人外境主人残日録 2009
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2009 平成21年
9月
9月1日(火)
横浜もいいけど池袋もなかなかだと思う
9月2日(水)
情けなくなるほど宣伝モード全開である
9月3日(木)
もう開き直ったような宣伝モードである
9月4日(金)
映画「陰獣」はシネ・ヌーヴォでも上映
9月5日(土)
記念講演をも記念する大宴会の開催予告
9月7日(月)
雑誌「アベック」に掲載されたパロディ
9月8日(火)
映画版「芋虫」と歌舞伎「京乱噂鉤爪」
9月9日(水)
こんなことでいちいち大騒ぎしなくても
9月10日(木)
ほんとに何が嬉しくて大騒ぎしてるのか
9月11日(金)
秋の二大イベント開幕記念大宴会ご案内
9月12日(土)
目白押しの「大乱歩展」関連行事ご案内
9月13日(日)
トーク&ディスカッションあしたが締切
9月14日(月)
誰が美絵子先生の乳房を揉みしだこうが
9月15日(火)
きょうもサークルKへ雑誌の買い出しに
9月18日(金)
第四十五回衆議院議員選挙を振り返って
9月19日(土)
『明智小五郎読本』限定千部は来月発売
9月21日(月)
「大乱歩展」の目録千円は「買い!」だ
9月22日(火)
立教大学では「江戸川乱歩フォーラム」
9月23日(水)
ポプラ社の「コミックブンブン」休刊す
9月24日(木)
「青銅の魔人」を原作に「仮面舞盗会」
9月25日(金)
遠縁のサオリン兄貴が世界選手権七連覇
9月27日(日)
大宴会の申し込みは受付を終了しました
9月28日(月)
『明智小五郎読本』が発売になりました
9月29日(火)
「ラジオ深夜便」に紀田順一郎さん登場
9月30日(水)
たそがれの国で乱歩の秋が開幕を迎える
▼8月28日(金)
またずいぶんご無沙汰してしまいました
▼8月29日(土)
拙者は分身の術がつかえぬでござるの巻
▼7月12日(日)
遅ればせながら「盲獣」再演のお知らせ
▼6月14日(日)
カバー青仮面版『吸血鬼』があったとさ
▼6月19日(金)
コレクターの血が見事なまでに騒がない
▼6月21日(日)
学習誌の付録に掲載された乱歩作品の謎
▼5月23日(土)
人外境番犬の二回忌も過ぎた春の夕刻に
▼5月25日(月)
人間豹は幕末の京で最期を遂げるらしい
▼4月3日(金)
野村恒彦講演会「親友二人」のお知らせ
▼4月4日(土)
乱歩スレに謝意を表しつつラジオの話題
▼4月15日(水)
チューリップの町で僭越ながら後援です
▼4月20日(月)
江戸川乱歩賞はどうなったのでしょうか
▼3月1日(日)
誰だってデビューのときは新人であった
▼3月2日(月)
お勢の形相と格太郎の死相どっちが怖い
▼3月3日(火)
乱歩生誕地碑広場をご覧いただきますか
▼3月4日(水)
乱歩はミッドライフの危機に直面したか
▼3月6日(金)
少年読者の反応はどう熱狂的だったのか
▼3月7日(土)
都会の少年の懐かしい故郷における熱中
▼3月8日(日)
少年タイガーから少年探偵団シリーズへ
▼3月9日(月)
たぶんいやなやつだとお思いでしょうが
▼3月13日(金)
海野十三忌講演会と講師先生出版祝賀会
▼3月22日(日)
野村恒彦さん処女出版お祝いの会ご案内
▼3月23日(月)
神奈川近代文学館「大乱歩展」のご案内
▼2月1日(日)
松居竜五さんの講演会が徳島県で開かれます
▼2月3日(火)
節分の日に昨年末の落ち穂拾いをいたしました
▼2月8日(日)
八日えびすなので早々に失礼いたします
▼2月11日(水)
墓参はしませんでしたが散歩はしました
▼2月12日(木)
三島由紀夫の書斎における乱歩全集の謎
▼2月20日(金)
江戸川乱歩年譜集成おぼえがきアゲイン
▼2月23日(月)
フラグメントで再チャレンジしましたが
▼2月24日(火)
依頼されたのか希望したのかという問題
▼2月25日(水)
「少年倶楽部」は何度ベルを鳴らしたか
▼2月26日(木)
新機軸を求めた新編集長による白羽の矢
▼2月27日(金)
あれから十年かよ「二十面相は突然に」
▼2月28日(土)
二十面相ばかりか「妄想姉妹」も突然に
▼1月1日(木)
あけましておめでとうございます
▼1月4日(日)
もうへろへろでございます
▼1月5日(月)
いよいよわからなくなってきました
▼1月6日(火)
いったいどうなるのでしょうか
▼1月7日(水)
深い森のなかであてどなく
▼1月8日(木)
深い森のなかでついふらふらと
▼1月10日(土)
残日録にいたしました
▼1月21日(水)
エントリ中心主義はよかったのですが
▼1月22日(木)
「嗚呼、私の探偵は!」は嗚呼とっくの昔に
横浜もいいけど池袋もなかなかだと思う
2009年9月1日(火)

