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2004年1月
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●1月1日(木)
どちらさまもご健勝にて新年をお迎えのこととお慶び申しあげます。 去年今年貫く棒の如きものとして、例の掲示板で新年のご挨拶を申しあげてまいりました。
年末から年始にかけてのお休みは家にひきこもってホームページを更新するのにうってつけの時期なのですが、それにしてはなんだか遅々としております。とりあえず最新情報や番犬情報をご確認いただいて、本年もひきつづきご愛顧をたまわりますようお願い申しあげます。 |
●1月2日(金)
最近ではお役所批判サイトだと勘違いしていらっしゃる向きもあるようですが、名張人外境は天下御免の乱歩系サイトです。
それが証拠に年賀メールで乱歩に関する質問をお寄せくださった方がありました。頂戴したメールから質問の部分を引用いたします。
なんのなんの。年の始めのためしとて、乱歩系サイトさっそくばりばりと稼働いたします。 とりあえず画像をご覧いただくことにして、これが表紙、これが目次。いずれもオークションのページから無断転載したしろものですが、昭和24年に発行された「別冊娯楽世界」第一集《大衆花形傑作小説十一人選》という雑誌のものだそうです。 インターネットで「娯楽世界」を検索してみると、天下無双の「横溝正史エンサイクロペディア」のこのページで、昭和24年発行の「娯楽世界」二巻一号に横溝正史が「お高祖頭巾の女」という作品を発表していることが知られます。しかし不明にしてこれまで耳にしたこともない雑誌ではあり、発行所もまた不明です。 ともあれ「別冊娯楽世界」第一集、そのラインナップはと見てみると、吉屋信子、邦枝完二、竹田敏彦、野村胡堂、田村泰次郎、西川満、野口百介、鹿島孝二、それからなんと神田伯竜、三角寛と来て、さてどん尻に控えているのが江戸川乱歩の「地獄の饗宴」という寸法。 結論から申しあげますと、この「地獄の饗宴」は乱歩の旧作を改題して収録したものだと推測されます。 似たようなケースとして昭和27年、「花形倶楽部」という雑誌に「お勢登場」が「不倫の芝居」と改題されて掲載された例が確認されており、詳細は本サイト「人外境奇談」(このコンテンツも更新が滞っておるわけですが)第十一話「不倫の芝居 江戸川乱歩執筆年譜補遺(その四)」にまとめてありますので、お暇でしたらご覧ください。 とにかく乱歩が「地獄の饗宴」という小説を執筆した事実はないはずで、むろん代作ないしは偽作という可能性もないではないのですが、やはり旧作の改題と見るのがもっとも自然ではないかと思われます。 だとすれば、原題は何か。 「地獄の饗宴」というタイトルだけに基づいてごくいい加減に推測いたしますと、たぶん「踊る一寸法師」あたりだろうなと目星は簡単につくのですが、現物を見てみないことにはこれ以上のことは申しあげられません。 オークションのページでこの「別冊娯楽世界」を注文すればいいようなものなのですが、どうすればいいのか勝手がわからず手をこまねいてしまいました。まあ私は、こんなオークションの作法には通暁したくないなとも思っている次第なのですが。こんなこといってていいのかしらとも思う次第ではあるのですが。 |
●1月3日(土)
新年も三日目を迎えました。休養日といたします。それではまたあした。 |
●1月4日(日)
きのう会った知人から、「東さんが幻想掲示板に乱歩の著書目録のことを書いてくれてましたよ」と伝えられました。東さんというのはもちろん、編集者にしてアンソロジストの東雅夫さんのことですが、さっそく閲覧してみるとこんな具合で紹介していただいておりました。 「例によって、徹底したデータ調査と周到を極める索引類、検索に便利な二色刷りの本文レイアウトによって、さまざまなクロス・レファレンスが可能な乱歩研究必携ツールに仕上がっております」というのはたいへんありがたいお言葉で、さっそくお礼の投稿をと思ったのですが、二日酔いのせいか精神的水位がおおきに低下しており、「幻想的掲示板2」に投稿するだけの勇気が奮い起こせません。いやまいったな。ここでお礼を申しあげておきます。どうもありがとうございました。 思いついて、検索エンジン Google で「江戸川乱歩著書目録 名張市立図書館」を検索してみるとこんな具合で、鷲田小彌太さんの Web 日記「読書日日」を拝読してびっくり。「贈呈されたのか、なにも書かれてはいない」とありました。送付状を同封せずに『江戸川乱歩著書目録』をお送りしてしまったようです。いやまいったな。お正月が明けたら鷲田さんにメールでお詫びを申しあげることにいたします。 さあ、きょうもぼんやり休養しようっと。 |
