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1997.9.29 ユリウツボが好き。
   
久しぶりに超水族館に帰ってきて、こんなときは館内を回ったりします。
今回は何故か、ウツボの水槽の前ではたと思い出したことがありました。
それは、かつて飼育係だった頃の私が、ユリウツボを気に入っていたことです。

なんで、私はユリウツボなんか好きだったのか?
それは、ある日ウツボの正面顔を見たら、けっこう可愛いのに気が付いたからです。
ヘビ面で、ヘビ姿で、気持ちの悪い魚だけど、正面から見るとびっくりするほどふっくらした顔を持っています。

目はまんまるでくりくりしているし、その配置のバランスがみょーにいいんですね。
ふと大学時代のクラブでの友人ユリの顔に似ているな・・・と思いながらラベルを見てみたら、なんとそれが「ユリウツボ」という種類のウツボだったというわけ。
嘘のような本当の話ですが、それから私はウツボ特にユリウツボがとても好きになって、毎朝「ユリ、元気か?」と声を掛ける仲になったのですよ・・・
(地球流民)


1997.9.28 鹿児島水族館
   
鹿児島の水族館、けっこう楽しめました。
25日から熊本で会議したり講師したりしてたんで、ついでに今年新しくできた鹿児島の水族館に立ち寄ってきたんです。
昨年別の講演で鹿児島を訪れたときには、まだ外装しかできていなかったので、中を見るのは今回が初めての訪問です。

水族館日記でも書いたけど、海底の噴出ガス周辺にできている生態系の展示は、私にとって初めてで、ナントカっていう朱筆みたいな生物や、シロウリガイを実際に見るのは初めてなんで感動しました。(感動したら生物の名前くらい覚えとけって、ねえ・・・すみません)

エントランスの黒潮水槽の中に、チョウザメがいたような気がするのだけど、気のせいだったでしょうか?
でも、その水槽のトンネルの頭上を、イワシかなんかの群がキラキラぐるぐる回っているのにはこれまた感動しました。
なぜ。あの上だけで回るのだろう?大きな魚類から逃げて、自然と水深のない場所にきているのでしょうか?
とにかくそのキラキラぐるぐるがとてもきれいなので、ずいぶん時間をつぶしてしまいました。
基本的にトンネル水槽なんて安易なものが嫌いな私にしては、初めてこれはいい!と感じたトンネル水槽のある風景なのでした。
(地球流民)


1997.9.23 水族館から個人ホームページへ(にゃんこさん)

初めまして!
11月に三重県へ行くので鳥羽水族館のホームページは絶対にあるだろうと思って見てみたら。。。

****** かぁっこいい!!!!! ******
本当、かっこいいホームページですね。
これでは誰でも鳥羽水族館に行きたくなっちゃう。
私も絶対に行きます。

でもあしかに300回も噛まれた記録をもっているなんて、私が猫にひっかかれ
たのと同じようなもの:一種の勲章ですね(ちょっと大げさ (^^;))。

忙しい中村さんにこんな内容の浅いメールを読んでもらうことを思うとちょっと
悪い気がしますが、ただただ感動したことだけ伝えたかったのです。

これからもがんばってください。


 女性からですな・・・。嬉しい! (地球流民)

>>でもあしかに300回も噛まれた記録をもっているなんて、私が猫にひっかかれ
>>たのと同じようなもの:一種の勲章ですね(ちょっと大げさ (^^;))。

アシカトレーナーになった頃はよく「咬まれ傷はトレーナーの勲章だ!」なんて館長に言われ、わけもわからず「かっこええ言葉やなあ・・・」などと感心していたりしたものですが、実際に咬まれると、やっぱりあんまり嬉しくなかったですねえ。
後から聞いたら、どうやら館長はアシカに咬まれたことどころか、犬に咬まれたことだってないらしい・・・。

もちろん、300個の勲章は、誰が誉めてくれるわけでもありませんでした・・・。


1997.9.17
何故環境を再現していない水槽があるのか?(T.Kさんより)

 小学校の修学旅行に来た時の思い出は、コンクリートと水槽の臭いでした。
人魚がいると聞いてたので、てっきりアンデルセンの人魚姫のような姿を想像してたのに現実は・・・。当時は子供だったなあ、と今さらながら懐かしいです。
 