 9月を迎えました。本日は宣伝モード全開で参ります。先月末にもお知らせいたしましたミステリー文学資料館の開館十周年を記念したトーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」、日程ならびに演題と講演者はこんな感じとなっております。

第1回 10月3日(土)
江戸川乱歩       中相作
第2回 10月10日(土)
横溝正史        浜田知明
第3回 10月17日(土)
海野十三        末永昭二
第4回 10月24日(土)
小酒井不木と「新青年」 山前譲
第5回 10月31日(土)
渡辺啓助・温      小松史生子
第6回 11月7日(土)
小栗虫太郎       平山雄一
第7回 11月14日(土)
夢野久作        新保博久
第8回 11月21日(土)
森下雨村        湯浅篤志
第9回 11月28日(土)
「新青年」作家の魅力  特別ゲスト
            北村薫

 いずれも午後1時30分から2時30分までがトーク、2時40分から3時40分ごろまでがディスカッション。会場は池袋にある光文社要町ビル地下一階会議室。受講は無料。複数回の受講も可能。定員は先着三十五人。申し込みはメールかファクスでミステリー文学資料館へ。締切は9月14日の月曜日。詳細はオフィシャルサイトでどうぞ。

 ミステリー文学資料館:トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のご案内

 私は九回にわたる連続講座のトップバッターを仰せつかっているわけなのですが、この10月3日というのがじつにもう大変な日で、これも以前からお知らせしておりますとおり、横浜にある神奈川近代文学館で開館二十五周年を記念した「大乱歩展」がスタートする日となっております。

 神奈川近代文学館:大乱歩展

 のみならず、10月3日は小林信彦さんによる「大乱歩展記念講演会」が催される日でもあって、日程は午後1時30分開場、2時開演。定員は二百二十人。料金は一般千円、友の会会員八百円。チケット販売などの詳細はこちらでご確認ください。

 神奈川近代文学館:大乱歩展記念講演会

 あちゃーッ、というしかありません。見事なまでにかぶってしまいました。10月3日の土曜日には乱歩ファンと名のつく人はこぞって神奈川近代文学館に足を運んでしまい、ミステリー文学資料館には閑古鳥が鳴くばかりなのではないか、と夢のような不安に襲われ、そんなことより小林さんの講演を拝聴できないのは残念至極のこんこんちき、いっそトーク&ディスカッションをキャンセルしてしまおうかな、とまではさすがに考えませんけれど、なんともアンラッキーな事態を迎えることとなりました。

 小林さんの記念講演は、

 ──乱歩の二つの顔

 とタイトルからして魅力的で、乱歩が偏愛したエイメの「第二の顔」を髣髴とさせないでもありません。ちなみに私のトークのタイトルは、

 ──涙香、「新青年」、乱歩

 ということにしているのですが、これはこれでブラッドベリの「イカロス・モンゴルフィエ・ライト」を連想させないでもないではないかとみずからを慰めつつ、サブタイトルは、

 ──江戸川乱歩最大のトリック

 にしようかな、などといかれたこと考えてるんですからちょっと救いようがないかもしれません。



情けなくなるほど宣伝モード全開である
2009年9月2日(水)

 本日も宣伝モード全開です。

 ミステリー文学資料館:トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のご案内

 10月3日に「涙香、『新青年』、乱歩」と題したトークを行うことになっております。「江戸川乱歩最大のトリック」というサブタイトルは、なんか天国の乱歩からお目玉を頂戴しそうな気がいたしましたので、あっさりリジェクトということにいたしました。

