9月を迎えました。本日は宣伝モード全開で参ります。先月末にもお知らせいたしましたミステリー文学資料館の開館十周年を記念したトーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」、日程ならびに演題と講演者はこんな感じとなっております。
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第1回 |
10月3日(土)
江戸川乱歩 中相作 |
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第2回 |
10月10日(土)
横溝正史 浜田知明 |
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第3回 |
10月17日(土)
海野十三 末永昭二 |
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第4回 |
10月24日(土)
小酒井不木と「新青年」 山前譲 |
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第5回 |
10月31日(土)
渡辺啓助・温 小松史生子 |
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第6回 |
11月7日(土)
小栗虫太郎 平山雄一 |
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第7回 |
11月14日(土)
夢野久作 新保博久 |
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第8回 |
11月21日(土)
森下雨村 湯浅篤志 |
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第9回 |
11月28日(土)
「新青年」作家の魅力 特別ゲスト
北村薫 |
いずれも午後1時30分から2時30分までがトーク、2時40分から3時40分ごろまでがディスカッション。会場は池袋にある光文社要町ビル地下一階会議室。受講は無料。複数回の受講も可能。定員は先着三十五人。申し込みはメールかファクスでミステリー文学資料館へ。締切は9月14日の月曜日。詳細はオフィシャルサイトでどうぞ。
▼ミステリー文学資料館:トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」のご案内
私は九回にわたる連続講座のトップバッターを仰せつかっているわけなのですが、この10月3日というのがじつにもう大変な日で、これも以前からお知らせしておりますとおり、横浜にある神奈川近代文学館で開館二十五周年を記念した「大乱歩展」がスタートする日となっております。
▼神奈川近代文学館:大乱歩展
のみならず、10月3日は小林信彦さんによる「大乱歩展記念講演会」が催される日でもあって、日程は午後1時30分開場、2時開演。定員は二百二十人。料金は一般千円、友の会会員八百円。チケット販売などの詳細はこちらでご確認ください。
▼神奈川近代文学館:大乱歩展記念講演会
あちゃーッ、というしかありません。見事なまでにかぶってしまいました。10月3日の土曜日には乱歩ファンと名のつく人はこぞって神奈川近代文学館に足を運んでしまい、ミステリー文学資料館には閑古鳥が鳴くばかりなのではないか、と夢のような不安に襲われ、そんなことより小林さんの講演を拝聴できないのは残念至極のこんこんちき、いっそトーク&ディスカッションをキャンセルしてしまおうかな、とまではさすがに考えませんけれど、なんともアンラッキーな事態を迎えることとなりました。
小林さんの記念講演は、
──乱歩の二つの顔
とタイトルからして魅力的で、乱歩が偏愛したエイメの「第二の顔」を髣髴とさせないでもありません。ちなみに私のトークのタイトルは、
──涙香、「新青年」、乱歩
ということにしているのですが、これはこれでブラッドベリの「イカロス・モンゴルフィエ・ライト」を連想させないでもないではないかとみずからを慰めつつ、サブタイトルは、
──江戸川乱歩最大のトリック
にしようかな、などといかれたこと考えてるんですからちょっと救いようがないかもしれません。
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