 新しくなった水族館では、まさに海底散歩の気分を味わうことができました。
いろとりどりの海の生物が、あるものは泳ぎ、あるものは漂い、またひたすらじっとしているものもいて。スキューバダイビングができたらこういう情景をみることができるのでしょうか?海の魅力というものを、ステキに紹介しているような印象を得ました。私の大好きな映画グラン・ブルーのよう。

 ステキになった鳥羽水族館ですが、いくつか気になった点もあります。

(1) ラッコやイルカなどの哺乳類の水槽の中にはほとんど何も無くて、海草や石などをきれいに置いてある水槽は、魚のものにかぎられてるのはどうしてですか?もちろん、人工の水槽の中では再現不可能なものもあるでしょうが、出来る限り自然の雰囲気を出してもらいたいものです。  (以下略)

 吹田市T.Kさんより



25年ぶりに鳥羽水族館にお越し頂いたという、吹田市のT.Kさんより、超水族館ホームページのお便りコーナーにメールをいただきました。

確かに、アンデルセンの人魚と、ジュゴンの間には、かなりの落差がありますね。
私も、ジュゴンと人魚を結びつけるほどの想像力は、持ち合わせていませんでした。昔の人たちはすごい想像力があったのですね。
ある時から、私はジュゴンを人魚と感じるようになったのですが、その話しはまた別の機会にさせていただくとして、今日は水槽の質問にお答えすることにしましょう。

鳥羽水族館は環境水槽を展示の基本としているので、イルカやジュゴン、それにラッコなどの水槽には何もないことを不思議に思われることが多いようです。
でも実はそれは不思議なことではなく、ほ乳動物の水槽、特にイルカ類やジュゴンなど、大洋を泳ぐ動物については、その環境を再現すると何もない水槽になるのは当然なのです。
突起物など何かがあると、突然驚いたり仲間どうしでもつれ合った時に危険なので、擬岩などは極力つけなようにしています。それどころか動物を入れる前には飼育係が壁を素手で隅々までなぞりながら、小さな突起物でも無くしているほどです。

また、ラッコについては、事情が少し違います。
ラッコは何かしらいたずらをしていなければ気がすまない動物なので、岩を入れればそれを転がして欠けた石ころでガラスや壁を壊しますし、擬岩はすぐに壊してしまいます。擬岩を壊して口に入れたりすると危険なので、できるだけシンプルなつくりになっているのです。

他にもいくつか質問をいただいていますが、おいおいお答えします。
(地球流民)




1997.9.14
アシカとアザラシとオットセイの違いを詳しく教えてください。
(tomoneさんより)

私はアメリカのオレゴン州に住んでいますが、オレゴンコーストに行くといろいろな海の生物がみられます。アシカだかアザラシだかオットセイだかが沢山昼寝をしているのですが、一体どれなのか良く分かりません。
エッセイの6月号でアシカとアザラシとオットセイの違いについてだいたいのことが書いてありましたが、もう少し詳しく教えてください。犬みたいに走ったりしているところは見たことがないので、きっとアシカではないのだろうと思いますが。また、英語ではそれぞれ何というか教えてください。また、harbor seal というと、日本語でいうと何にあたりますか。 お時間がありましたらお返事ください。


 なんか続けてメールいただいて嬉しいですねえ。もう喜んでお答えします!

 オレゴン州というとアメリカの西海岸ですね。
 そのあたりにゴロゴロしているのは、ほとんどカリフォルニアアシカでしょう。
 もしかするとたまーに、ご質問のharbor seal がいるかもしれません。 harbor seal は日本でいうゼニガタアザラシのことです。

 さて、本題のアシカとアザラシとオットセイの違いですが、とりあえずオットセイはアシカの仲間と考えて下さい。この違いを述べるのは写真があっても難しいのです。
 だから、まずは、アシカ(sea lion)とアザラシ(seal)の違いですね。

 簡単な見分け方は、アシカは犬みたいに首をまっすぐ上げて四肢を使って歩き、アザラシはイモムシのように横たわってずるずるとお腹で進みます。
 また、アシカの仲間はしょっちゅう、「アオッアオッ!」とか「ガウッ!」とか、吼えたてていますから、やかましい群はアシカの仲間です。

○脚
アシカ:前脚がヒレ状で長く、後ろ脚は短いけれど体を持ち上げることができる。
アザラシ:前脚は小さな手のひらが付いている感じ、後ろ脚は後方に向かってのばしているだけ。