 神奈川近代文学館:大乱歩展

 こちらのほうでは10月3日、小林信彦さんの記念講演「乱歩の二つの顔」が行われます。

 神奈川近代文学館:大乱歩展記念講演会

 ついでにお尋ねいたします。下記のブログ記事に掲載されている写真に関して質問をいただいたのですが、なさけないことに確たることは何もわかりませんでした。このブログ、メールアドレスも記されていなければコメント欄も設けられておりませんので、ブログ開設者に直接質問することができないみたいです。いったいどこに載っている写真なんだか、お心当たりの方はぜひご一報ください。

 写真ライフ:2008/05/04 昭和30年代/少年探偵団(1)
 写真ライフ:2008/05/04 昭和30年代/少年探偵団(2)

 しつこくお知らせしておきますと、ミステリー文学資料館開館十周年記念トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」の申し込みは9月14日締切となっております。参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。詳細は上に掲げましたリンク先でどうぞ。



もう開き直ったような宣伝モードである
2009年9月3日(木)

 ちょうど一か月後のこととなりました。

 ミステリー文学資料館:トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のご案内

 神奈川近代文学館:大乱歩展

 神奈川近代文学館:大乱歩展記念講演会

 そろそろ準備にかかろうかと考え、ミステリー文学資料館開館十周年記念トーク&ディスカッション第一回の配付資料づくりに着手いたしました。一枚目がこんな感じ。

 あとは当日のお楽しみ、ということにしておきます。



映画「陰獣」はシネ・ヌーヴォでも上映
2009年9月4日(金)

 連日のごとく宣伝めくのもあれですから、きょうはフランス映画「陰獣」の話題。エントリとしてはとりあげたのですが(こちらです)、ここにはオフィシャルサイトの画像とリンクを掲げておきます。

 東京ではシアターN渋谷で上映中、大阪では10月末からシネ・ヌーヴォで公開されるとのことです。そのほか、京都では10月中旬から京都駅ビルシネマで、金沢でも10月中旬からシネモンドで、沖縄では11月上旬から桜坂劇場で。



記念講演をも記念する大宴会の開催予告
2009年9月5日(土)

 悪いけど10月3日には小林信彦さんの講演会に行っちゃうから、という血も涙もない、しかし律儀といえば律儀、当然といえばしごく当然な連絡をメールで頂戴したりしている昨今なのですが、当日夜には毎度おなじみ蔵之助で大宴会を開催することにしておりますので、小林さんの講演のあとは神奈川近代文学館から池袋にお回りいただければありがたく思います。トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のみならず「大乱歩展」の開幕をも、そして小林さんの記念講演をも記念する大宴会にしたいと欲の深いことを考えております。どちらさまもお誘い合わせてご参加ください。日程はあらためてお知らせいたします。



雑誌「アベック」に掲載されたパロディ
2009年9月7日(月)

 「アベック」というカストリ雑誌のコピーをお送りいただきましたので、「乱歩文献データブック」のこのあたりに記載いたしました。「江戸川散歩」なる執筆者による短いパロディ、いやパロディと呼べるかどうかすら怪しい「河畔亭事件」という戯文が一ページ、昭和24年5月号に掲載されております。

 グーグル先生のお世話になって検索してみましたところ、「アベック」は昭和23年7月5日に第一号が発行され、編集人は森山太郎、三年後の6月号は昭和26年6月1日の発行で、編集人は山形精一、発行所はともにアベック社、といったことのようです。

 冒頭を引用。

 本題に入るに先だつて、まづ私が或るいまはしい病癖を持つてゐることを白状しなければなりません。鼻下にはしかつめらしいチビ髯まで貯へたこの私がはしたない、女中風情でもあへてしないやうな他人の秘密を隙見することに、もうこの上もない快感を覚える病癖があつたのです。小学生の頃の幻灯気狂ひがいつしか昂じて、友人ばかりでなく私自身「レンズ狂」と呼んでゐる所の、世の常ならぬ性癖、一つの異常な道楽のために、中学の頃にはケンビ鏡や望遠鏡までも自己流に作つて或る程度成功しましたし、しまひには相当大きな本式の望遠鏡から天体観察用レンズ、さては潜水艦用レンズまで蒐集したほどでした。

 この語り手が川沿いの温泉地にある河畔亭という旅館に宿泊し、レンズ狂ぶりを発揮して露天風呂の覗きを楽しんでいたところ、世にも美しい女性の入浴シーンに遭遇、しかしその女性はレンズの向こうで何者かに殺害されてしまいます、といったところが全篇のゆくたてですから、パロディというよりは「湖畔亭事件」の導入部をほぼそのままなぞった作品紹介というべきなのかもしれません。何が何やらよくわからぬながら、乱歩作品はこういった消費のされ方もしていたということはわかる一篇です。