●1月5日(月)
あっというまにお正月が終わってしまいました。何もできませんでした。たぶん2004年もまたあっというまに終わってしまい、何もできませんでしたと振り返ることになるのだろうと思います。いやまいったな実際。 |
●1月6日(火)
2日付伝言に記した「地獄の饗宴」の素性が判明しました。ある方からメールでお知らせいただきましたので、ご教示に深謝しながら関連部分を引用いたします。
地獄という言葉が使用されていますから「鏡地獄」かなと考えないでもなかったのですが、饗宴という言葉に引きずられて「踊る一寸法師」だろうと踏んでしまい、とんだ赤っ恥をかいてしまいました。まだまだ修行が足りません。 さて、名張市立図書館はきょう6日から平常どおり業務を行いますが、私はあすの夜に七草粥を食してようやく体調が平常どおりとなる見込みです。本日も軽く流して失礼いたします。 |
●1月7日(水)
新年も7日となりました。
例の掲示板に下記のとおり投稿してまいりました。
しかしほんとに七草粥ごときで日常モードに復帰できるのでしょうか。 |
●1月8日(木)
さーて、お正月気分から脱却して日常モードに復帰しました。 とはいえやってることにはたいして変わりがないみたいで、例の掲示板は本日こんな感じです。
さて、日常モードに復帰したんだから、去年一枚もかけなかった(というか、2日にメールで発注して6日に印刷屋さんから届けてもらった)年賀状、そろそろ書き始めようかな。 |
●1月9日(金)
新年早々なんだかばたばたしております。 例の掲示板はこうなっております。
それではまたあした。 |
●1月10日(土)
まず嬉しいお知らせを一件。 文源庫発行の月刊誌「遊歩人」1月号で、芦辺拓さんに名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック3『江戸川乱歩著書目録』をご紹介いただきました。 ただの紹介ではありません。「特集・2003年 厳選“この逸品”」にとりあげていただきました。ある意味去年のベストワンということだと勝手に解釈して、こいつは春からと大喜びしております。芦辺さんにはこの場でお礼を申しあげます。どうもありがとうございました。
例の掲示板には本日も守護神が降臨しました。
そういった次第ですから、左の人外告知板に第三回伊賀の蔵びらきクイズの告知を掲げました。乱歩ファンはクイズを解いて青蓮寺いちごをゲットしよう。 応募に際しては、「伊賀の蔵びらき楽しみにしてます」ですとか、「あんな名張のバカになんか負けないで。応援してまーす」ですとか、「名和さんのファンです。芭蕉さんの着ぐるみ姿はいつ見てもうっとりします」ですとか、ちょっとしたメッセージを添えていただくと当選確率が高くなるかもしれません。間違っても「いつも中さんにお世話になっております」などとはお書きになりませんように。 |
●1月11日(日)
乱歩原作のテレビドラマ「乱歩R」は乱歩ファンに喜びと不安を与えながらあす12日に放送が始まりますが、初回のみ午後10時30分からの放映となります。きのう「乱歩R」のスポットCMを見ていて気がつきましたのでお知らせする次第。二回目以降は午後10時からの放送です。 さて、新年も本日で十一日目となりましたが、年が明けても景気のいい話はいっこうに聞こえてまいりません。市制施行五十周年の輝かしかるべき年を迎えた名張市も、やっぱりぱっといたしません。 9日金曜には名張市長の新春記者会見が開かれたのですが、日刊紙地方版で報道されたのは市職員の削減という暗い話題だったりいたしました。 中日新聞オフィシャルサイトから伊東浩一記者の記事を引きましょう。
