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2007年1月下旬
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21日 ▼便器の工事はじまります ▼江戸川乱歩と日本探偵作家クラブの賑やかな酒宴
22日 ▼まだまだ出てくる ▼田村隆一ミステリーの料理事典 23日 ▼「名張まちなかナビ」は本日発行です ▼江戸川乱歩が描いた幻影の銀座 24日 ▼はっきりいって大好評です ▼【伊賀】 乱歩の視点でまち散策して 25日 ▼さて先生のおうちでは ▼絵がコワくて触れない講談社版江戸川乱歩 26日 ▼先生のお言葉 ▼仮面の恐怖王 27日 ▼先生は落ち着かない ▼日本のミステリー史と、「本格」発想の意義 29日 ▼便器が部屋にやってきた ▼江戸川乱歩 30日 ▼高校生がやってるお店めでたく開店 ▼名張まちなかナビ 31日 ▼総会資料をいまごろ見てみた ▼解説 |
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連絡というのはたてつづけに舞い込むもののようで、名張まちなか再生委員会のあと今度は大工さんからの連絡が入りました。去年のうちに終わっている予定だったのに延び延びになっていた便器設置工事、あしたスタートだそうです。なんか急な話である。 現在の状況はこんなぐあいで── これが書斎に隣接する元暗室の内部です。この整理棚だの段ボール箱だのが置いてあるところに便器が据えつけられることになります。 さあお片づけしなくっちゃ。
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まいった。お片づけしていたらいままで陰になって見えなかったところからまたコピーの山が(山といってしまってはおおげさですが)出てきました。「探偵倶楽部」に掲載された乱歩の随筆のコピーとか、「話の特集」の乱歩特集のコピーとか、東宝ミュージカル「パノラマ島奇談」パンフレットのコピーとか、珍しいところでは桝田医院第二病棟に建つ江戸川乱歩生誕地碑に刻まれた「幻影城」という文字の拓本のコピーとか、それからまたあんな人こんな人によるさまざまな乱歩文献のコピーとか。 いやほんとまいったなあ。茫然としてしまう。
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三重県立名張高等学校の「名張まちなかナビ」はいよいよ本日、おかげさまでどーんと発行日を迎えました。これがそれ。 名張高校のオフィシャルサイトでは動きのある画像で表裏両面をごらんいただけます。アクセスしてみてくださいな。 「名張まちなかナビ」は A4サイズ三つ折りで三千部を発行。名張市内ではまず市役所一階ロビーに五十部ほど置いてもらうべく、きのう市役所四階の総務部管財室にお邪魔してその旨お願いしてまいりました。そのほか関連がありそうなセクションをまわってご注文を承ってまいりましたところ、企画財政部総合企画政策室、生活環境部まちづくり推進室、産業部商工観光室、都市環境部市街地整備推進室からご要望をたまわりましたので、それぞれ十部ないしは二十部をお持ちすることになっております。 あとまた本屋さんではブックスアルデの本店と近鉄店とリバーナ店、さらには別所書店のカウンターでも配付していただくよう、きのうブックスアルデ本店と別所書店の店長さんにお願いしてご快諾をいただいてまいりました。 そのほか本日の授業で名張まちなかを生徒とともにうろうろし、乱歩関連商品を販売していらっしゃる商店や伊賀まちかど博物館などに置いてもらってくることにしております。 あとはえーっと、市内十四の公民館でも配付できるよう手配中です。 もうひとつ忘れてはいけないのがありました。1月29日から31日まで松崎町のギャラリー楽で名張高校の生徒がオープンする「高校生がやってるお店〜どろっぷ〜」でも、ご希望の方は「名張まちなかナビ」をお持ち帰りいただけます。アンケート用紙に記入するためのテーブルに置いてもらうことになっております。ちなみにこの店はベンチャー企業論を受講する二年生十二人が去年の春から準備を進めて堂々の出店。お近くの方はぜひお立ち寄りください。名張高校のサイトの案内ページはこちらになっております。 それにしてもなんか知らんが忙しい。ていうかずいぶんとローカル色豊かな話題で恐縮しております。本日はこのへんで。 さあ2006年度最後の授業に行ってこよう。
