NPOなど:中村 元のまちづくり道楽 2002年4月
どうしてだか、まちづくりが好きです。 まちづくりと大見得切って言うのは、実はちょっと気が引けるのだけど、社会を構成している"ひとり"として、とにかく責任があるのだと勝手に思っている。 まちづくりって、マジでやるとけっこう苦しいし、時間もお金も食うし、ちょっと有名になると次から次へとなんか頼まれるし、陰じゃどっかで嫌われたりもするし、まあとっても大変ではあるのだけど、それがワクワクするしドキドキするし、ボクの人生を満足させるには、お金や名誉よりもはるかに価値のあるものなんですよ。 これはもう、"道楽"としかいいようがない世界ですね。 そして、そんな道楽仲間といる時間は、世代を越えてとても楽しい時間です。 それと、もう一つ、ふるさと創生1億円っていうのがあったでしょう。あのときに、すごくショックを受けた。 だって、「中央集権はダメだ、地方分権を!」と、口々におっしゃっていた全国の首長さんたちが、たった1億円の使い方を決められずに、右往左往したんだから。 参ったな、今の行政だけじゃ地方分権なんてとてもおぼつかないんだ。と実感して、自分ができることはしようと思った。 でもこれって、デモクラシーの基本だと思うんですね。「補完性の原則」というのがある。EU(ヨーロッパ共同体)ができたときに使われた言葉で、「国でできることは国でする。国で対処できないことをEUでする」というような意味です。 これにはとても大きな意味があって、その前段があるのを忘れてはいけない。 つまり、一番最初には、「個人でできることは個人でする、個人でできないことをコミュニティーでする。」から始まって、そこからコミュニティー→市→県→国と小さい単位が常に主になる。 早い話が、一番最初の個人はもちろんのこと、コミュニティーの部分までは、ボクたちがしなくちゃならんわけです。それをお上に頼ること自体がすでに間違っている。 でも、だからと言って、政治家になりたいとかというのではないのです。政治家になって力を発揮することができる人もいれば、一市井人として力を発揮できる人もいるでしょう。多様な人や団体が、社会を構成しているのだから。 だいたい、市民参加だとか市民主導だとか、行政と市民そして企業との協働だなんて言われている時代だからね。市民の中にこそ社会活動家がいるべきなんですね。 そしてそもそも、ボクにとっては、政治家になってできる事よりも市民だから出来る事の方が、多いような気がしているわけです。 特に三重県の場合は、北川正恭知事が地方分権・行政改革知事として全国的に有名な県なので、ボクたちが進めている市民主導型のまちづくりは、いろんなところで評価をしてもらっています。 最近では、行政職員のためのNPO講座なんてのも次々と依頼されて、ちょっとばかり面倒だなーと・・・。 でも、やっぱり道楽ってのは、道楽ですな、頼まれりゃニコッとホイホイ受けてしまう。 まちづくり道楽は、死ぬまで止められないんだろうなー。 まったくもって、因果な性格です。 |
![]() 中村 元のぽんぽん道楽 第13話 サンタクロースはやめられない! 昔むかし、まだサンタクロースたちが、若いヤンキー聖人だった頃の話です。 サンタたちは、クリスマスにプレゼントを配るのを、もう止めようかと相談していました。 5年前にヤンキー仲間で、「ワルも飽きたしよー、いーかげんなんか聖人らしいことでもしてみっか?」と軽い気持ちで始めたのが、有名になってしまい、よい子は増えるばかりだし、イブの夜に彼女と過ごせないし、なんかもう面倒になってきたのです。 待ってるよい子たちへの責任がある…なんて意見もあったのだけど、即却下。 「オメー、あいつらよい子ですとかいってさー、悪ガキだったりするんだぜ。」 「オレなんか彼女イナイ歴5年だよ。今年はイブパーティーでゲットして即ニャンしてーよ」 「オレたちワルじゃん。人のためとか責任とかっておかしいね」 そんなノリで、ついにサンタの活動は休止することになったのでした。 イブの夜がやってきました。 サンタたちはそれぞれ、デートの準備をしたり、パーティーに行く服を着たり、改造ソリを磨いたりしていましたが、どうもソワソワ落ち着きません。 だって、そんなことをしながらも、無意識のうちに世界中のよい子からの手紙を手にして、ついつい読んでしまっているのですから。 でも、それは見知らぬ子どもたち、よい子だとウソをついている子どもたちなのかもしれません。 だから「人のことなんかより、自分のこと、自分のこと。」と自分を言い聞かせます。 ところが、時計が12時を告げる頃、無人のはずのサンタの館に灯がともりました。 サンタたちは、全員そろっていて、何もなかったかのようにソリの準備をしています。 サンタクロースの仕事は、人のためなんかではなく、自分の幸せのためだったんだと気づいたのです。その時から彼らは、ずっとサンタクロースを続けています。 だからサンタはみんなおじいさんなんですね。 クリスマスの月に、ついにNPO法人になったぽんぽん団。社会に責任が出来てしまったけれど、実はそれって、自分たちの気持ちに対する責任なんですね。 今までと変わらず、ゆったり楽しい満足を求めて活動を続けていきましょう。 これは、伊勢志摩NPOネットワークの会の機関誌に連載されている「中村元のぽんぽん道楽」の最新版です。 バックナンバーはこちら。 |