○泳ぐとき
アシカ:ヒレ状の前脚を羽ばたかせて、鳥が飛ぶように泳ぐ。
アザラシ:体をくねらせるだけで、魚雷のように進む。

○耳
アシカには耳タブがあります。(三角形した可愛いやつ)
アザラシの耳は、小さな穴があるだけ。

写真を見て下さい。左がアシカ。   右がアザラシです。
オーストラリアアシカ

ゴマフアザラシの親子

走るガラパゴスアシカ

泳ぐゴマフアザラシ


文章・写真の無断転用はお断りします

 さて、アシカとオットセイなのですが、これは共にアシカ科の動物で、アシカとアザラシが犬とイタチの違いだとしたら、アシカとオットセイは秋田犬とシェパードの違いのようなもので、素人目にはほとんど区別がつきません。
 でも、性格はずいぶん違うんですよ。
 また、近いうちに、その違いについてご説明します。



1997.9.11 「東京都の世界水族館会議」を読んで  (TAKIさんより)

その@HIROBAのビデオを先ほど見直しまして、この話こそが番組テーマの「怒る!」にあっていたかな?と思いました。
「順路の無い超水族館が日本にまだ無い」と思っていた発表者の方にはきっと鳥羽郵便局の消し印で、「水族館へ行こうよ!」ほか中村元3部作が送られてのでしょう。

 AQ秘話楽しみにしています。
それにしても本当にバイタリティある超先輩ですね。

今日は、会頭出版パーティーに行けず残念でした。ぐすん。
今度出版会社教えて下さい。買って読みます。                        TAKI


 初めて、このコーナーにメールが来ました。嬉しい!(地球流民)

タイトルが「怒る!」だったので、思い出してしまったのですね。きっと。
TAKIさんは、青年会議所の私の後輩ですが、お住まいは東京ですね。
最近は東京からも、鳥羽水族館にずいぶん来ていただいています。ありがとう。

ところで、日本JC会頭の著書の出版社はパロル舎。
題名は「大変革夜明け前」、副題が「メダカたちのデモクラシー」で、私が中の挿話をいくつか書いているのですが、動物ネタ、環境ネタ、ばかりです。
まちづくりと、動物に興味のある方は、どうぞお求め下さい。いい本ですよ。
(地球流民)



1997.9.6 東京都の世界水族館会議

 今日朝日ニュースターというCS放送の「@ひろば」という番組で、水族館の話しをしていたら、突然、昨年東京で行われた世界水族館会議のことを思い出して頭に来た。
 あの会議は日本の水族館をひどくバカにしたものだった。
 のっけから青島知事の挨拶で始まり、海外の水族館の挨拶はあっても、開催国である当の水族館関係者代表の挨拶はまったくなし、動物園水族館協会という公に認められた財団法人だってあるのに、その会長の挨拶さえもなかった。
 都のたかだか担当課長だかの挨拶や、海外の水族館の飼育部長の挨拶などはあったのにである。
 まるで東京都と海外の水族館が行っているかのような印象で始まった。

 そしてパネルディスカッションでは、日本の水族館のことをほとんど知らないような知識人とやらが、海外の水族館を褒め称え、日本の水族館は遅れているという。(その人たちは近くに遅れている水族館しかないか、子どもの頃から水族館に行ったことがないのだろう。)
 笑わせることに基調講演をしたどこかの教授は、「これからは超水族館をつくらねばならない」と言い、環境水槽のことや、順路のない水族館はまだ世界中にないなどと得意げに話してくれた。(鳥羽水族館はすでに超水族館だ!)
 鳥羽水族館が「超水族館」と銘打っていて、環境水槽どころか、順路のない水族館であることさえも、彼は知らなかったのか、あるいはどこかで、新鳥羽水族館建設時に私の書いた企画書かレポートを読んで、それが実際の水族館の企画書であることを知らずに、参考にしてしまったのかもしれない。
 とにかく、そんな日本の事情も知らない気の毒な人ばかりを集めて、日本の水族館は遅れているなどと言わせる企画は、私にはどうしても理解ができなかった。