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おかげさまで三重県立名張高等学校の「名張まちなかナビ」、はっきりいって大好評です。おなじまちなかでもいつまでたってもなにも決められない名張まちなか再生委員会とはえらいちがいだ、と口の悪いことをおっしゃる市民の方もいらっしゃいました。 きのうの授業で手分けしてあっちこっち配ってまわったのですけれど、17日から21日にかけて日刊各紙地方版でタイミングよく報道していただいたおかげで、「あ。新聞で見ました」というまちなかの人の声が多く聞かれました。 そうかと思うときのうの授業の取材に駆けつけてくださった地元メディアもあり、こんなあんばいで報じていただきました。 この記事ではサブタイトルまで記載されており、ああそっちのほうがいいなと気がつきましたので、当サイトでもこれからは「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」と記すことにいたします。 動画のニュースはこちらです。 しかし授業時間内にはとてもまわりきれず、しかたありませんから私ひとりで夕方までかけて配布ポイントを踏破してまいりました。踏破ったって自動車でですけど。 配布ポイントは次のとおりです。
名張市内の公民館は全館に置いてもらうことになっておりますが、きのうの時点では名張公民館と国津公民館のみ。あとはおいおいということになります。文人ゆかりの館清風亭、休処おきつも、御菓子司さわ田はきのうお休みでしたので、本日またまわってみなければ。 「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」は名張高校でもお渡ししております。
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「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」の配布ポイント、きのうもまわってまいりました。休処おきつもはまたしてもお休みだったのですが(だから休処なのか)、それ以外のところにはすべて置いていただくことができました。ただし公民館の割り当て分は中央公民館に一括して運び込み、あとは公民館同士の連携プレーでそれぞれの地域の公民館にもってってもらうようにお願いしてありますので、まだ届いていない館もあるかもしれません。
以上、「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」の配布ポイントです。 もう少しこの話題をつづけることにして、本日は日刊各紙に掲載された生徒たちのコメントをご紹介。 まず1月17日付産経新聞。
同日付毎日新聞。
1月18日付中日新聞。
1月20日付朝日新聞。
1月21日付読売新聞。
みんなしっかり答えていて、先生はなんだか晴れがましい。 さてその先生のおうちでは便所の工事がいよいよ急ピッチです。先生の住まいいたします草深い在所もようやく公共下水道の恩恵に浴することになり、先生のおうちの便所はこれまでは簡易水洗、つまり水で流したあとは地中に埋設したタンクに溜めておき、タンクがいっぱいになりかけたらバキュームカーのお世話になる形式のものだったのですが、これを本物の水洗式トイレに入れ替える必要が生じたという寸法です。きょうはいよいよ一階玄関横便所の便器を壊す作業がはじまるとのことで、先生のおうちのお庭にはきのう屋外イベントなんかで臨時に設置される仮設トイレが据えつけられ、先生はきのうの夜からそこで用を足しております。そして一階の工事が終了したらば今度は先生の書斎の横の元暗室に便器を新設する段取りになっておりますので、先生はそのあいだ作業の邪魔にならないようにどこかに行ってなければならないのかもしれません。 ──ぼーくの便器はぴーかぴかッ。 とかなんとか夢見るように歌いながら。
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あーふらふらする。二日酔いだばーか。まあ毎日が二日酔いっちゃ二日酔いなんですけど、けさはまたきついなあ。 きのうのつづきということにして、日刊各紙に掲載された「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」の記事には私のコメントが登場しているものもありますので、その先生のお言葉をひろってお茶を濁すことにいたします。 まず1月20日付朝日新聞。
21日付読売新聞。
なーんか先生よりも生徒のほうがしっかりしたこといってんじゃねーの、と先生は思うぞ。