映画版「芋虫」と歌舞伎「京乱噂鉤爪」
2009年9月8日(火)

 とりあえず速報を入れときます。若松孝二監督版「芋虫」がクランクアップしたみたいです。

 eiga.com:若松孝二監督の最新作「キャタピラー」完成間近。江戸川乱歩「芋虫」が原作(9月8日)

 乱歩歌舞伎「京乱噂鉤爪」のニュースもあります。

 毎日jp:Crossroads:乱歩歌舞伎「人間豹」 続編の「京乱噂鉤爪」来月上演(9月8日)

 本日は以上です。



こんなことでいちいち大騒ぎしなくても
2009年9月9日(水)

 きょうも速報です。こんなことで大騒ぎしなくてもいいだろうと思いつつ。

 MSN産経ニュース:“小沢ガールズ”田中美絵子氏、過去に体当たり演技(9月9日)

 ZAKZAK:民主・田中美絵子にまた衝撃過去!バストあらわに濡れ場演じ(9月9日)

 SANSPO.COM:民主仰天!田中美絵子氏過去に濡れ場ヌード(9月9日)

 Sponichi Annex:“小沢ガールズ”田中美絵子氏 映画で体当たりヌードも(9月9日)

 ほんとに何もここまで大騒ぎしなくてもいいではないかと思いつつ、近所のコンビニで本日発売の「週刊文春」を購入してきました。

 ではまたあした。



ほんとに何が嬉しくて大騒ぎしてるのか
2009年9月10日(木)

 だからこんなことでいちいち大騒ぎする必要は毛筋ほどもないと思うのですが、いったい何が嬉しいんだか、まだありました。

 J-CASTニュース:「小沢ガールズ」次々驚愕の過去 民主党本部は困惑の様子(9月9日)

 スポーツ報知:田中美絵子氏、乳房露出…映画「盲獣VS一寸法師」で恍惚の表情(9月9日)

 リアルスポーツ:“小沢ガールズ”田中美絵子氏 乳もみ徹底検証(9月9日)

 そこらのおねえさんの「乳もみ」なんか徹底検証してどうするよ、いい加減にほっといてやれよとは思うのですが、きのう発売の「週刊新潮」にも記事が掲載されておりましたので本日、近所のコンビニでは売り切れていたものですからそのまま近所の本屋さんまで歩いて購入してきました。

 さてあしたあたり、トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」と「大乱歩展」の開幕を記念して10月3日、池袋で開催される大宴会をご案内申しあげることになると思います。よろしくお願いいたします。



秋の二大イベント開幕記念大宴会ご案内
2009年9月11日(金)

 大宴会のお知らせです。幹事おふたかたに面倒なことはすべて丸投げし、私は自分のサイトで告知すればいいだけということになっております。左うちわでさっそく参ります。

「『新青年』の作家たち」&「大乱歩展」
開幕記念大宴会

 日時:10月3日(土) 17:00〜20:00
 会場:池袋・蔵之助 【地図
     東京都豊島区西池袋1-17-6
     西口センタービル5階
     Tel.03-3982-9781
 参加費:5000円(料理+飲み放題)

 ミステリー文学資料館開館10周年記念トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」第1回講師・中相作さんを迎え、おなじみ蔵之助で記念の大宴会を開催致します。神奈川近代文学館でスタートする「大乱歩展」も一緒にお祝いしましょう。

 当日は「大乱歩展」記念講演会がありますが、ご観覧予定の皆様も終了後は池袋の大宴会にふるってご参加下さい。トーク&ディスカッションから引き続きご参加の皆様は17:00からだらだらと楽しみましょう。また、お仕事帰りにちょっと寄ってみよう、という方もお待ちしております。

 申し込みはメールで幹事まで。タイトルに「大宴会」とつけて、参加される方の氏名(全員分・フルネームでお願いします)をお知らせ下さい。参加確定後のご案内はメールにてお送りします。

 阿部 mogura-mochi@nifty.com

 申し込み〆切 9月26日(土)

 幹事おふたかたにお礼を申しあげつつ、あらためてトーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のご案内を少々。

 ミステリー文学資料館:トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のご案内

 初日の10月3日には不肖サンデーが講師を担当。

 日程
  講演       13時30分〜14時30分
  ディスカッション 14時40分〜15時40分ごろ

 会場
  ミステリー文学資料館
   東京都豊島区池袋3-1-2
   光文社要町ビルB1F会議室
   電話:03-3986-3024
   ファクシミリ:03-5957-0933