伊勢市・鳥羽市・度会郡・志摩郡の2市15町村のエリアで活動するNPOやボランティアが、おたがいにネットワークを組んで、この地域をNPOのいきづく地域にする目的のために発足したNPO活動支援組織。 会員NPOの合同機関誌を発行、NPO啓発のためのフォーラムやセミナーの開催、会員NPOの事務局機能、NPOと個人ボランティアを繋ぐ「ちょこっとボランティア」などの基本事業の他、主に三重県との協働によるNPO推進事業や委託事業などを行っています。 最初は20団体を越えるボランティア組織の代表者たちによる修羅場なワークショップから転がり出た会なので、目的がはっきりしているのと、ネットワーク組織としてはとても結束が高いこと、それにすごい人たちの集まりなので、ほとんどなんでもできてしまうのが自慢です。でも、いまいち会長がボクなのがな−・・・。 事務局■住所:伊勢市黒瀬町1323−4 ■phone:0596−20−6616 ■事務局員:斎藤まりこ ■伊勢志摩NPOネットワークの会HP「PO-NPO-N」:http://www.po-npo-n.com/ |
これはいろいろと面倒なことになるよ、きっとね。でもやる。ヤルといったらやる! 伊勢志摩地域のバリアフリー観光を推進するために、障害者の人たちに評価と情報発信をしてもらうNPO。日本じゃまだ眠っているバリアフリーマーケットを全国に先駆けて確保するとともに、「もてなし」のサービス向上を図ることが目的なのだけど、それによって障害者や高齢者が健常者と共に暮らすノーマライゼーション文化を伊勢・鳥羽・志摩の地から生じさせようという、けっこう壮大な目的を持っているんすよ。 パーソナルバリアフリー評価基準なんていうのも開発中。 これね、全国標準になるよ。きっと。 事務局■住所:鳥羽市1丁目鳥羽一番街1F ■phone:0599−21−0550 ■事務局長:橋本あゆみ ■伊勢志摩バリアフリーツアーセンターHP:http://www.barifuri.com |
一年目は、講師を呼んでの市民向けまちづくりセミナーを10回開催、そこでワークショップのスキルを高めて、現在はまちづくりワークショップのファシリテーターとコーディネーターをボランティアで派遣する事業をしています。 伊勢志摩NPOネットワークの会も、この派遣を要請されたワークショップが発端。今手がけているのは鳥羽小学校の建設のための市民ワークショップ。「でもくら流ワークショップの心得セミナー」なども依頼されています。 事務局■住所:鳥羽市鳥羽1−16−37大仙建設内 ■phone:0599−25−4784 ■事務局長:川村透 ■でもくらしちずんHP:http://www.e-net.or.jp/user/rumin/demo/demo-m.html |
でも、メダカというには、ボク以外の二人はあまりにも大男なのが、ちょっとヘン。 「構想日本」代表の加藤秀樹氏、「オフィス町内会」代表の半谷栄寿氏もメンバーになってもらっているので、わりとお得な情報もすぐ手に入るのがありがたい。 この会の成果物として、村岡兼幸著のまちづくり読本「大変革夜明け前〜メダカたちのデモクラシー〜」があります。これは自分で言うのもなんだけどかなりオススメ。読んでね。 事務局はないけど、■事務局員はボクなのかなー。。。 ■HPはもうすぐできる予定。 |
宣伝委員長というのをしてました。三重県観光PR事業の責任者で、話題になった「中尾ミエ県」とか「中尾ミエの海部屋」とかのCMも、宣伝委員会で手がけました。セクハラ問題なんてのもあったけど、民間主導だからこそ、あんなCMが打てたわけで、北川知事からは「お前、オレの政治生命を縮めるつもりか?」と前フリされながらも「でもまあようやってる、これこそ協働や」と、一応の評価を受けているようなないような・・・。まあ、いいやん有名になったんやからさ。 てな調子で、今年からは「三重のおもてなしはバリアフリースタイル」をテーマに、また頑張っちゃう。事務局はほとんどが県の行政職員だけれど、すっかり民間主導のやり方に染まり、まるで行政らしさのない事業展開が、よその県には真似できないだろうと、相当自信をもっているこの頃です。 事務局■津市島崎町3−1島崎会館2F ■phone:059−224−5904 ■fax:059−224−5905 ■観光三重HP: http://www.kankomie.or.jp/index.asp |
で、あまりにも飛び抜けてヘンな方なので、全国の多くのヘンな人たちが"古賀病"とでもいうべき熱病に感染し、全国にいくつも地球市民の会ができちゃったのですね。三重県内でも、伊藤某という先輩がこの会を立ち上げたというわけ。ボクはなんの因果か副会長をやらされています。まあ、しょうがないけどね、そういう因果なんだから。 事務局■津市丸之内31−15 潟潤[ルドマンセル 内 ■phone:059−224−8811 ■事務局員:世古真理子 |
このメンバーには、各地で相当のけ者にされている(嫌われている?)といううるさ方数名が選ばれたというのだが、ボクもその中の一人なのである。しかもその中でも最も評判が悪かったとの解説入りで・・・。ほっといてくれ!・・・つーか、まあいいけどね。オレホントに地元じゃ出る杭は打たれてもへこまない奴だもん。 で、けっこうマジで取り組んでいて、ボクの提案はバリアフリー観光の推進。もうすぐバリアフリーツアーセンターをNPOで立ち上げることに・・・。 事務局■伊勢市河崎1-4-35 ■phone:0596−20−8700 ■伊勢志摩再生プロジェクトHP:http://www6.ocn.ne.jp/~iseshima/ |
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