やがて、長者も業病にとりつかれました。業病というのは体がくさる病気であったそうな。
 遠い都から名医を招くやら、唐(中国)・天竺(インド)から伝わった高い薬を買うやらできる限りのてをつくしました。
 けれども、いっこうに治らず、ますます重くなるばかりです。
 そのため、お上より、村から出ていくよう命じられて、人里はなれた香落渓の八幡山に移り住むようになりました。その後は「八幡長者」とも呼ばれました。
 -伝説-
道観長者
「お水取り」が終われば、関西に春が来る
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文 :福地龍夫
絵 :奥 和弘
協力:そみの会