 演題
  江戸川乱歩──涙香、「新青年」、乱歩

 参加ご希望の方は、名前(ふりがな)、住所、電話番号、メールアドレスと、希望する受講日と演題(例:第2回 10月10日 横溝正史)を明記して、担当の安達さんにメール(y-adachi@apricot.ocn.ne.jp)かファクシミリでお申し込みください。複数回の受講も可能です。締切は9月14日月曜。

 10月3日は神奈川近代文学館で「大乱歩展」が開幕する日でもあります。

 神奈川近代文学館:大乱歩展

 しかもこの日、小林信彦さんの記念講演会が開かれるわけです。

 日程
  13時30分開場 14時00分開演

 会場
  神奈川近代文学館
   展示館2階ホール

 料金
  一般1,000円 友の会会員800円

 演題
  乱歩の二つの顔

 小林信彦さんの講演会が終わったらその足で池袋の大宴会に駆けつけてやるからな、と温かいんだか冷たいんだかにわかには断じがたいようなメッセージをお寄せくださった方もあり、しかしいずれにせよありがたいことであると感じ入っております。神奈川近代文学館からわざわざ蔵之助に馳せ参じていただいたみなさんをふんづかまえて裏切り者だの薄情者だの人非人だの地獄に堕ちろだのと悪態悪罵の限りを尽くすような真似はいたしませんので、どちらさまもお誘い合わせのうえ安んじてご参集ください。



目白押しの「大乱歩展」関連行事ご案内
2009年9月12日(土)

 10月3日の「トーク&ディスカッション」で配付する資料づくりがほぼ終わったのですが、いくらこんなのつくっても入場者はひとりもいないのではないかという不安を打ち消すことができません。

 いっぽう神奈川近代文学館の「大乱歩展」、こちらは小林信彦さんの講演のほかにも関連行事が目白押しとなっております。

記念講演会
10月3日(土)「乱歩の二つの顔」
講師:小林信彦さん(作家)
10月24日(土)「江戸川乱歩と少年探偵の夢」
講師:紀田順一郎さん(評論家・作家・神奈川近代文学館館長・大乱歩展編集委員)
記念朗読会
11月1日(日)「D坂の殺人事件」
朗読:寺田農さん(俳優)
文芸映画を観る会
11月7日(土)、8日(日)「死の十字路」
御所見公民館文学講座(会場=藤沢市・御所見公民館)
9月29日(火)「江戸川乱歩と横溝正史」
10月1日(木)「江戸川乱歩と山田風太郎」
講師:落合教幸さん(大衆文化研究センター員)
10月6日(火)「江戸川乱歩と松本清張」
講師:藤井淑禎さん(立教大学教授・大乱歩展編集委員)

 しつこくお知らせしておきますが、ミステリー文学資料館で10月3日に催される「トーク&ディスカッション」、締切は9月14日月曜となっております。要するにあさってです。泣いても笑ってもあさってです。別に泣いたり笑ったりする必要はないのですが、さめざめと泣いてしまうのではないかという予感を打ち消すことができません。



トーク&ディスカッションあしたが締切
2009年9月13日(日)

 なんかもうほかのことを考える余裕がなくなってしまいました。ミステリー文学資料館で10月3日に開幕いたしますトーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」、申し込みの締切はあす14日月曜に迫っております。不入りでこけたら何としょう、ともうそればっかり。

 ミステリー文学資料館:トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のご案内

 当日の配付資料が完成いたしましたので、少しでも乱歩ファンの気を惹くべく天下御免の特別公開。画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

 10月3日、ご用とお急ぎでない方はぜひミステリー文学資料館にお運びください。とはいうものの、この日の乱歩ファンはみんな神奈川近代文学館にご用があるんだもんなあ。不入りでこけたら何としょう、とほんとにもうそればっかり。



誰が美絵子先生の乳房を揉みしだこうが
2009年9月14日(月)

 そんなことはどうでもいいからもうほっといてやれよと思うのですが、まだ尾を引いているみたいです。

 ZAKZAK:美絵子先生のアレ拝める! 問題作DVDに注文殺到(9月11日)

 スポーツ報知:田中美絵子氏ヌード披露?のお宝DVD再発売へ(9月11日)

 リアルスポーツ:高須基仁のメディア国士無双 田中美絵子議員は堂々とエロスを礼賛してほしい(9月11日)

 SANSPO.COM:民主・田中議員DVD注文殺到!濡れ場見たい!(9月12日)

