近くに「壇-だん-」というおもしろい地名の村が今もありますが、道観長者が、そこへりっぱな弁天様のお堂を建てて、長い橋を 作りその上にお餅をしき並べました。
 なにしろお餅を何百俵もついて固めた橋のことですから、人々はこれを見てたまげてしまい
「うーん。たいへんよーけな餅やして。」と、ぎょうてんしてしまいました。
お正月でさえ、まんぞくにお餅を食べられない貧しい村人の目には、正気の沙汰と思えないのでした。
 -伝説-
道観長者
「お水取り」が終われば、関西に春が来る
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文 :福地龍夫
絵 :奥 和弘
協力:そみの会