下津前谷
この谷も、夏場に入るのはやめたほうがよろしいか、と...(^^;
大平谷入口の橋  高見山の頂上に直接突き上げている谷。下部で右に支流を分けているが、こちらの詰めは頂上のかなり西側になるので興味が湧かない。
 起点は平野の集落の北端、料理旅館の脇を下り、平野川にかかる橋を渡る林道から。ログハウスなど散在していて分かりにくい道ではあるが、すぐに谷は狭くなり、林道は谷の水流を直接渡る。クルマを洗うには便利だが、ヤワな四輪駆動では脱出できるか怪しいものだ。
 植林に囲まれた荒れた林道を行く。林道が尽きると仕事道を拾いながら、支流がわかれるたびに左をとって進む。

下津前谷の荒れた林道をしばらく行く。前方に高見のピークが遠い

 暗い植林帯から二次林に囲まれるようになると、ようやく谷は落ち着きを見せはじめる。秋の紅葉もそれなりのものだ。

林道の終点で誰かが怒ってる。気持ちよく眠っているのを起こしてしまったのか

F1

 大平谷のように悪場といえる部分はなく、小滝がいくつかあるが、問題はない。苔むした静かな谷。

右:小滝。左手を簡単に越えられる

左:苔のついた小滝を見下ろす。問題なく直登できる

右:なおもいくつか小滝があるが、気持ちよく辿ることができる

 源流近くになるとやや傾斜が増してくるが、ガレた水流沿いにどんどん詰める。
 直進が困難になれば、適当に右手の尾根へ取り付くとやがて笹尾根となる。

 初冬とはいえ、谷の中からは全く展望がなかったが、尾根へ上がると今までのコースが手に取るように見えた。笹薮の丈は低いが傾斜があるのでやけに苦しい登りだ。ここも夏は避けたいところ

 笹をつかんでひたすら尾根を登れば、頂上の社が見える。見えてからも苦しい登りだが、頂上へ直接登りつけるルートというのはやはりいいものだ。
このルートは地図をよく見ていれば間違うことはないだろう。暑い間は谷が暗く陰気で、おすすめできないが、秋になれば明るい谷になる。

ようやく頂上が見える。見えてからもしんどい! お社の裏手でトイレせんといてね!

所要時間:平野から頂上まで2.5時間