 リアルスポーツ:田中美絵子議員の乳揉みDVD人気大爆発!(9月12日)

 そうかと思うと本日発売の「週刊ポスト」にも。

 いっぽうYouTubeにはこんなのが。ただし「本動画では胸を露出するシーンとグロシーンはカットしてあります」とのことです。

 こうなったら田中美絵子先生、乱歩が取り持つ縁ということで10月3日のトーク&ディスカッションにゲスト出演していただけないものでしょうか。大入り満員は間違いなし、というよりは暴動が起きるくらい人が詰めかけてくれるものと思われるのですが。



きょうもサークルKへ雑誌の買い出しに
2009年9月15日(火)

 ようやくピークを過ぎたといったところでしょうか。田中美絵子衆議院議員の奔放な過去のメディアによる暴露合戦、ほんとにもうよかろう。

 J-CASTニュース:田中美絵子議員に「同情」「応援」の声 マスコミの「過去暴き」に反発も(9月14日)

 どうしてこんなことをいちいち記録しているのかといいますと、いずれ「RAMPO Up-To-Date」に記載しなければなりませんからとりあえずリンクを設定している次第なのですが、ま、あほらしいっちゃあほらしい。

 別件でこんなのもありました。

 asahi.com:池袋 まるで乱歩の脳内(9月13日)

 ふたたび美絵子先生の乳房騒動に戻りますと、毎日毎日拙宅から徒歩一分のサークルKへ雑誌の買い出しに行くのも大変なのですが、本日発行の「FLASH」ではこんなありさま。

 この話題はたぶんきょうでおしまいになるものと思います。



第四十五回衆議院議員選挙を振り返って
2009年9月18日(金)

 そろそろ新聞の話題になり始めたようです。

 MSN産経ニュース:江戸川乱歩の生涯を貴重資料でたどる(9月16日)

 まったく話題になっていないこちらのほうは、参加申し込みの締切は過ぎたというのに全九回のいずれの回にも余裕があるとのこと。つまり、まだお申し込みいただけます。

 ミステリー文学資料館:トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のご案内

 いつまでもしつこくつづいたこちらの話題ですが、鳩山内閣の発足とのりピーの保釈で完全にすっ飛んでしまったことでしょう。

 SANSPO.COM:民主・田中氏の相手俳優が激白「長く乳房を…」(9月16日)

 おととい発売の「週刊新潮」は一応買ってきましたけど。

 ついでですから8月30日に投開票が行われた衆議院議員選挙を振り返っておきますと、名張市が含まれる三重一区におきましては乱歩が終生「恩人」として慕い、生涯にただひとり「先生」と呼びつづけた川崎克の孫にあたる川崎二郎さんが一敗地に塗れ、比例区で辛うじて復活当選。勝利したのは慶應義塾大学推理小説同好会出身、現在も年間二百冊の翻訳ミステリーを読破するという中井洽さんで、中井さんは鳩山内閣で国家公安委員長に就任。

 ザ・選挙:三重1区

 とりあえず両先生に祝意を表しておきたいと思います。



『明智小五郎読本』限定千部は来月発売
2009年9月19日(土)

 本日はこちらの話題。

 東京新聞 TOKYO Web:<歌舞伎>原案・染五郎、演出・幸四郎で『京乱噂鉤爪』 新作へ熱い情熱注ぐ(9月19日)

 こんなのもありました。

 毎日jp:楽しむナビ:世代を超え「墓マイラー」が増えています。(9月19日)

 つづいては10月に出るらしい新刊のお知らせ。

 セブンアンドワイ:明智小五郎読本

 発行は限定千部。確実に入手するには要予約、とのことです。



「大乱歩展」の目録千円は「買い!」だ
2009年9月21日(月)

 いよいよ近づいてきました。

 MSN産経ニュース:【手帖】10月3日から「大乱歩展」(9月20日)

 東から西から前評判みたいなものもお寄せいただいており、きのうは、

 「内容充実。目録の1,000円は買い!」

 とメールでお知らせくださった方もありました。たしかに「大乱歩展」の目録はなかなかの充実ぶりだそうで、通常の企画展なら六十四ページのところがどーんと七十二ページに増ページされたとも聞き及びます。刮目して待つべし。

 こんなニュースもありました。

 YOMIURI ONLINE:<50>第55回江戸川乱歩賞を受賞 遠藤武文さん 43(9月20日)

 そうかと思うとこんなのも。

 asahi.com:幽霊も?「推理小説の父」の遺髪、慶大に(9月21日)

