黄金の力だけではどうしても治らない。さしもの強情な道観も、今までの自分の罪深い数々のことを反省しはじめ、今は神や仏のお力におすがりするよりほかに仕方ないとさとりました。
 心のうちを奥方や娘の「時姫」に話しますと、
「父上が人々のネタミやウラミに気付かれ、心から神や仏をあがめられるのは嬉しいことです。」と、賛成し、そばにいた末っ子の小太郎もうなずきました。
 -伝説-
道観長者
「お水取り」が終われば、関西に春が来る
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文 :福地龍夫
絵 :奥 和弘
協力:そみの会