何が税金の無駄づかいだといって無能きわまりないお役人衆の人件費に勝る税金の無駄づかいはないのではないかと思われる次第で、私は昨年秋に上野市内の会場で伊賀学講座の講師を相務めましたおりにも、憲法を改正するより先に公務員制度を改正しなければこの国に未来はない、みたいなことを申しあげたのですが、よく考えてみたらば公務員制度を改正するより先に全国で自治体破綻が相次ぎそうな雲行きです。 ほんとに暗い話題ですな実際。 強いて明るい話題を探しますと、これも市長の年頭会見で正式にアナウンスされたことですが、豊島区と名張市が乱歩の縁で文化交流都市提携を結ぶことになり、3月31日の名張市制五十周年記念式典で調印式が行われます。 豊島区と名張市のゆかりは一昨年の「探偵講談、乱歩を読む。」池袋公演に始まるもので、文化交流都市提携なんてものが実現するのも探偵講談を公演してくださった旭堂南湖さんと南湖さんのことを教えてくださった芦辺拓さんのおかげであり、名張市もこのお二方にはそれなりのことをしなければならんだろうなと私は思うのですが、名張市役所のお役人衆はいったいどのようにお考えなのかな。 |
●1月12日(月)
地域雑誌「伊賀百筆」に「いい加減にしろ山猿ども」(仮題)と題した「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業批判を寄稿するべく、と申しましても一から原稿を書くわけではなく、これまでに事業事務局とやりとりしたメールやこの伝言板と例の掲示板に発表した文章などをコラージュして昨年6月から12月までの波瀾万丈のゆくたてを一本の記事にまとめるつもりでいるのですが、順を追ってコラージュしてみると6月と7月だけで百二十枚(こうした場合の一枚は四百字詰原稿用紙で一枚ということですが)を突破してしまいました。 これはいかん。二か月で百二十枚なら12月までの七か月で四百二十枚になる計算です。いくらなんでも長きに過ぎますし、それに「伊賀百筆」への寄稿には掲載料が必要で、規定には「投稿される方は、四百字詰原稿用紙一枚につき七〇〇円(但しワープロ原稿FD持込の場合は四百字詰に換算して一枚につき五〇〇円、写真は一枚につき一〇〇円)をご負担ください」とありますから、四百二十枚ならフロッピーディスクその他でテキストデータを提供しても二十一万円になってしまいます。 むろん私とて、名張市立図書館のカリスマとしての、あるいは伊賀地域を代表する知性としての、さらには三重県最後の良心としての社会的責務は重々弁えており、だからこそごみ大爆発の三重県と合併大分裂の伊賀七市町村が深い考えもなくなあなあのご町内感覚でくりひろげるなんちゃってイベント「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業に天誅とも呼ぶべき批判を加えている次第なのですが、それにしたって二十一万円も支払うのはさすがにあほらしく、当初はまあ百枚くらいの見当でいいかと考えておりましたので、かなり絞り込んで百枚すなわち掲載料五万円程度の線で抑えることにしたいと思います。 さーあ。天誅じゃ筆誅じゃ誅罰じゃ。天に代わりて二〇〇四伊賀びと委員会の不義を討つのじゃ。野呂昭彦知事の耳に思いきり雑音を叩き込んでやるのじゃ。「第13号の原稿締切りは平成16年1月31日到着分までとさせていただきます」そうじゃから、さっそく作業にかかるのじゃ。 |
●1月13日(火)
「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業をテーマとして地域雑誌「伊賀百筆」に寄稿する「いい加減にしろ山猿ども」(仮題)は、やはりかなり切り詰めないことにはとても百枚に収まらぬことが判明しました。 本筋には無縁なことながら話に彩りを添えるために盛り込むつもりだったエピソード、すなわち新宿は花園神社横のスナックで四十六歳子持ちバツイチのお姉さんに振られた話とか雨の京都で女子高生四人組と仲良くなった話とかは涙を呑んで割愛し、犬と散歩しながら練ったあれこれのネタもすべて泣く泣く捨て去って、ただただ事実関係の説明に追われて枚数を消化しております。とても芸人の書いた文章とは思えません。やれ困った。
例の掲示板ではこんなお願いをしてきました。
さあ天誅じゃ天誅じゃ。天誅組はきょうも行くのじゃ。 |
●1月14日(水)
「いい加減にしろ山猿ども」(仮題)は削っても削っても長くなります。人外境主人伝言録の記事を四百字詰原稿用紙のフォーマットに流し込んでみると毎日結構な分量の駄文をこの伝言板に書きつけてきたことがあらためて認識され、こんなことばかりやっておっていいのかと疑問に思いつつ例の掲示板ではこんな質問をしてまいりました。