 極めつけは、その後に研究発表をした教授だった。彼は、水族館は公立か教育機関が持っているべきものであって、私立の水族館はダメだと言い出した。
 これにはさすがに私も黙っていられなくなって、質問の時間に挙手をして、今までの日本の水族館を支えてきたのは私立の水族館であること、さらにフィールドでの研究や、希少動物の保護について莫大なお金を使ってきたのは、公立ではなく私立の水族館であることを述べ、意見を求めたが、答えにならないとんちんかんなことを答えてくれて、場内の失笑を買っていた。

 この会議は、日本の水族館がやろうと言って誘致したのではなく、都市博のプレイベントで東京都が勝手にやると決めて、勝手に開催したものなのだから、まあ主催者の勝手と言えば勝手なのだが、各地の水族館には参加要請がしつこく来ていた。
 私は葛西臨海水族園は、たいへんお気に入りの水族館なのだが、東京都はどうもあの水族館をつくったことで、日本の水族館の頂点に立ったと勘違いしているのではないかと思う。 しかも水族館は行政が管理するものだと信じているきらいもある。
 海外の水族館をそれほど誉めたいのであれば、まず、海外の水族館が、たとえ公立であっても行政の意志ではなく、館長や専門の理事会制度の意志によって、運営されていることを学ぶべきだろう。



1997.9.4 鳥羽水族館の制服

 今日は、来年の夏の制服を決める打ち合わせをしました。
 鳥羽水族館の制服は、2年に1度変わり、私がその責任者なのですが、これって決めるのがなかなか大変です。
 超水族館を未来志向の博物館として、また海の世界へのエントランスゾーンとして演出したい私としては、ゲストを迎える女性スタッフにはそれなりの格好をして欲しいわけです。(下のビルフィッシングの女性たちとまでもいかなくてもね)
 ところが、女性職員にも、10代のギャルから50代のマダムまで幅があって、若い女性に合わせた制服にすれば、若くない女性職員からは不評をいただくし、着たとしてもお客さんのほうがびっくりしてしまうでしょう。
 また、案内をする女性スタッフだけでなく、売店で働くスタッフも、ウェイトレスのスタッフもいて、体の動かし方が違うから、スカートが短すぎてしゃがめないとか、脇の下がきつくて棚の上の品物を取ろうとすると、背中が丸見えになるとか、これがまたいろいろ難関があるのですね。
 余裕があれば、年齢や職場に合わせてバリエーションをつくれるのだけど・・・。
 制服を決める時期になると、「見られる」ことを意識しなくちゃならない女性の大変さが分かるような気がします。




1997.8.22 
鳥羽ビルフィッシュトーナメント

 少し昔の話題だけど、山のようになった書類がついに雪崩を起こし始めた机の上を片づけていたら、ラボに出してあった写真が帰って来ていたので紹介します。
 8月の1〜3日の間、鳥羽市で初のビルフィッシングトーナメントが開催されました。
 ビルフィッシュって、カジキのことだそうで、つまりアメリカで盛んなトローリングによるカジキ釣りの大会です。
 鳥羽の沖なんかで、そんなもん釣れるのか?と思っていたのですが、これがけっこう釣れるらしいのですね。それも大物が。
 今回の優勝者の獲物は、写真のカジキでしたが、トローリングボートを出している鳥羽の旅館で、私は全長5メートルばかりの魚拓を見たことがあります。それには鳥羽沖20マイルとか書いてありました。
 水族館の私が言うのもなんですが、海って、目の前がもうすでに、未知の世界なんですね。


カジキより女の子のサイズが
気になる方は、大きな画像あり




1997.8.17  犬に咬まれた・・・アシカの思い出

 久しぶりに実家に帰って、裏にいた柴犬と遊んであげようと座ったら、鼻面を思い切り咬まれてしまいました。
 上顎の牙が鼻梁に2センチくらいの裂傷を付け、下顎の2本の牙がきれいに鼻の両穴に決まり、私の顔はもう血だらけ。
 家族は、救急車を呼ぶだの保健所を呼ぶだの騒ぎ立てていましたが、「あほ、俺はもっとでかいアシカにいっぱい咬まれとるんじゃ」とか言って、一応大物のフリをしながら痛いのをがまんしたのでした。

 ところで、アシカに咬まれると、それはけっこう痛いのですよ。
 首をムチのようにしならせて、上下4本の牙でたたきつけるように咬むので、きれいに決まると4つの丸い穴が空いて、その周りが局所的な打ち身状態となります。
 一日目は、傷がズキズキと痛くて、二日目からは打たれて痣になったところが、ズキンズキンと痛くなるのです。ひどいときは一週間くらい痛みが続きます。