 「ポーに心酔した江戸川乱歩が遺髪を見たら、怪しく魅力的な物語にしそうだ」というのがどういうことなのか、もうひとつ理解に苦しんでしまいますけど。



立教大学では「江戸川乱歩フォーラム」
2009年9月22日(火)

 神奈川近代文学館で10月3日開幕する「大乱歩展」の陰に隠れている観が否めませんが、いや別に隠れているわけでもないのでしょうが、立教大学では今年も読売新聞東京本社主催の「江戸川乱歩フォーラム」が催されます。ときは10月10日土曜日、「ミステリー小説講座」と題して綾辻行人さん、喜国雅彦さん、北村薫さんによる「三つ巴ミステリートークバトル」がくりひろげられるようです。

 時間は午後2時から3時30分まで。ということはミステリー文学資料館開館十周年記念のトーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」第二回、浜田知明さんの「横溝正史」とみごとにかぶってしまいます。それからまた第四回、山前譲さんの「小酒井不木と『新青年』」が行われる10月24日土曜日には「大乱歩展」で紀田順一郎さんが「江戸川乱歩と少年探偵の夢」というなんとも魅力的なタイトルの記念講演をなさいますから、こうなりますとわれわれは何かに呪われでもしておるのであろうかという気になってしまいますが、どちらさまも心ゆくまで2009年の“乱歩の秋”をお楽しみいただければと思います。



ポプラ社の「コミックブンブン」休刊す
2009年9月23日(水)

 当サイトご閲覧の諸兄姉にはほとんど関係のない話題ですが、ポプラ社の「月刊コミックブンブン」が10月号を最後に休刊となりました。

 連載はすべて完結ということになったようで、かなり無理やり感のある終幕を迎えた作品もありますが、やまざきまことさんの「少年探偵団BD」も「怪人二十面相」と「少年探偵団」の二作を漫画化しておしまい。毎号購入していた身としては少年探偵団シリーズ全作が連載されたらどうしようという気にもなっていたのですが、休刊となると一抹の寂しさを禁じ得ません。にしても雑誌の休刊廃刊はいまやラッシュの観。

 Fujisan.co.jp:休刊の雑誌一覧

 4月からこちらだけでも「広告批評」が「諸君!」が「大航海」が「BRIO」が「マリ・クレール」が「月刊Forbes日本版」がといったあんばい、どれも買ったことはないのですが死屍累々といった印象で枕を並べているわけで、日本はこれからどうなるのかと本気で心配になってきます。



「青銅の魔人」を原作に「仮面舞盗会」
2009年9月24日(木)

 1999年に結成され、2009年に復活して、おもに国内本格ミステリ小説の舞台化を手がけているという「LED」が乱歩原作の新作を公演します。ときは10月15日から18日まで、ところは恵比寿・エコー劇場。

 LED-Homepage:LED第8回公演『仮面舞盗会』

 原作は「青銅の魔人」とのことで、チラシにあるストーリー紹介を無断転載。

軍部の台頭が進みながらも西洋の文化を吸収し、急速に発展した大正三十五年の帝都。「2人以上の人間が顔を合わせれば天気の挨拶でもするかのように噂をしていた」という神出鬼没の怪盗、怪人二十面相に手を焼いた警察は、名探偵・明智小五郎の協力を得て、二十面相を追いつめる。しかし逮捕寸前、割って入った陸軍の一斉射撃によって、二十面相と明智は大爆発の炎の中に消えた。
平穏な夜が戻ったかに見えた帝都。だが、怪人と名探偵の不在を好機とばかりに新たな怪盗、怪人達が跳梁跋扈する。美しい宝石、美術品ばかりを狙う盗賊「黒蜥蜴」。高級な時計ばかりを力任せに強奪する「青銅の魔人」など…。明智不在の中、助手である小林少年は謎の男・平井とともに事件を追う。
そんな中、名宝「皇帝の夜光の時計」を狙って、二十面相、黒蜥蜴、青銅の魔人が同時に予告状を出した! 名探偵か、怪盗か、勝利の凱歌をあげるのは誰か?

少年少女の頃に、誰もが一度は手にした少年探偵団シリーズ。その恐怖と謎に満ちた胸躍るスリリングな物語が今蘇る!