天誅ってやつもなかなか大変みたいです。 |
●1月15日(木)
衝撃の(というほどでもありませんが)事実が判明いたしました。
まずは『新青年』研究会の谷口基さんからいただいたメール全文を、ご本人のご了解をいただいてご紹介申しあげます。
谷口さんのご指摘は「乱歩百物語」第十七話「疑問の戦死者」に関するもので、これは牧逸馬の「生きている戦死者」に基づいて執筆された作品に相違ないとのことなのですが、中相作先生はそんなことちっとも知りませんでした。まったく頼りにならぬ先生です。 そういえば、と思って手に取ったのが、昨年12月に出た光文社文庫『牧逸馬の世界怪奇実話』。島田荘司さんの編になる「世界怪奇実話」傑作選です。買ったままろくに眼も通していなかったのですが、ぱらぱらひもといてみると「生きている戦死者」が「ブダペストの大量女殺し──生きている戦死者」と改題されて収録されているのがわかりました。 あわてて走り読みしてみた結果、たしかに「生きている戦死者」は「疑問の戦死者」の元ネタであったにちがいないと了解されました。思いついてインターネットで検索してみたところ、毎度おなじみ「宮澤の探偵小説頁」のこのページで「生きている戦死者」の発表年が1930年、すなわち昭和5年であることも判明しました。 「疑問の戦死者」は「実話雑誌」の昭和6年6月号に掲載されていますから、年代的にも矛盾なく符合します。乱歩名義で発表された「疑問の戦死者」の代作者は「生きている戦死者」が掲載された「中央公論」を横に置き、せっせとペンを走らせていたのではないかと推測される次第です。といった事実は「乱歩百物語」に近く追記しておくことにいたします。 わざわざお知らせいただいた谷口さんにあらためてお礼を申しあげます。ちなみに附記しておきますと、『新青年』研究会の浜田雄介さんが2002年9月16日の日本経済新聞に発表された「誌面に薫る昭和モダン」、誌面のコピーをファクスでお送りくださった方があり、遅ればせながらきのう拝読いたしました。『新青年』研究会の軽やかにして粘り強いご活動に期待しております。 さて私はと申しますと、名張市立図書館のカリスマでありながら「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業の守護神でもあるという二面性を日々生きており、こうなったらいっそ伊賀盆地の両面宿儺の名をほしいままにしてやろうかとも愚考しているのですが、例の掲示板は本日こんな塩梅で。
さーて。何がさーてなんだかよくわかりませんが、とにかくさーて、といったところです。 |
●1月16日(金)
光文社文庫『牧逸馬の世界怪奇実話』に収められた「ローモン街の自殺ホテル」について記そうかと考えていたのですが、時間がなくなったのでやめときます。乱歩ファンはぜひお読みください。乱歩のある短篇とのちょっとした符合にお気づきになるはずで、その先は自由に妄想していただければと思います。 さて、きょうもきょうとて例の掲示板にてご挨拶。
さあお仕事お仕事。 |
●1月17日(土)
儂はいつまでこんなことをやっておるのであろうか、と思いながら本日も例の掲示板に世直しの行脚を試みました。ほとんど水戸のご老公みたいな毎日です。人生楽ばかり。
「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業、5月16日の開幕まであと四か月。 |
●1月18日(日)
日曜なので世直し行脚もお休みし、「いい加減にしろ山猿ども」(仮題)を仕上げにかかりたいところなのですが、原稿は切り詰めても切り詰めても長くなります。困ったものです。 何百枚になろうがそのまま寄稿すればいいではないかとおっしゃる方もおありでしょうが、なんとか百枚すなわち掲載料五万円程度に収めませんことには、それ以上の出費は莫迦らしいうえ長きに過ぎる原稿は雑誌全体のバランスから考えても好ましくないでしょう。 さーあ。困った困った。 |
●1月19日(月)
もういい。いいんだ。「いい加減にしろ山猿ども」(仮題)は二百枚書いてやる。やけになってしまいました。仔細は例の掲示板でどうぞ。
「伊賀百筆」編集兼発行人の北出楯夫さんにお願いして、「いい加減にしろ山猿ども」(仮題)の掲載料は分割払いにしてもらおうっと。 |
