ぐるりと高見山散歩


 高見山北西尾根の登山口、中垣内から高見山の北西面をはじめてしげしげと眺めたのは、初雪が積もったばかりの時期だった。大平谷、下津前谷という二つの谷が視界に入る。

 初見参にしては、いろいろ時期が悪かった。私事だけれど、しばらく体調を崩していて、ようやく山に行けるようになったばかりでもあった。装備忘れのこともあって、麓から雪の頂上を見上げた時悪い予感がした。今日はうまくいかない気がする....

 結論から言うと、その予感は当たっていた。マーフィーの法則にあるとおりだった。
 4時間後、雪で足元の定かでない大平谷の滝の捲きの途中で、私は撤退を決めていた。

 ...雪が消えたら本腰いれなアカンなもう一人相棒がいるし、ロープもいるわい

ご注意:一般登山道以外は基礎的な登山技術を習得されている方を対象に記述しています。ハイキングコースの紹介ではありませんので、くれぐれもご注意ください。また地域水系の環境保全には万全な配慮が必要です)


北面 大平谷F4まで
ルート取りによってはロープが必要になる
大平谷F4〜本流
よほどのモノ好き以外には危険でおすすめできない
大平谷F4〜左ルンゼ
短いが快適なルンゼ状滝が続く
大平谷F3上〜右支流
暗くて急な涸れ滝が続く。夏は立ち入らない方が...
北面 下津前谷左又
頂上へ直接突き上げる。最後の急な笹薮がなければね
桃の俣川奥山谷上流の谷
ゲダイ谷とセッショ谷。下津前谷に良く似ている