曽爾・落合から大栂山-清水山-鎧岳 軟派縦走ハイク

昔、薮、多かった d(^^;

 その昔、曽爾の子連れハイキングで一度だけ、手痛い思いをさせられた山がある。青蓮寺川の落合からする、大栂山から清水山、鎧岳にかけての稜線だ。あのときは、この尾根が植林されて間がなく、イバラの薮で、子供達が泣き出してしまい、どうにもならなかった。それから苦節ン十年(ウソ)、下生えも、もう落ち着いたに違いない。 ...というのは、世迷い言だった。時代は変わる。なんと、清水山の北斜面100mほどを除き、薮なぞかき消すようになくなっていた。あまつさえ、植林は大きく育ち、尾根筋には林内を縫う作業道がしっかりつけられていた。さながら今浦島の気分だった。

(右:鎧頂上から曽爾の谷と紅ヶ岳、三国山)

 置車は、布引谷下林道の登谷にかかる橋のたもと。この奥、しばらく布引谷への林道はこの先100mくらいで、通行不能になる。
登谷沿いのコンクリート鋪装された急な林道を5分ばかり登ると、植林帯に入り、10分ほどで清水峠に出る。林道が伊賀見から登って来ている。
 ここから大栂山へは、この林道を終点まで行く。続く植林帯の踏み跡をたどると、10分ほどでコナラ林とヒノキの植林に囲まれた大栂山頂に着く。視界はほとんどないが、じつに静かだ。
落合下流から大栂山
置車地点から登谷の林道
清水峠はクルマで来れるのだ
 置車は、布引谷下林道の登谷にかかる橋のたもと。この奥、しばらく布引谷への林道はこの先100mくらいで、通行不能になる。
登谷沿いのコンクリート鋪装された急な林道を5分ばかり登ると、植林帯に入り、10分ほどで清水峠に出る。林道が伊賀見から登って来ている。
 ここから大栂山へは、この林道を終点まで行く。続く植林帯の踏み跡をたどると、10分ほどでコナラ林とヒノキの植林に囲まれた大栂山頂に着く。視界はほとんどないが、じつに静かだ。
静かな大栂山頂上
大栂山頂上付近から紅ヶ岳西面
春うららの清水山頂上で和む
 頂上から来た道を引返し、再び清水峠へ。峠からはなんと、植林作業用の狭い林道が造成されていて、昔のように厄介な薮はまったく見るかげもない。淡々と林道を行く。軽の4駆なら登って来れるのか、そこここにゴミや廃棄物が無造作に捨てられている。自分も含めたヒトの罪深さを味あわせてくれるのが悲しい。
 登りが急になると、作業道はプッツリ途切れ、清水山への急登になる。標高にして100m足らずのこの間だけが昔の薮道の面影を残している。
 清水山の頂上も視界はない。笹の上に座って熱い茶を飲む。清水山からは木の間ごしに、鎧岳が手にとるような近さだ。植林の尾根をしばらくゆくと、このあたりでは珍しく、自然林が一部残った気持ち良い尾根筋になる。と、思ったら、すぐに鎧岳のコルに出る。新宅前から来るハイキング道と出合う。鎧岳頂上の東面は薮が刈り払われ、曽爾の谷が氷河U字谷のように見おろせる。
 このまま兜岳へハイキング道をたどっても切ないので、峰坂峠から大滝谷の仕事道を布引谷上林道へ下り、置車地点へ戻る。周回所要時間は休憩込み、2時間40分くらいであった。('04.2.28歩く)

13.6 発--13.27 清水峠--13.40 大栂山--14.20-35 清水山--14.50 鎧岳--15.13 峰坂峠--15.43 置車帰着

清水-鎧間しばし自然林
鎧頂上から曽爾高原、岳の洞、三峰
(注) 大滝谷は主に左岸に仕事道がある。エアリアマップに滝記号のある部分は大きく巻いている。滝じたいは大滝と呼べるようなものではないが、いくつかの小滝が連続している。谷沿いに踏み込まない方が面倒がなくてよいだろう。

 また、この尾根の峰坂峠から清水山にかけて、布引谷側山腹に水平に踏み跡があるが、途中の沢でぷっつり途切れている。強引に登谷まで横断して行けないことはないが、急なルンゼ状の谷が2本ほど食い込んでいるので、岩の心得がないと苦しいだろう。薮も激しい。