●1月20日(火)
昨夜第二回が放映されたテレビドラマ「乱歩R」、お愉しみいただいておりますでしょうか。あんまりお愉しみいただいてないかもしれません。
私は昨夜も早々に酔っ払い、いまだ番組をリアルタイムで視聴したことがないのですが、録画した第一回はビデオでちゃんと見ることを得ました。それもまあ、いささか酔っ払ってのことではあったのですが。 さてその感想はと申しますと、 ──哀れなる哉、イカルスが幾人も来ては落っこちる。 と、掲示板「人外境だより」に「乱歩R」第一回の感想をご投稿くださったアレクすてさんに対して捧げた箴言(梶井基次郎の小説から引っ張ってきたものですが)を再度掲げる次第です。 いやまあ乱歩という太陽にアプローチしたイカルスが何人墜落したところでどうってことはないのですが、どうってことあるのが第一回の録画ビデオです。なぜか番組途中で(終盤、椅子職人の武田鉄矢さんが悪の哲学を語り始めたあたりですが)録画が終わっており、番組の最後に画面に流れたはずの演出家や脚本家の名前が確認できませんでした。 「RAMPO Up-To-Date」に記録する必要がありますので、第一回のスタッフ名がおわかりの方はご教示いただければ幸甚です。ゆうべの第二回と同じなのかもしれませんが、とにかくお知らせいただきたく。それにしても、ゆうべはちゃんと録画できていたのかしら。 さて、例の掲示板は本日こうなりました。
しかし「RAMPO Up-To-Date」以外にもいろいろ更新が滞っておりまして、いやはや何と申しましょうか。 |
●1月21日(水)
きのうお願いいたしました「乱歩R」第一回制作スタッフの件、メールでご教示いただいた方があり、「RAMPO Up-To-Date」に記載することを得ました。 そのメールの件名が「逆人間椅子」となっていて、これは「人間椅子」を原作とした「乱歩R」の第一回において、椅子の内部に身を潜めた人間ではなくてそうした椅子に坐った人間の感覚に焦点が当てられていたことを意味しているのかとも推測される次第ですが、そういえば私もビデオを見ながら、これでは「人間椅子」じゃなくて「黒蜥蜴」じゃないかと思ったものでした。 そんなことはともかく、相も変わらずいろんな方のお世話になりながら、今年もひそひそ生きてゆこうと思っております。よろしくお願いいたします。 で、例の掲示板には飽きもせず足を運んでおりまして。
いやもうすっかり飽きてはいるのですが。 |
●1月22日(木)
昨日付読売新聞の都民版に乱歩関連の記事が掲載されておりました。紙面をファクスでお送りいただいた方があり、じつにどうもいろんな方のお世話になっているなとあらためて実感した次第ですが、一部引用しておきます。
しかしこれだけではあまりにも愛想というものがありませんから、読売新聞関係各位には大目に見ていただくことにして、ここだけの話もう四段落ほど。
ポイントはふたつ。ひとつは旧乱歩邸の住宅と土蔵が8月に一般公開されるということ。もうひとつは同時期に池袋の東武百貨店で乱歩展が開催されるということ。いずれもいつでしたか、ご遺族からうかがったお話としてこの伝言板でお知らせしたことですが、いよいよマスコミで報じられるようになりました。乱歩ファンは8月までは死ねません。 なんてこといってるあいだに石井輝男監督作品「盲獣 vs 一寸法師」のロードショー公開が決まりました。詳細は番犬情報でご覧ください。 なんてこといいながら「江戸川乱歩著書目録 SPECIAL THANKS」を増補いたしました。たくさんの方にご紹介いただいてじつにありがたいことだと思っております。ネットを検索してあちらこちらのサイトを覗いたりなんやかんやいたしました結果、本日の増補分は次のみなさんとなりました。 フク 北原尚彦 阿部崇 阿部弓子 E・キング 太田忠司 宮澤@探偵小説頁 鷲田小彌太 もぐらもち 石塚公昭 倉阪鬼一郎 佐藤健太 石井春生 須永朝彦 石原藤夫 東雅夫 芦辺拓(敬称略) どうもありがとうございます。私信の公開はご本人の許可をいただきましたが、インターネット上に発表されている文章などはすべて無断で引用させていただいております。大乱歩に免じてご海容ください。 |
●1月23日(金)
