奈良町資料館前で。資料館のご主人はなかなかの快人!
撮影:中川昌代さん
昼食のあと、餠飯殿(もちいどの)商店街を抜け、元興寺の南側一帯に広がる“奈良町"を散策。結婚後8年間奈良に住んで、亡夫とこのあたりにはよく来たものだ。亡き人を偲びつつも、はや、胃の腑が動いてあしびや本舗の茶房でひと休み。
夕食は、学園前の允子(まさこ)さん宅で手料理をいただく。厚さ5センチほどのタンシチューのジューシーかつまろやか、コクの具合のほどの良さなど、紙幅に尽くせない美味。至福の食卓だ。
「あなた、週1回、ここで“住宅街のレストラン”開いたら?」
「1日1客しか受けないお店もええのと違う?」
「私は洗い場を担当するわ」
「私もふりふりのエプロン着けて接待するから」
といつでもどこでも、おんなは元気。つられて、私も元気、元気!(あんたが一番元気じゃないの、と言われてしまった。はい、そうでした)