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いまやすっかり閉塞感にとざされてしまった観のある名張まちなかに不意に射し込んできた明るい陽光のような「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」の話題はまだいくらでもつづけられるのですが、2006年度の授業を無事に終えた先生は高校生たちに別れを告げて名張まちなか再生プランというインチキに対峙しなければなりません。 いやもうじつはどうだっていいのですけれど、先日もお知らせしましたとおり2月1日に名張市役所で開かれる名張まちなか再生委員会の桝田医院第二病棟検討会議に顔を出すことにいたしましたので、ならばどうしたってあのインチキなプランそのものに正対することになるわけです。それだものですからそれに先がけてつくっておりますいわゆるまとめサイトみたいなページであるところの「名張まちなか再生プランの真実、ていうかインチキ」、けさは2005年の7月1日に先生がはじめて名張まちなか再生委員会の事務局を訪れるまでを書き加えました。 それはそれとして先生のおうちではあいかわらず便所の工事が進行中で、先生はなんだか落ち着きません。結構たいへんな工事のようで、むろん先生が工事するわけではないのですが、お部屋のお片づけその他に手を取られますのでとりあえずあした一日、勝手ながらこの伝言もお休みすることにいたします。 お休みといえば「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」配布ポイントのひとつ、休処おきつもはいつ訪ねてもまさしく休みつづき。ご入手にはほかのポイントをご利用ください。
以上、「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」の配布ポイントでした。
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じゃーん。おかげさまで書斎横の元暗室に便器を設置する工事が終了いたしました。 これが1月21日に掲載いたしましたビフォアの写真。 そしてこれがアフターだ。じゃーん。 ぼーくの便器はぴーかぴかッ。 まだ洗面台(と呼べるほど大きくはなく、せいぜい手が洗える程度のものなのですが)の設置が済んでおらず、完全に竣工というわけではないのですけれど、この新しい便器でもう用だって足せるんだもん。そんでもって男の風上にも置けないやつらだと思っていたウエスタンスタイルの便器に腰かけておしっこをする男、なんてものになりさがってしまったんだもん。 そうかと思うと名張まちなか再生プランの件、名張まちなか再生委員会事務局から1月26日付の文書が郵送で届きました。標題は「第1回乱歩関連施設整備事業検討委員会(仮称)の開催について」。それにしてもこの委員会はほんとに「仮称」という言葉がお好きなようです。 要件を抜き書きしておきましょう。
江戸川乱歩生誕地碑の建つ桝田医院第二病棟が名張市に寄贈されたのは2004年11月、名張まちなか再生委員会が発足したのは2005年6月、そして2007年の2月になってようやく乱歩関連施設整備事業検討委員会とやらがはじめて開催される運びになったというのですから、この一事だけをとっても名張まちなか再生委員会の無能力は誰にも否定のできないところでしょう。 ここで確認いたしておきますと、こんなのは以前からしつこく記しておりますことなれど、名張まちなか再生委員会による桝田医院第二病棟整備計画の検討は無効である、どうしてあのばかどもは名張まちなか再生プランにひとことも記されていない桝田医院第二病棟の整備のことを勝手に検討しておるのか、いやいや検討する能力など全然ないからこの期におよんで第一回乱歩関連施設整備事業検討委員会(仮称)などというものを開いているていたらくなのであって、名張まちなか再生委員会なんてうすらばかばかりなんだからもう解散してしまえというのだ、解散して最初っから出直せ、それができないというのであればこれは完全に行政と一部住民との癒着と呼ぶしかない事態である、いつまでたってもなーんにも決められない委員会をどうしてちんたらちんたら存続させつづけるのか、裏になにかあるのか、私利私欲まみれでプランに一枚噛んできて無能なくせに面子がどうの体面がこうのとそういうことばかりにこだわってぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ大騒ぎして話を前に進めようとしないやつ、そんなやつがいるのかどうかおれは知らん、いっさい知らんがそんなやつがいるのかもしれんなとかどうやら裏になにかあるらしいなとか、いまや市民からそんなふうに疑われてもしかたのない事態にまで立ちいたっておるのである、とにかくばかは切ってしまえ、プランは白紙に戻してしまえ、まともな人間が集中して考えたら新しいプランなんて一か月もあれば余裕でまとめられるだろうが、とはいえ名張市は財政難、金がねーんだよ金が、職員の退職金さえまともに払えないから借金するしかありませんみたいなとこまで来ちまってるじゃねーか、あんなばかと呼ぶしかない無能力職員どものためにわざわざ借金して退職金を支払ってやるというのである、泥棒に追銭とはこのことか、ちょっとちがうか、とにかく知恵もない金もないというのが名張市の実情なのであるからして、桝田医院第二病棟にはこんな碑でもつくって建てておけというのだばかども。 以上が私の結論なのであって、いまさら検討だの協議だのにタッチする気はさらさらないのですけれど、話くらいは聴いてやらんでもないと以前から公言してはおりましたので、とりあえず2月1日には名張市役所にお邪魔して第一回乱歩関連施設整備事業検討委員会(仮称)とやらに顔を出してまいります。 しかし2月に入る前、きょう1月29日から31日までの三日間、名張市松崎町に三重県立名張高等学校の生徒による「高校生がやってるお店〜どろっぷ〜」がオープンいたしますので、お近くの方はどうぞお運びくださいな。名張高校オフィシャルサイトの案内ページはこちらです。 店内には「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」も用意してご来店をお待ちしております。
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三重県立名張高等学校で「ベンチャー企業論」を学ぶ二年生十二人が去年の春から準備を進めてきた「高校生がやってるお店〜どろっぷ〜」がきのうオープンいたしました。場所は名張市松崎町のギャラリー楽。名張高校オフィシャルサイトの案内ページでご確認ください。 私は開店前に飛び込んで「名張まちなかナビ──ナビゲーターは江戸川乱歩 o(^∇^)o」を配布するためのセッティングを担当。こんな感じに仕上げてまいりました。画像をクリックすると大きな画像が開きます。 日刊各紙に掲載していただいた記事をそこらにあった段ボールに貼りつけて持ち込んだのですが、所定の位置に立てかけると店の外からガラス越しに段ボールの裏が見えてしまう。段ボールというのはもとをたどれば便器が入っていた箱の切れっ端ですから、裏にはシャワートイレなんとかかんとかみたいな文字が印刷されている。こりゃなんか不細工だなといささか困惑していたらそばにいた女子生徒が、 「裏にチラシを貼りましょう」 と提案してくれ、これがまたえらく気働きのある女の子で、上の写真の下のほうに覗いている「高校生がやってるお店〜どろっぷ〜」のチラシを四枚、段ボールの裏に両面テープで器用に貼りつけてくれました。段ボールのむこうに白くはみ出して見えるのがいわゆるチラシの裏ということになります。 彼女の作業を見守っているだけでセッティングが終わってしまいましたので、あとは開店まで暇つぶし。店から外に出て誰にともなく、 「いくら開店してもこれだけ人通りがないのではなあ」 とかなんとかぼやいていると店の隣のお宅のご主人、もう七十年配の方だったのですが、わざわざ近づいてきてくれまして、昔はあそこに洋服屋がありここには肉屋があり、と町の説明をはじめてくれました。だから日常の買い回り品はすべてこの松崎町の町内で手に入ったのだが、いまやみんな廃業してしまって店にはシャッターが降りている、町の商店会というのもかたちだけ残っているのだが通りに立つ街路灯の保守を担当しているばかり、昼日中なのに人も自動車もまったく通らないという時間帯さえ少なからずあって、この町はもうさびれきってしまってなあ、などといろいろ教えていただきました。 えらいもので NHK の津放送局から駆けつけてくれた取材クルーの姿も見え、お訊きしてみると放送はきょう30日、総合テレビ(津局発)の「ほっとイブニングみえ」という番組。午後6時30分から7時までのあいだに「ぐるっとみえ」のコーナーで「名張高校の起業体験」と題して「高校生がやってるお店〜どろっぷ〜」が紹介されます。視聴可能地域にお住まいの方はどうぞごらんください。 そうこうしているうち店の前には開店前から行列ができました。行列ったって妙齢のご婦人がおふたりだけだったのですが、たまたま横に立っていらっしゃった NHK 津放送局の男性アナウンサーの方と立ち話。私はもうテレビは NHK しか見ないんです、とかおっしゃってなるほど津放送局の男性アナの名前なんてのもすらすら出てくる。