾ってくださった、寺尾さま。1日でも長く、ひと場所でも多く、土俵にあなたの汗を流してくださいませ。その不屈の闘志に励まされ、私たち大病・難病患者も、自助努力の汗を流して、生き延びます。(広野光子)


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