うっとり乱歩の話ばかりもしていられないのが三重県のつらいところです。例の掲示板には下記のようなことを投稿してまいりました。 それにしてもですね、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業関係者のあいだでは私のことが完全なヒール(悪役を意味するプロレス用語です。対義語はベビーフェイスと申します)として語られていると仄聞し、三重県政を正しい方向に導こうとしている人間のどこが悪役だばーか、と憤っている次第なのですが、これも守護神にして記録者のつらいところでしょうか。
「さる電子掲示板」とは「幻想的掲示板2」のことで、雑魚のととまじりがなんともお恥ずかしいかぎりなのですが、同掲示板で『江戸川乱歩著書目録』をご紹介いただいたお礼の意味もこめまして、左の人外告知板に「Rampomania のための乱歩本フェア」を掲載いたしました。どうぞご覧ください。ちゃんと流通に乗せることさえできていれば、名張市立図書館の金字塔『江戸川乱歩著書目録』もこのフェアで取り扱っていただけたはずなのですが、じつに残念至極なり。 |
●1月24日(土)
例の掲示板はこんな感じです。
あっちの掲示板にも投稿してまいりました。 毎日こんなことばかりやってていーんでしょーかー。 |
●1月25日(日) |
●1月26日(月)
きょうはどちらの掲示板にもお邪魔せず、もう2004年になったんだからと久方ぶりで「伊賀の蔵びらき事業紹介001」のページを更新し、2002年1月以来のあれこれを記録にまとめていたのですが、あ、あんなこともあった、あ、こんなこともあった、と愚かしき日々の回想に耽ってしまって時間が足りなくなりました。アップロードはあした以降、ということにいたします。 |
●1月27日(火)
「伊賀の蔵びらき事業紹介001」の更新を終えましたので、例の掲示板でお知らせしてきました。
本日付中日新聞(といっても当地の統合版ですから、実際にはきのうの夕刊に掲載されたのかもしれません)の「中部の文芸」で、「小説・評論」ご担当の清水信さんに『江戸川乱歩著書目録』をご紹介いただきました。 「編集・中相作、監修・平井隆太郎、協力六十数氏というスタッフに拍手を送りたい」とお書きいただきましたので、ご協力をたまわったすべてのみなさんにお知らせ申しあげ、あらためて謝意を表する次第です。 |
●1月28日(水)
寝過ごしました。大慌てで例の掲示板に投稿してきました。
大慌てで失礼いたします。 |
●1月29日(木)
いやー、とうとう芭蕉さんになってしまいました。掲示板「人外境だより」で岩堀さんからお知らせいただいた件なのですが。
版元の弘隆社から「彷書月刊」2月号をお送りいただきましたのでさっそく拝読したところ、私はいつのまにか芭蕉さんになっておりました。
どーだ「伊賀びと」諸君。恐れ入ったか参ったか。 「ホンの情報」に掲載された本多正一さんの「『江戸川乱歩著書目録』」から謹んで引用いたします。
「一人の芭蕉」って何? とお思いの素人衆のみなさんは、乱歩に「一人の芭蕉の問題」というエッセイがあることを知っておきましょう。 さあ一人の芭蕉さんが例の掲示板へ行ってこよう、と思ったけどきょうは時間がないからやめておこう。 |
●1月30日(金)
一人の芭蕉さんが例の掲示板へ行ってまいりました。
なんてこといいながら「江戸川乱歩著書目録 SPECIAL THANKS」、本日の増補分は次のみなさんとなりました。 大熊宏俊 平山雄一 南陀楼綾繁 こま 藤原編集室 櫻井清彦 本多正一 清水信(敬称略) どうもありがとうございました。 |
●1月31日(土)
1月26日付中日新聞の愛知県のほうの地方版に「小酒井不木の世界」展の記事が掲載されたようです。中日新聞オフィシャルサイトから一部引用しておきます。
小酒井美智子さんも八十歳におなりですか。律儀な方で、『江戸川乱歩著書目録』をお送りしたところ懇篤なお礼のお葉書を頂戴いたしました。「四月一日は不木没後七十五周年になります」とお書き添えいただいてあったのですが、そろそろ『江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』(仮題)のことでご挨拶にあがらなければなりません。
しかし肝心の何があれだもんなー、とか思いながら本日も例の掲示板へ世直し行脚に赴きました。
たぶん立てぬのであろうな。 |
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