私は横から、 「そしたらおおみそかには紅白歌合戦ごらんになりましたか。DJ OZMA たらゆうのがえらいことやらかしたみたいですけど」 横からアナウンサーの方の大笑いが聞こえてくるのですが、しかしその妙齢のご婦人は、 「ああ、あれ、NHK に苦情がいっぱい来たそうやけど、私は平気でした。あんなんちょっとも気になりません」 と平然たるもので、やがて開店時間。店内では高校生たちが円陣を組んでなにやら叫び、店を開けるとご婦人おふたりのほか名張高校の生徒たちも三三五五やってきて、私は店内風景をカメラに収めてから帰途につきました。 それにしても人通りのない松崎町の通りに立って地元の方のおはなしをお聞きしておりますと、地域住民自身が名張まちなかの再生なんて言葉をまったく信用していないという事実を身にしみて理解することができます。細川邸を歴史資料館になどというインチキなプランをでっちあげ、これでまちなかの再生が進むのだなどと本気で考えていた人間がいたのだとしたらばかというしかないでしょう。いやもうプランの関係者なんてみんなばかなのであると断定してしまって差し支えはないのですけれど。 そうしたばかの歩みを跡づける「名張まちなか再生プランの真実、ていうかインチキ」、本日はなんとか2005年が終わるまでを書き加えました。ひとつには名張まちなか再生プランの問題を整理し、ひとつには問題を記録し、そうすることで二度とこんなインチキがまかり通らぬようにとの警鐘の意味をこめつつも、さらにひとつには2月1日に開催される名張まちなか再生委員会の第一回乱歩関連施設整備事業検討委員会(仮称)とやらの参考資料ともいたすべく、ふうふういいながら「名張まちなか再生プランの真実、ていうかインチキ」をつくっているのですけれど、かりに後世の人間がこのページを読んだとしたら、たとえば2005年の7月には名張市は軽く発狂していたのではないかとの疑いを抱くかもしれません。 すなわち、名張市の市民公益活動実践事業のひとつとして市民団体「写したくなる町名張をつくる会」が細川邸の裏にスフィンクスとピラミッドの絵を掲げたのが2005年の7月なら、名張市観光協会の「なばり夏の観光キャンペーン」の一環として怪人二十面相に扮した名張市議会議員二十人が大阪・道頓堀に立ったのも2005年の7月。そして名張まちなか再生委員会歴史拠点整備プロジェクトの第二回会合が名張市役所で開かれ、 「現段階では乱歩に関して外部の人間の話を聴く考えはない」 との結論が出されたのも2005年7月のことでした。 その外部の人間が名張まちなか再生委員会の第一回乱歩関連施設整備事業検討委員会(仮称)とやらにお招きをいただいたのですから、いやもうなんだか隔世の感、ていうかほとんど意味不明。いったいどんなことになってしまうのか、私には予想もつきません。
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1月もきょうでおしまい、あす2月1日には名張まちなか再生委員会の第一回乱歩関連施設整備事業検討委員会(仮称)とやらが開かれるというのに、その参考資料となるべきページ「名張まちなか再生プランの真実、ていうかインチキ」がまだ完成しておりません。ひいひい。しかたありませんから未完成のまま提出することにして、下に掲げておきますから関係各位はプリントアウトしてご持参いただければ幸甚です。 参考資料一点目、「僕のパブリックコメント」(pdf)。 参考資料二点目、「名張まちなか再生プランの真実、ていうかインチキ」。 しかし関係各位といったっていったいどなたにお集まりいただけるのか、私にはさっぱりわからないのですけれど、「名張まちなか再生プランの真実、ていうかインチキ」に2006年のあれこれを書き加えている最中、名張市のオフィシャルサイトに「平成18年度名張まちなか再生委員会総会資料」(pdf)が掲載されているのを発見いたしましたので、必要と思われる名簿などのデータを「名張まちなか再生プランの真実、ていうかインチキ」に引いておきました。一部をこちらにも転載してみましょう。 まず2006年度役員の名簿がこちら。
あれ? おっかしいなあ。名張まちなか再生委員会に参与なんて役職は存在しなかったはずなのだが、と思って「平成18年度名張まちなか再生委員会総会資料」(pdf)をよく読んでみると、「規約改正(案)について」でこんな条項が追加されていることがわかりました。