 四日間で六公演のステージとなります。チケットのお買い求めはこのあたりでどうぞ。

 電子チケットぴあ:江戸川乱歩(エドガワランポ)

 「LED」結成十周年の記念公演だそうですが、同じく十周年を迎えたミステリー文学資料館の記念企画「『新青年』の作家たち」では公演三日目の10月17日、末永昭二さんを講師に「海野十三」のトーク&ディスカッションが行われます。



遠縁のサオリン兄貴が世界選手権七連覇
2009年9月25日(金)

 おかげさまで遠縁の娘がデンマークのヘルニングで行われたレスリング世界選手権の女子五十五キロ級で七連覇を果たしました。もう圧倒的な強さだったみたいです。

 中日新聞 CHUNICHI Web:両親が見つめる中での偉業達成 レスリングV7の吉田選手(9月25日)

 おかげさまで2ちゃんねるでも「サオリン」と呼ばれたり「兄貴」と呼ばれたりして大変な人気です。

 芸能・スポーツニュース速報+:【レスリング】女子55キロ級の吉田沙保里が圧倒的な強さで世界選手権7連覇達成!63キロ級は西牧未央が2連覇[09/25]

 どうもご声援ありがとうございました。

 10月3日に開催の「『新青年』の作家たち」&「大乱歩展」開幕記念大宴会は申し込みの締切があす26日となっております。うっかり忘れていたとおっしゃる方はお早めにどうぞ。私のやけ酒におつきあいいただければありがたく思います。



大宴会の申し込みは受付を終了しました
2009年9月27日(日)

 神奈川近代文学館で「大乱歩展」が開幕したその翌日、10月4日には国立劇場で乱歩歌舞伎「京乱噂鉤爪」が初日を迎えますが、こちらも前評判は上々のようです。

 asahi.com:明智と人間豹の対決「京乱噂鉤爪」 乱歩歌舞伎、視覚的に(9月26日)

 徳島県北島町の町立図書館・創世ホールでは10月16日、「ケルト音楽の夕べ」が催されます。館長の小西昌幸さんからお知らせいただきました。

 北島町ホームページ:創世ホールイベント情報 2009年10月

 「『新青年』の作家たち」&「大乱歩展」開幕記念大宴会はきのう申し込みを締め切りましたが、人数に多少の余裕を見て予約を入れることになっておりますので、当日の飛び入りもわずかながらOKということになると思います。よろしかったらぜひどうぞ。



『明智小五郎読本』が発売になりました
2009年9月28日(月)

 先日もお知らせしました『明智小五郎読本』、9月25日に発売されたようです。

 オンライン書店ビーケーワン:明智小五郎読本

 発行は千部。大都市の大型書店でも四、五冊程度の店頭在庫のみ、といった状態のようですから、インターネットを利用して入手するのが便利で確実みたいです。



「ラジオ深夜便」に紀田順一郎さん登場
2009年9月29日(火)

 これも神奈川近代文学館の「大乱歩展」にちなんだ企画なのでしょうか、NHKラジオ第一の「ラジオ深夜便」で9月30日と10月1日(厳密にいえば10月1日と2日の未明)、紀田順一郎さんが「私の読書遍歴〜江戸川乱歩との出会い」と題してお話しになるようです。

 NHKオンライン:ラジオ深夜便

 両日とも午前4時台の放送ですが、10月2日午前2時台の「ロマンチックコンサート」は「ポピュラー名曲アルバム:思い出のフォークソング集」と銘打たれ、曲目はと見てみると「風に吹かれて」「漕げよマイケル」「500マイル」ほか。心ならずもラジオ深夜便世代の仲間入りを果たしたような気分になりました。



たそがれの国で乱歩の秋が開幕を迎える
2009年9月30日(水)

 9月もきょうでおしまい。あすからはいよいよ、いつの年も、末ちかくあらわれ、丘に霧が、川に狭霧がたちこめる月、昼は足早に歩み去り、薄明が足踏みし、夜だけが長々と坐りこむ月となりますが、乱歩の秋がいよいよ開幕、といったところでもあります。

 毎日jp:大乱歩展:県立神奈川近代文学館、10月3日から(9月30日)

 「芸術新潮」10月号はこんなあんばい。

 芸術新潮「最新号」:[小特集]ひらけ、乱歩!
 芸術新潮「最新号」:[speak low]市川染五郎のさらなる挑戦 乱歩歌舞伎、決着の巻

 さらには開幕を祝福するかのごとく、こんなランキングも発表されてました。赤川次郎、宮部みゆき、東野圭吾、西村京太郎といった当代の売れっ子のみなさんに伍してランクイン、というのがなんとも凄い思います。

 COBS ONLINE:【男性編】秋の夜長に読みたい国内ミステリー作家ランキング(9月29日)

 さーあ、9月最後の酒盛りにしようっと。