 また、この傷跡が長く残るのです。3年ほどは消えません。
 最初の頃は、一生傷になるのかもしれないと思っていましたが、しだいに消えていきました。
 でも10年くらいは、お風呂に入ったり、お酒を呑んだりすると、傷跡が赤く浮かび上がってきました。
 その頃から10数年たった今でも、2つの牙の跡が出てきます。
 それをつけたのは、三太っていうアフリカオットセイだったけど、彼はもういません。
 「小指の想い出」とかいう歌があったけど、私の傷跡の想い出の相手はオットセイの三太です。



1997.8.10 鯨と泳いだ!

 ナガスクジラと泳ぎました。しかも親子!
 場所はフランスのサンラファエルという小さなまちの沖50マイルくらいかな?
 一緒に行った海洋写真家の中村庸夫氏によれば、ナガスクジラを水中で撮影するのは日本人で始めてとのこと。 じゃあもしかして、水中VTRに収めた私も、日本人初のビデオカメラマンなのか!
 実は私は、水中で鯨と会ったのは初めてなのですが・・・・。

 ボートから飛び降りて、目を凝らせば、紺碧の壁を破って巨大な影が近づいてくる。
 見る見る大きくなって、手を伸ばせば届くほどのところに来たと思ったら、ギロっと私を睨みつけてわずかにコースを変えて目の前を通り過ぎていきました。
 長い長い、およそ20メートルの巨体が、水中めがねの視界からはみ出て、右から左へと動いていきます。
 自分でも気が付かぬ間に、私は鯨を追いかけてそのまま素潜りをしていたようです。
 耳がきーんと痛くなって気が付きました。
 それでも耳抜きしながらついていって、気がついたら水面ははるかかなた。血液は酸素を求めてどっくんどっくん暴れているし、10メートルばかりを必死に蹴上がりました。
 でも、感動。

 私の命と、彼女の命、同じ命だけど、彼女の命はなんか迫力ありました。
 地球を見たような気がしたなあ。
ナガスクジラの潮吹き(水中の画はビデオだけ)。写真クリックで大きい画像。 無断転載をお断りします



1997.8.8 モナコ海洋学博物館

 久しぶりにモナコ海洋学博物館に行って来た。
 博物館の中に、ヨーロッパ屈指の水族館があるのだ。
 彼らがモナコ水槽と呼んでいる、水中の環境を生態系のサイクルからそのま再現した水槽は、4年前に来たときよりずっと状態がよくて、海水もきれいだった。
 最初見たときは、なんだこれは? これなら海中展望台をつくった方が早いぞ!と思っていたのだけど、今じゃなかなかいいじゃない!
 でも、超水族館にだって、同じ原理でいい状態を保って
いる水槽はいくつかある。みなさんご存知でしょうか?
 特にいいのは、サンゴ礁の大水槽の正面にある、サンゴ礁の小水槽とか、ジャングルワールドとかカエルの水槽とか・・・・。
 モナコに行けない方は、鳥羽水族館でその感覚を味わっていただければと思う。

 あ、ぜんぜん関係ないけど、モナコの館長のおうちで、おにぎり食べました。館長の奥さんは日本人なんです。


海からモナコ博物館を望む


有名なモナコ水槽
中は全部生きている造礁サンゴだ




1997.8.7 ついにAQ秘話誕生!
   
 ついにAQ秘話を立ち上げることにしました。
 いろんなこと始めてしまって、その合間にやってる超水族館の仕事もやっぱりそれなりめちゃくちゃにあるし、忙しくて忙しくて、もうどうしようもなくストレスも溜まってきた時に、運良く仕事で地中海にやってくることができました。
 窓から地中海の藍色と、トップレスのプールが見えるリゾートホテルで、デレッと鼻の下を伸ばしたりせずに、こうしてホームページつくるも、いとジャパニーズアクアリストなり。

 でも、このページが面白くなるか面白くなくなるかは、やっぱり最初のノリが肝心でしょう?
 「ノリ」たったそれだけのために、本当はプールサイドとカジノにでもおぼれたいこの地中海の日々を費やそうと、待っていたのです。
 その気持ちだけ、わかってやって下さい。


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