つまり参与というのは2006年度総会で新たに設けられた役職であるらしい。ちなみに総会は昨年6月18日の開催。 しかしそれでもなんか変。どうして参与が必要なのか。参与五人のお名前を拝見いたしますに、おひとりは名張まちなか再生委員会の2005年度委員長、残る四人の方は名張旧町地区にゆかりの深い市議会議員の先生方ではありませんか。厳密にいえばうちおひとりは昨年8月の改選を機に引退なさいましたので参与の職からも身を引かれたのでしょうけど、とにかく市議会議員の先生たちが一枚噛んでいらっしゃる。 いや知らなんだ知らなんだ。私はもう名張まちなか再生委員会に対してはばーか、好きにしろとしか思っておりませんでしたので昨年6月の総会にも興味がなく、名張市のオフィシャルサイトで総会資料を閲覧してみようとも考えませんでした。それにだいたい名張まちなか再生委員会というのは徹底した隠蔽体質を誇る密室至上主義委員会。その点ではまだ名張まちなか再生プランを策定した名張地区既成市街地再生計画策定委員会のほうが、おなじくインチキ委員会であったとはいえ「名張地区既成市街地再生計画策定委員会等の経過」だの「まちなか再生プランの素案策定に係るワークショップの検討経過」(pdf)だのを公開しておりましたから一日の長があった。名張まちなか再生委員会と来た日にはまるで悪事を働くときのごとく水も漏らさぬ秘密主義でここまで来てしまった秘密結社みたいな組織なのですから、総会の資料が公開されているなどというのは私には思いもおよばぬことであった。 しかしどうしてだ。どうして名張市議会議員の先生方に一枚噛んでいただかなければならんのだ。うーむ。どうもようわからん。しかしそれにしてもである。市議会議員の先生方に参与になっていただいて、つまりは強い味方に加わっていただいて、それでなおかつなーんにも決められないというのだから、名張まちなか再生委員会はいったいなにをやっておったのかという話になる。参与ってのはどんなお仕事してくれたんだよという話になる。 まあいいや。あした確認してみましょう。参与というのはなにをするための役職なのか。参与なる役職を追加したのは委員会側の意向なのか、それとも外部からの働きかけによるものなのか。参与五人は昨年6月以来この委員会に具体的にどんな関与をしてきたのか。参与はなんらかの報酬を手にすることになっているのか。いやもうあれだ。名張まちなか再生委員会はこれまでどれだけの会合を開いて協議検討を重ねてきたのか。密室のなかでどんなことが話し合われてきたのか。そんなことまであしたお訊きしてくることにしようっと。 もちろんあした開かれるのは第一回乱歩関連施設整備事業検討委員会(仮称)なんですから、参与やこれまでの経過は関係がない、そんな質問には答えられない、なんてことになるのかもしれませんけどあーこれこれ名張まちなか再生委員会のあほのみなさんや、おまえらはそんなこといって隠蔽体質に凝りかたまってるからいけないのだ。市民のみなさんから疑惑と不審の眼で見られてしまうのだ。しかもいまやおまえらには市議会議員まで加わっておるというではないか。市議会議員に疑惑と不審の眼を向けていらっしゃる市民のみなさんも少なからず存在しておるのであるからして、これで名張まちなか再生委員会は疑惑と不審の不二家洋菓子チェーンやー、なんてわけのわかんないこといわれたらどうすんの。よく考えてごらんなさい。 お次は歴史拠点整備プロジェクトの名簿をごらんいただきましょう。
天下御免のムラ社会。さのよいよい。 どことなくインチキっぽい NPO も設立されるんだか設立されたんだか。総会資料には「(仮称)NPO なばり実行委員会設立趣旨書」というのもありましたので、ご参考までにその設立発起人名簿をどうぞ。
以上、名張市オフィシャルサイトの「平成18年度名張まちなか再生委員会総会資料」(pdf)にもとづいてお知らせいたしました。 ついでにお知らせしておきますと、総会資料の「平成17年度事業経過報告」によれば、歴史拠点プロジェクトの「H16年度〜H17年度実績」は「約1千9百万円」であったそうです。この数字がなにを意味しているのかは理解しにくいのですが、普通に判断すれば2004年度から2005年度にかけて千九百万円の予算をつかったということなのでしょうか。なーんにも決められなかったみなさんがいったいなにに税金をつかってくれたのかな。 さらに「平成18年度事業計画(案)について」には、歴史拠点整備プロジェクトの「概算予算枠」は「(仮)初瀬ものがたり交流館整備事業」が約六千万円、「(仮)乱歩文学館整備」が約千七百万円とあります。2006年度にはこれらふたつの整備事業で七千七百万円がつかわれるということなのですが、いったいなににつかってくれたのかな。私にはさっぱりわかんない。さのよいよい。
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