桃の俣川 奥山川上流の谷-1
ゲダイ谷
のんびり谷歩きが楽しめるが....
大平谷入口の橋  どちらも良くにた谷。中央構造線北側の領家帯地質なので無理もない。当然、下津前谷左又にもよく似ていて、強いて言えば、中間部の傾斜がないことと、流域が多少短いことだけが違いだといえる。

左:奥山権現さんの駐車場から南隣の奥山谷を渡る
右:しばらく植林に囲まれた里山のような林道を奥へと進む

 というわけで、この二つの谷も、2.5万図とにらめっこしながら登らないと、どちらへ入ってしまうか保証のかぎりではない。(どちらへ入ってもよく似た印象なのだけれど....)
 奥山の権現さん下の駐車スペース、高見登山口が出発点。そのまま林道を行く。林道が切れると植林用の仕事道になるが、道は手入れがされることはあまりないようだ。踏み外さないように行くと、ゲダイ谷、セッショ谷の二股に出る。ここまで20分くらいだろう。どちらの谷もしばらく植林帯が続き、枯れた杉枝の散乱するいやな道だが、二次林になれば谷の中を歩くことができるようになる。

林道が終わると仕事道になるが最近手入れされたらしく大変歩きやすい

F1

 苔むしていて、夏場は暗い谷なので、やはり秋か春が遡行適期だ。
 下部は倒木が邪魔をして歩きにくいが、傾斜が出てくると、ようやく沢登りらしくなる。岩は脆いが流れの近くはフリクションも効くので困難は感じない。枯葉の落とし穴には要注意。

岩が乾いていたらよい雰囲気なのだが、苔むしていて今一つパッとしない。中央構造線上なので、岩もしっかりしていない。
 詰めは急になるので、行き詰まれば薮尾根に逃げる。薮漕ぎじたいは、下津前谷ほどは苦しくはなく、割合すんなりと自然林の縦走路へ飛び出す。
北尾根分岐へは縦走路を右(西)へ。右又10分弱。左又20分弱ほど。

左:詰めで冬枯れの明るい尾根に出ると、かすかなふみ後があった

右:稜線に出て高見山へ向かってしばらく行くと北尾根分岐へ出る(トクマ山〜三峰山方面を振り返る)

 単調な道を北尾根経由奥山権現の駐車場へ下る。

 隣のセッショ谷へ

所要時間:駐車場から縦走路まで2時間弱